二次創作
霧が晴れるまで。
うーん、トラックの事故に巻き込まれた人を実際には見た事がないけど…。
あんなに大きなトラックにぶつかられて足が痛いだけで済むはずが無いからなぁ…。
まだそんな事を考えていると…。
[太字]ガサッ[/太字]
茂みが揺れた気がした。
「 ………熊が……もしかして…居る……? 」
汗が頰に流れる。
森に現れる動物といったら…、クマとか、蛇とか…。
考えただけでもゾッとして、身震いをした。
音がした方をジッと見つめる。
すると、ガサガサと此方に音が徐々に近付いてくる…。
足が痛くて走りそうにも、走れない。
本当に熊だったらどうしようという不安が胸に押し寄せる。
次の瞬間、茂みから何かが飛び出し、私は思わず短い悲鳴を上げた。
「 ……ひぃ………。 」
飛び出して来たのは、見た事がない生き物だった。
大きな耳に、青いベスト、ボロボロの布を腰に巻いたその姿は、
昔、本で見たファンタジーの世界の生き物を思い出させた。
ただ1つ問題点がある。
その生き物は、手に鋭利なナイフを持っているという事だ。
私に気付いたのかその生き物は、大きな目を私に向けた。
そして、ジリジリ近づいて来る…。
「 ……ぇっと…君……、コッチに来ないで欲しいんですけど…⁉︎ 」
その生き物は、まるで笑うようにしてナイフを振り上げた。
「 …ぅ……ぎゃああぁぁ‼︎! 」
怖くて、目を閉じて私は悲鳴を上げた。
痛いのは、イヤだ…。
どうせ死ぬならもっと楽が良かった…。
そんな事を思ったのも束の間、
目の前に金色の影が現れて、持っていた短刀でその生物を
──── 倒した ─── ── 。