お互い「だけを忘れた」2人の物語
…あった、〈倉本葵〉…
こいつが、本当に俺の彼女なのか…?
見つけた、〈碧井蒼汰〉…
この人が、本当に私の彼氏なの…?
「「とりあえず連絡!」」
「…は…?」 「…えっ?」
嘘、だろ? 嘘…だよねっ?
[大文字]【このアカウントは削除されました】[/大文字]
葵「ね、ねえ咲希…繋がらないんだけど…」
咲希「はぁ?彼氏に連絡が出来ないって何よ」
葵「このアカウントは削除された、って書いてるの…」
咲希「削除された、って…葵と話したくない、っていうつもりじゃないでしょうね…っ?」
葵「どうして、消しているの…っ?」
蒼汰「倉本葵に、繋がらない…」
友「は?馬鹿かお前」
蒼汰「大真面目だよ、アカウントが削除されたって書いてある」
友「何でなんだよ…?倉本は、お前と話したくないっていうのか?」
蒼汰「なんで、消されているんだよ…っ」
『いや、そもそも俺はどうしてこんなにも
必死になっているんだ…?たとえ重症でも、既に目を覚ましているだろう。
なら、倉本葵から連絡がくるはずじゃ…?
…いや、もういい。引っ越すんなら何らかの方法で会いに来るだろ。
逢えなかったら…[太字]そこまでの縁[/太字]って事だ。』
【いやいや、そもそもの話…なんで私はこんな必死になってるの?
どうせ、もうすぐ引っ越すのに、逢ったって寂しいだけでしょ…?
大体、もう退院してるんだから、碧井蒼汰から私に連絡くらいくれても…!
…ううん、もういいや…。引っ越すまでの2週間で会えなかったら…
[太字]そこまでの縁[/太字]だった、ってことだよね。】
「「でも…」」
[大文字][太字]「「逢いたい、な…。」」[/太字][/大文字]
『例え、そこまでの縁だったとしても』
【事故なんかで絆が引き裂かれるなんて】
『そんなの嫌に決まっているだろ』
【だったら…見つけるしかない】
[太字][大文字]『忘れ去った』【絆を】[/大文字][/太字]
こいつが、本当に俺の彼女なのか…?
見つけた、〈碧井蒼汰〉…
この人が、本当に私の彼氏なの…?
「「とりあえず連絡!」」
「…は…?」 「…えっ?」
嘘、だろ? 嘘…だよねっ?
[大文字]【このアカウントは削除されました】[/大文字]
葵「ね、ねえ咲希…繋がらないんだけど…」
咲希「はぁ?彼氏に連絡が出来ないって何よ」
葵「このアカウントは削除された、って書いてるの…」
咲希「削除された、って…葵と話したくない、っていうつもりじゃないでしょうね…っ?」
葵「どうして、消しているの…っ?」
蒼汰「倉本葵に、繋がらない…」
友「は?馬鹿かお前」
蒼汰「大真面目だよ、アカウントが削除されたって書いてある」
友「何でなんだよ…?倉本は、お前と話したくないっていうのか?」
蒼汰「なんで、消されているんだよ…っ」
『いや、そもそも俺はどうしてこんなにも
必死になっているんだ…?たとえ重症でも、既に目を覚ましているだろう。
なら、倉本葵から連絡がくるはずじゃ…?
…いや、もういい。引っ越すんなら何らかの方法で会いに来るだろ。
逢えなかったら…[太字]そこまでの縁[/太字]って事だ。』
【いやいや、そもそもの話…なんで私はこんな必死になってるの?
どうせ、もうすぐ引っ越すのに、逢ったって寂しいだけでしょ…?
大体、もう退院してるんだから、碧井蒼汰から私に連絡くらいくれても…!
…ううん、もういいや…。引っ越すまでの2週間で会えなかったら…
[太字]そこまでの縁[/太字]だった、ってことだよね。】
「「でも…」」
[大文字][太字]「「逢いたい、な…。」」[/太字][/大文字]
『例え、そこまでの縁だったとしても』
【事故なんかで絆が引き裂かれるなんて】
『そんなの嫌に決まっているだろ』
【だったら…見つけるしかない】
[太字][大文字]『忘れ去った』【絆を】[/大文字][/太字]