僕が恋した青い花話(タイトル改名)
「まりくん?」
静かになって気まずくなる前に美奈が口を開いた。
美奈の方を見て話したいけど、残念ながら全身が痛くてもう起き上がらない。
「かっこよかったよ、、へへ、」
目を瞑っている僕でもわかる。美奈のくしゃっとした笑顔が想像できてくる。
「僕、ダサくなかった?」
あんだけ派手にこけて、かっこいいもクソもなかったろ。
「ううん、必死に頑張ってるのなんだか、久しぶりに見たかも」
だんだん、僕の意識が落ちていく時に美奈の小さな手が僕の頭を撫でてる。
それだけが、わかった。
「まり、大丈夫か?」担任の先生が入ってきて、僕の意識を呼び覚ました。
今めちゃくちゃいいところだったのに…ああ…。
「おっ、美奈もいたのか?そろそろ戻っておけよ」
「はい」
「(じゃあまたね)」耳元で美奈の声がした。多分いま鼻の穴が膨らんで耳と顔が赤くなってるが、必死に目を瞑る。
「お前ら、そんな仲良かったっけ」先生がニヤニヤしながら頭をボリボリかく。
「何か、アドバイスしようか?」
美奈が保健室のドアを閉めた瞬間に駆け寄ってきた。
この担任は今更何を言っているんだ?少し調子に乗っているのか?
「そういえば、先生って何歳でしたっけ?」
「え?ああ、32歳だが」
「そうですか」
32歳か、そこそこにベテランだしそこそこに若いんだな。まあ、それは置いといてだ。ちょっと腹が立ったからやり返してやろうか。
「先生それ以上言うんだったらショッピングモールのところで保健室の先生とデート行ってたのバラしますよ?」
「ぅおい!!なんで知ってんだよ!?」
「さあ?なんででしょうか?」
ほんとにあれが先生だとは、いけないやつだな…PTAに訴えようかな。
「それより、まり」
「はい?」
なんだ、次は何を言う気なんだよ。いくら先生でも僕の討論力には勝てないだろうよ。
「先生は、安心したぞ?まりがここまで成長してるとは。」
「成、、長で、、すか?」
成長したのだろうか?自分ではそういうのを全く感じない。こんな落ちこぼれでひねくれ者から成長をどうやって感じるのだろうか。
「先生、最初は不安だったんだ…まりが学校に来ないと思っていた。」
まあ、それは正人に平手打ちされたからってのもあるけどね。
「学校に来たとしても、一人で寂しくなるのではないかって思ったんだ」
「は、はあ」
痛くてズキズキする体をもう一度起こして、真面目に聞いた。まさか先生が僕のことを気にしていたなんて…。
(これが、教師ってやつか…尊敬するな)
「でも、美奈や正人にリレーのメンバーもそうだけど、お前と仲良くなってくれる奴らがいて良かったよ」
そっか…こんなやつでも、一応先生にとっては大事な生徒だもんな。
「まり、学校楽しいか?」
先生が椅子から立ってドアを開ける前に聞いてきた。
学校が楽しい?どうだろう…楽しくないのかな?僕は今学校を楽しんでいるのだろうか?
「あ、、」
今一瞬だけ、なんだか大切な人を思い浮かんだ気がする。くしゃっとした笑顔でいつもキラキラした目で見てくる姿が。
「先生、、、」
「おう」
まだ、はっきりわからないけど、多分そうだと思う。今の僕は…
[太字][明朝体][斜体]「僕は、学校が嫌いです…でもそれは過去の話で、今はとても学校が楽しいです」[/斜体][/明朝体][/太字]
「そうか…よかったよ」暖かい笑顔で先生は保健室を出た。
なんだかちょっとだけ、心の重みがとれた気がする。
静かになって気まずくなる前に美奈が口を開いた。
美奈の方を見て話したいけど、残念ながら全身が痛くてもう起き上がらない。
「かっこよかったよ、、へへ、」
目を瞑っている僕でもわかる。美奈のくしゃっとした笑顔が想像できてくる。
「僕、ダサくなかった?」
あんだけ派手にこけて、かっこいいもクソもなかったろ。
「ううん、必死に頑張ってるのなんだか、久しぶりに見たかも」
だんだん、僕の意識が落ちていく時に美奈の小さな手が僕の頭を撫でてる。
それだけが、わかった。
「まり、大丈夫か?」担任の先生が入ってきて、僕の意識を呼び覚ました。
今めちゃくちゃいいところだったのに…ああ…。
「おっ、美奈もいたのか?そろそろ戻っておけよ」
「はい」
「(じゃあまたね)」耳元で美奈の声がした。多分いま鼻の穴が膨らんで耳と顔が赤くなってるが、必死に目を瞑る。
「お前ら、そんな仲良かったっけ」先生がニヤニヤしながら頭をボリボリかく。
「何か、アドバイスしようか?」
美奈が保健室のドアを閉めた瞬間に駆け寄ってきた。
この担任は今更何を言っているんだ?少し調子に乗っているのか?
「そういえば、先生って何歳でしたっけ?」
「え?ああ、32歳だが」
「そうですか」
32歳か、そこそこにベテランだしそこそこに若いんだな。まあ、それは置いといてだ。ちょっと腹が立ったからやり返してやろうか。
「先生それ以上言うんだったらショッピングモールのところで保健室の先生とデート行ってたのバラしますよ?」
「ぅおい!!なんで知ってんだよ!?」
「さあ?なんででしょうか?」
ほんとにあれが先生だとは、いけないやつだな…PTAに訴えようかな。
「それより、まり」
「はい?」
なんだ、次は何を言う気なんだよ。いくら先生でも僕の討論力には勝てないだろうよ。
「先生は、安心したぞ?まりがここまで成長してるとは。」
「成、、長で、、すか?」
成長したのだろうか?自分ではそういうのを全く感じない。こんな落ちこぼれでひねくれ者から成長をどうやって感じるのだろうか。
「先生、最初は不安だったんだ…まりが学校に来ないと思っていた。」
まあ、それは正人に平手打ちされたからってのもあるけどね。
「学校に来たとしても、一人で寂しくなるのではないかって思ったんだ」
「は、はあ」
痛くてズキズキする体をもう一度起こして、真面目に聞いた。まさか先生が僕のことを気にしていたなんて…。
(これが、教師ってやつか…尊敬するな)
「でも、美奈や正人にリレーのメンバーもそうだけど、お前と仲良くなってくれる奴らがいて良かったよ」
そっか…こんなやつでも、一応先生にとっては大事な生徒だもんな。
「まり、学校楽しいか?」
先生が椅子から立ってドアを開ける前に聞いてきた。
学校が楽しい?どうだろう…楽しくないのかな?僕は今学校を楽しんでいるのだろうか?
「あ、、」
今一瞬だけ、なんだか大切な人を思い浮かんだ気がする。くしゃっとした笑顔でいつもキラキラした目で見てくる姿が。
「先生、、、」
「おう」
まだ、はっきりわからないけど、多分そうだと思う。今の僕は…
[太字][明朝体][斜体]「僕は、学校が嫌いです…でもそれは過去の話で、今はとても学校が楽しいです」[/斜体][/明朝体][/太字]
「そうか…よかったよ」暖かい笑顔で先生は保健室を出た。
なんだかちょっとだけ、心の重みがとれた気がする。
このボタンは廃止予定です