色がない世界で
瑞希視点
ガチャ
そうして面談室を後にした。
瑞「はぁ…ねぇ監視官さん。」
?「?なんだ。」
瑞「俺のさ、九条って姓捨てたいんだけど。」
?「囚人ごときの願いを聞けるほど、俺も暇じゃない。」
瑞「じゃあなにしたら、姓を捨てるって約束してくれる?」
?「…じゃあ、お前がなぜ伊藤玲奈を殺したのか。それを聞きたい。」
瑞「…ただの復讐心。」
?「それじゃあ、つまらんなぁ。もっと具体的に言ってくれよ。」
瑞「…それを言って、貴方に何の得があるの?」
?「俺は人の話を聞くのが好きなんだ。殺人鬼だろうが、ね。」
瑞「はっ…w監視官さん、暇じゃないんじゃないの?」
?「そうかもな。」
そういって監視官は笑った。
瑞「わかった。もっと具体的に話すから、姓を捨てるって約束して。」
?「仕方ないな、了承するよ。」
瑞「じゃあ…どこから話そうかな…。」
?「まず、伊藤玲奈を殺した理由。」
瑞「それは、一人の親友、いや弟のためだ。」
?「弟…?九条さんにはどんだけ子供がいるんだ…。」
瑞「確か…今の奥さんとの子供が4人で、前の奥さんは1人、そしてさらに前の奥さんは俺と俺の姉貴。だから…7人いることになってるね。」
?「わお…複雑だな。」
瑞「まぁ…でも父さんが可哀そうだからね。前の奥さんはやばかったみたいだし。俺の母さんとはそんなことなかったぽいけど。」
瑞「まぁ、いいや。話を戻すよ。」
瑞「その弟の母親の玲奈は、育児なんて1ミリもしていなかった。お金は全部ホストに貢ぎ…飯もろくにあげてなかった。」
瑞「その地獄から抜け出すため、さらに地獄のところへ行った。」
?「地獄って…?」
瑞「柚子園って知ってる?」
?「あー、児童養護施設だろ?」
瑞「表向きはね。でも実際は逆だ。児童を擁護するふりして殴ったり、ご飯抜きにしたり、レイプしたり…まぁ、様々だった。」
?「…未来ある貴重な子供にそんなことを…あんまりだ。」
瑞「んで、俺が4歳の時に、俺は遊来園ってところへ、姉貴は柚子園に誘拐された。」
瑞「それでさっき言った通り、虐待された。」
瑞「そしてやっとの思いで、命からがらそこから脱出して、弟に出会った。」
瑞「その時は弟だと気づかなかったけど…。」
瑞「でも結果的に弟は心臓病で4年前、死んだ。」
瑞「せめてその母親くらいは、この手で殺したかった。」
瑞「だから、殺した。」
?「ほぉ…ただ可哀そうだな。」
瑞「まぁ、でもメディアはこんなこと報道してくれないだろうし、同情とかもいらないから。」
?「これからどうするつもりなんだ?お前。」
瑞「さぁ…?w今判決待ちじゃん?手っ取り早く死刑にしてくれんかな。」
?「お前なぁ…そんな簡単じゃないだぞ?それもこっちの身にもなってみろ。人を殺すっていうのは怖いことなんだぞ?」
?「ただボタンを押すだけ。だけど、自分が押したボタンで誰かが死ぬ。そう思うと手が震えるよ。」
瑞「確かに、イカれてない人はキツイかもね。」
瑞「ねね、監視官。」
?「なんだ?」
[明朝体]瑞「もし、俺が死刑だったら、俺のこと殺してくれる?」[/明朝体]
ガチャ
そうして面談室を後にした。
瑞「はぁ…ねぇ監視官さん。」
?「?なんだ。」
瑞「俺のさ、九条って姓捨てたいんだけど。」
?「囚人ごときの願いを聞けるほど、俺も暇じゃない。」
瑞「じゃあなにしたら、姓を捨てるって約束してくれる?」
?「…じゃあ、お前がなぜ伊藤玲奈を殺したのか。それを聞きたい。」
瑞「…ただの復讐心。」
?「それじゃあ、つまらんなぁ。もっと具体的に言ってくれよ。」
瑞「…それを言って、貴方に何の得があるの?」
?「俺は人の話を聞くのが好きなんだ。殺人鬼だろうが、ね。」
瑞「はっ…w監視官さん、暇じゃないんじゃないの?」
?「そうかもな。」
そういって監視官は笑った。
瑞「わかった。もっと具体的に話すから、姓を捨てるって約束して。」
?「仕方ないな、了承するよ。」
瑞「じゃあ…どこから話そうかな…。」
?「まず、伊藤玲奈を殺した理由。」
瑞「それは、一人の親友、いや弟のためだ。」
?「弟…?九条さんにはどんだけ子供がいるんだ…。」
瑞「確か…今の奥さんとの子供が4人で、前の奥さんは1人、そしてさらに前の奥さんは俺と俺の姉貴。だから…7人いることになってるね。」
?「わお…複雑だな。」
瑞「まぁ…でも父さんが可哀そうだからね。前の奥さんはやばかったみたいだし。俺の母さんとはそんなことなかったぽいけど。」
瑞「まぁ、いいや。話を戻すよ。」
瑞「その弟の母親の玲奈は、育児なんて1ミリもしていなかった。お金は全部ホストに貢ぎ…飯もろくにあげてなかった。」
瑞「その地獄から抜け出すため、さらに地獄のところへ行った。」
?「地獄って…?」
瑞「柚子園って知ってる?」
?「あー、児童養護施設だろ?」
瑞「表向きはね。でも実際は逆だ。児童を擁護するふりして殴ったり、ご飯抜きにしたり、レイプしたり…まぁ、様々だった。」
?「…未来ある貴重な子供にそんなことを…あんまりだ。」
瑞「んで、俺が4歳の時に、俺は遊来園ってところへ、姉貴は柚子園に誘拐された。」
瑞「それでさっき言った通り、虐待された。」
瑞「そしてやっとの思いで、命からがらそこから脱出して、弟に出会った。」
瑞「その時は弟だと気づかなかったけど…。」
瑞「でも結果的に弟は心臓病で4年前、死んだ。」
瑞「せめてその母親くらいは、この手で殺したかった。」
瑞「だから、殺した。」
?「ほぉ…ただ可哀そうだな。」
瑞「まぁ、でもメディアはこんなこと報道してくれないだろうし、同情とかもいらないから。」
?「これからどうするつもりなんだ?お前。」
瑞「さぁ…?w今判決待ちじゃん?手っ取り早く死刑にしてくれんかな。」
?「お前なぁ…そんな簡単じゃないだぞ?それもこっちの身にもなってみろ。人を殺すっていうのは怖いことなんだぞ?」
?「ただボタンを押すだけ。だけど、自分が押したボタンで誰かが死ぬ。そう思うと手が震えるよ。」
瑞「確かに、イカれてない人はキツイかもね。」
瑞「ねね、監視官。」
?「なんだ?」
[明朝体]瑞「もし、俺が死刑だったら、俺のこと殺してくれる?」[/明朝体]
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