色がない世界で
監視官視点
瑞「もし、俺が死刑だったら、俺のこと殺してくれる?」
彼はそう、俺に問いかけた。
「はぁ…イカれてんな、お前。」
瑞「もしだよ。もしもの話だから本当に起きるかは分からないじゃん。」
彼の目は、ハイライトの光がなかった。
ただ真っ黒な目がこちらを覗いていた。
その目が不気味で、そしてどこか妖艶で。
魅入られる目をしていた。
仕方ない、彼は…。
怖いほど顔が美形だからだ。
目鼻立ちがくっきりとしていて、口は小さくて、顔はとても小さい。
化粧でもしたら、完全に女性に見えるほど、綺麗で中性的な顔をしている。
瑞「なに?俺の顔になんかついてる?」
「いや、特に。にしてもお前は顔が綺麗だな。無駄なとこが1つもない。」
瑞「それが仇なんだよ。だから誘拐犯に俺はめっちゃレイプされたんだし。」
瑞「だから…この顔はあんま好きじゃない。」
なんと贅沢な…と普通は思ってしまうが、こいつの壮絶な人生を聞いたらうんうん、とうなづける。
「そういえば…誘拐犯は逮捕されたのか?」
瑞「さぁね。それは俺も知らない。」
「ほぉーん…そうか。」
瑞「んで、さっきの答え教えてよ。」
「…もしも、だろ?」
瑞「まぁ、可能性は0じゃないじゃん。」
「…いいぞ、俺が殺してやるよ。」
瑞「そう言ってくれると思ったよ。」
へへっ、とヘラヘラ笑いだした。
本当にイカれてる。
いや、イカれてしまった、という方が正しいだろうか。
瑞「そういえば、あんたの名前は?」
湊「湊(みなと)だ。」
瑞「へぇー、意外な名前だね。」
湊「まぁな。」
瑞「あー、さっさと殺してよ、湊くん。」
湊「俺の力じゃ無理だ。」
瑞「九条の姓は無くせるのに?w」
湊「それはゴリ押せたらいけるからな。」
瑞「なにそれw」
湊「っ…!」
その瞬間、小さなハイライトが彼の目の中に差し込んだ。
少しは安心させられたかな、と安堵した。
瑞「もし、俺が死刑だったら、俺のこと殺してくれる?」
彼はそう、俺に問いかけた。
「はぁ…イカれてんな、お前。」
瑞「もしだよ。もしもの話だから本当に起きるかは分からないじゃん。」
彼の目は、ハイライトの光がなかった。
ただ真っ黒な目がこちらを覗いていた。
その目が不気味で、そしてどこか妖艶で。
魅入られる目をしていた。
仕方ない、彼は…。
怖いほど顔が美形だからだ。
目鼻立ちがくっきりとしていて、口は小さくて、顔はとても小さい。
化粧でもしたら、完全に女性に見えるほど、綺麗で中性的な顔をしている。
瑞「なに?俺の顔になんかついてる?」
「いや、特に。にしてもお前は顔が綺麗だな。無駄なとこが1つもない。」
瑞「それが仇なんだよ。だから誘拐犯に俺はめっちゃレイプされたんだし。」
瑞「だから…この顔はあんま好きじゃない。」
なんと贅沢な…と普通は思ってしまうが、こいつの壮絶な人生を聞いたらうんうん、とうなづける。
「そういえば…誘拐犯は逮捕されたのか?」
瑞「さぁね。それは俺も知らない。」
「ほぉーん…そうか。」
瑞「んで、さっきの答え教えてよ。」
「…もしも、だろ?」
瑞「まぁ、可能性は0じゃないじゃん。」
「…いいぞ、俺が殺してやるよ。」
瑞「そう言ってくれると思ったよ。」
へへっ、とヘラヘラ笑いだした。
本当にイカれてる。
いや、イカれてしまった、という方が正しいだろうか。
瑞「そういえば、あんたの名前は?」
湊「湊(みなと)だ。」
瑞「へぇー、意外な名前だね。」
湊「まぁな。」
瑞「あー、さっさと殺してよ、湊くん。」
湊「俺の力じゃ無理だ。」
瑞「九条の姓は無くせるのに?w」
湊「それはゴリ押せたらいけるからな。」
瑞「なにそれw」
湊「っ…!」
その瞬間、小さなハイライトが彼の目の中に差し込んだ。
少しは安心させられたかな、と安堵した。
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