お互い「だけを忘れた」2人の物語
「あの、事故って…?」
「もしかして覚えてないの?」
「…はい…良かったら、聞きたいです」
「そうね…貴方は、夜に事故に遭ったのよ」
「夜…ですか」
「えぇ、彼氏?みたいな男の子と一緒に」
「…彼、氏…っ?」
え、今「カレシ」って?言った…?
あの彼氏?私に…!?
「ええ、貴方は重症だったからここに来たけど」
「その子は、どこへ?」
「貴方が庇ってくれたみたいで、軽症だったわ」
「良かった…っ」
…誰なのか分かってないのは、黙っとこ…
「そうね。本当に良かった」
「はい…!」
「そうだ、その子は△△病院に行ったと思うわよ」
「△△病院、か…」
「とりあえず、今は怪我を治しましょ?」
「え、あ…そうですね」
「お父様にお電話を入れたから、もうすぐ来ると思うわ」
「ありがとうございます」
…△△病院…!家の近く…
退院したら行こう…っ!
―――…
「葵〜〜〜ッ!!」
私は、大変なリハビリを経て学校へ行った。
「ごめんね、咲希っ。」
「ほんとに!引っ越し間近に事故なんて…」
「え、引っ越しっ?」
「忘れたの?2週間後に引っ越すんでしょ?」
「え、あぁ!そうそうっ」
「もー心配させないでよねっ!笑」
引っ越し…!?そういえば、あったかも…
でも、こんな突然…っ
「ごめんってばぁ、咲希っ」
「もう、次はないぞっ?」
「りょーかいです、隊長っ!」
「あは、なにそれー!」
「なんとなく〜♪」
…楽しいな、久しぶりに話せて…
「そういえば彼氏は?無事?」
「…えっ?」
「一緒に事故に遭ったって聞いたよ?」
「…あっ、そうなの!でも無事って聞いたし」
「そう?なら良かった〜!」
「…ね、ねぇ」
「んっ?」
「彼の名前って、なんだっけ…?」
「…」
さ、流石に不自然すぎ…!?
「もう、葵ったら忘れん坊だなぁっ」
「あは、ごめんごめん…!」
「碧井蒼汰。他校だけど同い年だよ?」
「流石に年齢くらい分かるってば」
「可能性あるかも〜と思って?」
「そこまで忘れないもん!」
「葵様ごめんなさぁーいっ!」
「もう…っ!!」
…碧井、蒼汰…か
―――…
久しぶりの学校、楽しかったな。
皆元気そうで良かった〜…!
…あ、そうだ!△△病院に行くんだった!
まだ入院してるかな…?
「碧井蒼汰君なら、もう退院したわよ」
「そ、そうですか…良かった…!」
いやいや、良くない!
会えてないってばーーっ!!
「もしかして、一緒に事故に遭ったっていう…?」
「…っ、はい!倉本葵ですっ」
「そうなのね、良かったわ…!」
「はい、本当にありがとうございます」
「私達が助けたんじゃないわよ」
「それでも、です」
「あ…でも、もう碧井さんとは連絡取れないかも」
「え…!?」
「退院したし、家とは遠めみたいだったから…」
「そう、なんですか…」
「探しているの?」
「はい…でも、見つからなくって」
…忘れてる…だけだけど…
相手が、覚えてくれているなら…!
「そうねぇ…こっちでも連絡取れないか、少しやってみるわ」
「え…?わ、わざわざそこまで…!」
「良いのよ!力になりたいもの」
「…!ありがとうございますっ」
…連絡…!!
本当に有り難い。ヒントも、与えてくれて…!
仮にも「彼氏」なら、連絡先くらい
持ってても良いよね?
そこから連絡すれば、繋がるかも…?
「もしかして覚えてないの?」
「…はい…良かったら、聞きたいです」
「そうね…貴方は、夜に事故に遭ったのよ」
「夜…ですか」
「えぇ、彼氏?みたいな男の子と一緒に」
「…彼、氏…っ?」
え、今「カレシ」って?言った…?
あの彼氏?私に…!?
「ええ、貴方は重症だったからここに来たけど」
「その子は、どこへ?」
「貴方が庇ってくれたみたいで、軽症だったわ」
「良かった…っ」
…誰なのか分かってないのは、黙っとこ…
「そうね。本当に良かった」
「はい…!」
「そうだ、その子は△△病院に行ったと思うわよ」
「△△病院、か…」
「とりあえず、今は怪我を治しましょ?」
「え、あ…そうですね」
「お父様にお電話を入れたから、もうすぐ来ると思うわ」
「ありがとうございます」
…△△病院…!家の近く…
退院したら行こう…っ!
―――…
「葵〜〜〜ッ!!」
私は、大変なリハビリを経て学校へ行った。
「ごめんね、咲希っ。」
「ほんとに!引っ越し間近に事故なんて…」
「え、引っ越しっ?」
「忘れたの?2週間後に引っ越すんでしょ?」
「え、あぁ!そうそうっ」
「もー心配させないでよねっ!笑」
引っ越し…!?そういえば、あったかも…
でも、こんな突然…っ
「ごめんってばぁ、咲希っ」
「もう、次はないぞっ?」
「りょーかいです、隊長っ!」
「あは、なにそれー!」
「なんとなく〜♪」
…楽しいな、久しぶりに話せて…
「そういえば彼氏は?無事?」
「…えっ?」
「一緒に事故に遭ったって聞いたよ?」
「…あっ、そうなの!でも無事って聞いたし」
「そう?なら良かった〜!」
「…ね、ねぇ」
「んっ?」
「彼の名前って、なんだっけ…?」
「…」
さ、流石に不自然すぎ…!?
「もう、葵ったら忘れん坊だなぁっ」
「あは、ごめんごめん…!」
「碧井蒼汰。他校だけど同い年だよ?」
「流石に年齢くらい分かるってば」
「可能性あるかも〜と思って?」
「そこまで忘れないもん!」
「葵様ごめんなさぁーいっ!」
「もう…っ!!」
…碧井、蒼汰…か
―――…
久しぶりの学校、楽しかったな。
皆元気そうで良かった〜…!
…あ、そうだ!△△病院に行くんだった!
まだ入院してるかな…?
「碧井蒼汰君なら、もう退院したわよ」
「そ、そうですか…良かった…!」
いやいや、良くない!
会えてないってばーーっ!!
「もしかして、一緒に事故に遭ったっていう…?」
「…っ、はい!倉本葵ですっ」
「そうなのね、良かったわ…!」
「はい、本当にありがとうございます」
「私達が助けたんじゃないわよ」
「それでも、です」
「あ…でも、もう碧井さんとは連絡取れないかも」
「え…!?」
「退院したし、家とは遠めみたいだったから…」
「そう、なんですか…」
「探しているの?」
「はい…でも、見つからなくって」
…忘れてる…だけだけど…
相手が、覚えてくれているなら…!
「そうねぇ…こっちでも連絡取れないか、少しやってみるわ」
「え…?わ、わざわざそこまで…!」
「良いのよ!力になりたいもの」
「…!ありがとうございますっ」
…連絡…!!
本当に有り難い。ヒントも、与えてくれて…!
仮にも「彼氏」なら、連絡先くらい
持ってても良いよね?
そこから連絡すれば、繋がるかも…?