- 閲覧前にご確認ください -

ただいま一話から少しずつ内容を修正して増やしたりしているので、最初の頃と変わっているところがあります。すいません。

文字サイズ変更

僕が恋した青い花話(タイトル改名)

#29


萌が隣から高く元気な声で話しかけにきた。

「まりく〜ん次の理科の教科書わすれた〜!」
「はい。」
「…」
「…」

あ、そういうやつ?なんか見せてほしい的な?いや、でもな…なんかやだな。
「で、なんですか?」とりあえず一言そえておく。

「いや〜、その教科書ないから〜」
「はあ。いいですけど。」
「やった〜!

僕は隣の席の萌に教科書を見せた。が、それはいいものの何か圧を感じる。なんというか、殺気とでも言うのか?とてつもなく威圧感がある、背中がゾクゾクしてきた。

まあ絶対にこれは美奈だろうと思う。だって後ろの席美奈だし。なんでだ?僕は少しだけ後ろをチラ見した。
「「あ、」」
すごく目が合う。うん、思わずお互いに声が出てしまった。僕の体温がだんだんあがってくる。また後ろからの殺気を感じてきた。ダメだ授業内容が全然入ってこない。

あっ、もしかして…これ僕が教科書を萌に見せてるからか?それで僕に嫉妬をして…。
いやいやそんなわけない。たぶん。


そんなこんなで授業を乗り切った。

「はあ、全然集中できない。」
僕は教室と廊下に挟まれる壁の給食表を見て呟いていた。どうやら今日はグラタンが出るらしい。正直言ってカレーが良かった。グラタンは少し胃にくる。カレーもたいして変わらないが…。

[水平線]

(家に帰りたい…)
給食のグラタンを食べながら一人窓の外に映る飛行機雲を見てそう思った。
グラタンは案外美味しいんだな。パク、パク、口をスムーズに動かしてどんどんお腹に入れていく。

「ごりそうさまです。」僕は小さく声を出して、みんなより早くおぼんを片付けようとする。あれ?なんか前も似たようなことあったよな?まあ、いいか。

「あ、まっりく〜ん?私のもお願い」萌が片手でおぼんを突き出す。
この人は僕のことをなんだと思っているのだろうか。

「ま、まりくん私のも」
「え、お、ああ。うん。」

美奈が後ろから覗き込むように話しかけてきた。僕は、それにいい反応ができなかった。

「二人って、付き合ってんの?」萌は、問答無用につっこんできた。
「いや、付き合ってな、ないよ!」
美奈は恥ずかしそうに、そう言っていた。
そうだよな。僕らは付き合ってもない。ただの友達…かもわかんないか。

僕は…、僕は美奈とどうなりたいのかな。

このボタンは廃止予定です

2024/03/05 19:38

ねこちゃ ID:≫25luwvQh/BePc
続きを執筆
小説を編集
/ 43

コメント
[52]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL