二次創作
霧が晴れるまで。
「 よぅ、目が覚めたかい ? 」
部屋に入ると、目を覚ましていた女の子に声を掛けた。
知らない間に知らない場所に連れてこられてるんだ。
怖がらせない様に出来るだけ明るく声を掛けたつもりだったんだが………。
…表情が読めない。
前髪が目に掛かっているから気持ちが上手く読み取れ無い。
それでも女の子が掛けられていたシーツを ぎゅっ と握り締めているから困惑してるのは分かる。
俺は、タライをベットの隣のテーブルに置き、近くにあった椅子に腰を下ろした。
「 ビックリしたんだぜ ? あんな真夜中の森でこんな可愛い女の子と遭遇するなんて。
…どこか痛い所はないかい? 」
オレは出来るだけ優しく問い掛けた。
けど、
「 ○*▲%#□ … 」
ん?
「 ◆$@^ ±◎ … ! 」
……えぇ?
何を言っているのかさっぱり分からない。
何だ、この言葉。 聞いたことが無いぞ ⁉︎
「 っ、ちょ、ちょっと待ってくれ。 君……その…、俺の言葉分かる ? 」
ゆっくりと問い掛けるが、女の子は首を傾げた。
もしかして、言葉が通じない…… ?
そんな事があるのかと考えるが、この霧の大陸だけでなく
外の大陸からき来たのだと言うなら可能性はある…。
どうしたもんかと溜息を吐いてから自分を指して、
「 俺、ジタン。 キミは ? 」
今度はゆっくりと話しながら女の子の方へ手を向ける。
全世界共通と言ったら、ジェスチャーだろう ‼︎!
…これで言葉通じれば良いんだけど。
ドキドキしながら問い掛けると、女の子は恐る恐る自分を指した。
「 ●● …。 」
「 ●●、か ‼︎ 良い名前だな ! 」
通じたと言う嬉しい気持ちからオレは、声を弾ませた。
そして、●●は何度も頭を下げて再び言葉を口にするが、やはり俺には分からない言葉だった。
ただ、状況的に 『 助けてくれて有難う。 』 と言われている気がした。
『 気にするな 』 と言う意味も一緒に俺は軽く手を横に振って、
持って来たタライのお湯で軽くタオルを絞った。
言葉が通じないなら実践しか無い。
決して疾しい気持ちがある訳じゃない ‼︎! …うん。
シーツを握ったままの●●の手をそっと取ると、ビックリしてコッチを見た。
目線を合わせるように下から午後彼女の顔を覗き込むと真っ黒な瞳が不安げに揺れていた。
必死に言い訳をしながら、タオルで●●の腕の汚れを拭いてやる。
「 ほら、こうして自分でも拭いてごらんよ。 俺はちゃんと外に出てるから。
そのままだったら、汚れてて気持ち悪いだろ ? 」
少しだけ拭いて●●にタオルを渡して廊下に通じる扉向かって立ち上がる。
すると、急にベストを引っ張られてオレは転びそうになった。
「 うわっ ⁉︎ な、何…? 急にどうし… ──── 」
何かを言いたいのか●●は、大きな瞳を潤ませ、もう1度頭を下げた。
さっきからずっと頭を下げて謝っているように見える。
オレは、安心させる様に●●の頭に手を伸ばし、ポンポンと軽く撫でた。
すると、●●は肩の力が抜けたのか手を離してくれた。
そんな●●に後ろ髪を引かれながら俺は、部屋を後にした。
取り敢えず、今はルビィに世話を頼むとするか…。