色がない世界で
湊視点
ただただ絶望だった。
なにも考えたくなかった。
なにも考えられなかったの方が正しいだろうか。
もう、彼の声は聴けない。
もう彼のきれいな目は開かない。
ただただ虚空を見つめていた。
その時、麗香さんが部屋にやってきた。
彼に近づき、手を触っていた。
それから白い布をめくった。
彼女はそのまま逃げだした。
でも俺のカラダは動かなかった。
それどころじゃないほど、心がぼろぼろだったからだ。
人の死は慣れているはずなのに。
なんでか彼だけは受け入れられなかった。
もう一度笑ってほしい。
こっちを見てほしい。
また一緒に話してほしい。
もっともっと、幸せな環境下で。
また君に会いたい。
[下線]湊「守れなくて…ッごめん…ッ」[/下線]
また涙が溢れ出て止まらなかった。
手も体も震えて、怖くて。
呼吸ができない。
湊「はッ、はふッ、ッひゅッ、かひゅッ…。」
どんどん呼吸が浅くなっていく。
誰か助けて。
瑞「だいじょぶだいじょぶ。落ち着け。」
瑞希の優しい声が脳内再生される。
それが逆にどんどん自分を追い込んでいく。
そしてそのまま意識を手放した。
______________
次、最終回。
ただただ絶望だった。
なにも考えたくなかった。
なにも考えられなかったの方が正しいだろうか。
もう、彼の声は聴けない。
もう彼のきれいな目は開かない。
ただただ虚空を見つめていた。
その時、麗香さんが部屋にやってきた。
彼に近づき、手を触っていた。
それから白い布をめくった。
彼女はそのまま逃げだした。
でも俺のカラダは動かなかった。
それどころじゃないほど、心がぼろぼろだったからだ。
人の死は慣れているはずなのに。
なんでか彼だけは受け入れられなかった。
もう一度笑ってほしい。
こっちを見てほしい。
また一緒に話してほしい。
もっともっと、幸せな環境下で。
また君に会いたい。
[下線]湊「守れなくて…ッごめん…ッ」[/下線]
また涙が溢れ出て止まらなかった。
手も体も震えて、怖くて。
呼吸ができない。
湊「はッ、はふッ、ッひゅッ、かひゅッ…。」
どんどん呼吸が浅くなっていく。
誰か助けて。
瑞「だいじょぶだいじょぶ。落ち着け。」
瑞希の優しい声が脳内再生される。
それが逆にどんどん自分を追い込んでいく。
そしてそのまま意識を手放した。
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次、最終回。
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