二次創作
霧が晴れるまで。
ジタンに手を引いて貰って到着したのは会議室。
シナが開けた秘密の抜け道は、機関室に通じる穴で私は思わず足を止めてしまった。
「 っ……… 。 」
「 さぁ、飛び込むずらよ ‼︎ 」
先に飛び入るシナ。
そして、それに異論無く飛び込むお姫様。
き、…肝が、据わってる…。
流石に少し怖くて立ち止まっていると、ジタンにクイっと引っ張られた。
「 ほら、●●も。 」
「 ……。 」
『 怖い 』ってどう言うんだっけ…?
足の痛みは、ルビィさんがポーションという謎の薬で治してくれたけど、流石に怖い…。
※ 説明しよう‼︎ − − − − − − − − − −
やって参りました、『 説明しよう ‼︎ 』コーナー ‼︎
ポーションとは、
回復 / 攻撃用( アンデット モンスター ) に使えるアイテムです ‼︎
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ジタンにどう言えばいいか分からず慌ててたら、
隣の部屋からお姫様を探す追手の声が聞こえて来る。
こうなったら、ヤケだと足に力を入れて飛び込もうとした瞬間、フワリと体が浮いた。
「 んぇ… ? 」
「 悪い、ちょっとだけ我慢してくれよな ‼︎ 」
いきなり担がれて動揺する私にジタンは笑顔を向ける。
ちょ、待てよ。 ( キムタク
このまま穴に飛び込… ⁉︎
上手く言葉に出来ない私を置いて、ジタンは穴に飛び込んだ。
いきなりの浮遊感と衝撃に、目を閉じていると、タンッ タンッと小さな音。
ジタンが軽やかなジャンプでそれぞれの足場へ飛んだ。
衝撃が止んだ事で床に足をつけたのだと理解して、私は、ホッと胸を撫で下ろした。
「 ありがと。 」
「 気にするなって、まだ怪我の違和感だってあるんだろ ?
まぁ、ガーネット姫は中々身軽で驚いたけどな。 」
「覚悟を決めて城を飛び出したからには、これくらいの事だって平気ですわ。 」
「 全く、お姫様にしておくのは、オシイね。 」
ふっと床についた足をジッと見つめていると、真上からは、追手達の情け無い声が聞こえて、
私達は、廊下の奥にある部屋に向けて走り出す。
さっきみたいな事にならない様に頑張らないと。
自分に言い聞かせる様に拳をギュッと握り締めると、
どうやらジタンがコッチを見ていたようで軽く苦笑いを零す。
「 別に怖がる事がいけない訳じゃ無いんじゃない ? だから無茶するなよ ? 」
どうやら私の考えは悟られていたみたいだ。
「 迷惑、ダメ、絶対。 」
「 迷惑だなんて思ってないって …男は、女の子に頼られる方が嬉しいんだぜ ? 」
「 …そう…。 」
ジタンが困った様に言うが、そんな事、聞いた事が無い。
私が知ってる男子は、迷惑を掛けられるのが嫌いなヤツらのみ。
不思議そうに答えると、ジタンは、大きく頷いた。
隣の部屋は、天井に人 1人通れる様な穴と、その中心に鉄のボール。
光が入って来てるのに、自然と目を向けて下を通り抜けようとした矢先、
銅色の鎧を着た人がそのポールを伝ってシュルシュルと降りて来た。
ガシャンと鎧の重なる音を立てながら床に降り立ち、ビシィッと私達を指して言った。
「 待たれいっ ! 姫様っ ‼︎ このスタイナーがお助けに参上致しましたぞ ‼︎ 」
この声は、さっきから私達を追いかけて来た追手の声。
明らかにお姫様以外の私達を敵視している。
その時、私達の背後のドアが勢い良く開き、スタイナーさんの部下だろう兵士が乗り込んで来た。
「 ガーネット姫様、ご安心のほどを ‼︎ 」
「 良いぞ〜 ‼︎ プルート隊、始まって以来のチーム ワークだ ‼︎ 」
スタイナーさんは声を弾ませ、姫様は、もう駄目だと目を伏せた。
ん… ? でもこの声って…。
ドアから現れた兵士と目が合って兵士はニヤッと笑みを向けた。
「 クックック、な〜んてね。 大丈夫だよ、俺達が無事に誘拐させて頂きます。 」
やっぱり、この声は、ブランクだ。
「 なぬ〜 ⁉︎⁉︎ お主、何者だ〜 ‼︎ 」
剣を抜いてガシャ ガシャ跳ねるスタイナーさんは、激高し声を上げる。
「 え… ! 」
──── 剣。
私達の世界では、模造刀しか見た事無い代物。
大きな刃物に肩を振るわせ青ざめていると、ジタンが大丈夫と言わんばかりに
私の頭にポンッと手を置いた。
続いてブランク、シナも武器を構えると、ジタンの横に並ぶ。
「 ガーネット姫を ‼︎ 」
「 守るのは ‼︎ 」
「 「 「 オレ( 俺 )( オイラ )達だ ( ずら )‼︎‼︎ 」
3人がまるでお姫様を守るナイトの様にスタイナーさんの前に立ち上がり、力強く宣言した。