色がない世界で
麗香視点
またひと月時間が経った頃、私はお父さんとお母さんと一緒に瑞希へ会いに行った。
肇「…。」
彩「なによ、緊張してるの?」
肇「そ、そりゃあそうだろ。俺は今、奥さんも子供もいるんだぞ?」
彩「私はだって貴方の''元''妻で神楽と朱音の母親ですけど?」
肇「うぐっ…。」
麗「変に怒らないでよw今だけは他人じゃなくて、親子!」
麗「お父さんだって今の奥さんには許可もらったんでしょ?」
肇「あぁ、もちろん。」
麗「だったらいいよね!」
彩「…にしても、朱音は私たちが思ってる以上に強くなっちゃって…。」
あっ、そっか。
私は''朱音''なんだ。
''麗香''じゃなくなったんだ。
…というか、前に麗香が乗っ取られそうになったし。
麗「…根本は強くなっちゃいないよ。ただ、強がってるだけ。それと、今までに起きたことがこれ以上に衝撃的だったから。」
肇「…本当にすまない。守れなくて…ごめんな…。」
朱「いいよwもう過去の話なんだし。それに、今はお父さんとお母さんにも会えて、とっても幸せ。」
肇「…ふふっ。そうか。じゃあ、神楽に会いに行こう。」
朱「うん…。」
少しだけ、怖かった。
瑞希と会うのが。
彩「…神楽に会いに行くのが怖い?」
麗「うん…。でも、大丈夫。私の、大切な1人の弟だから。」
彩「その意気よ。貴方はさっき、強がってるだけだと言った。でも、それは違うわ。」
麗「…?」
彩「貴方は人を想う力がとても強い。それは誰よりも強い個性よ。」
彩「普通なら殺人犯の姉だって、思われたくなんかないのよ。一般人ならね。」
彩「でも、貴方は心が強い。どんなことにも簡単にはめげない。例え世間から批判されたとしても、貴方なら大丈夫。」
朱「…うん。私は戦うよ。」
朱「瑞希が…神楽が背負った罪を少しでも、支えられるように。」
朱「私が''ワタシ''に飲み込まれる前にね。」
またひと月時間が経った頃、私はお父さんとお母さんと一緒に瑞希へ会いに行った。
肇「…。」
彩「なによ、緊張してるの?」
肇「そ、そりゃあそうだろ。俺は今、奥さんも子供もいるんだぞ?」
彩「私はだって貴方の''元''妻で神楽と朱音の母親ですけど?」
肇「うぐっ…。」
麗「変に怒らないでよw今だけは他人じゃなくて、親子!」
麗「お父さんだって今の奥さんには許可もらったんでしょ?」
肇「あぁ、もちろん。」
麗「だったらいいよね!」
彩「…にしても、朱音は私たちが思ってる以上に強くなっちゃって…。」
あっ、そっか。
私は''朱音''なんだ。
''麗香''じゃなくなったんだ。
…というか、前に麗香が乗っ取られそうになったし。
麗「…根本は強くなっちゃいないよ。ただ、強がってるだけ。それと、今までに起きたことがこれ以上に衝撃的だったから。」
肇「…本当にすまない。守れなくて…ごめんな…。」
朱「いいよwもう過去の話なんだし。それに、今はお父さんとお母さんにも会えて、とっても幸せ。」
肇「…ふふっ。そうか。じゃあ、神楽に会いに行こう。」
朱「うん…。」
少しだけ、怖かった。
瑞希と会うのが。
彩「…神楽に会いに行くのが怖い?」
麗「うん…。でも、大丈夫。私の、大切な1人の弟だから。」
彩「その意気よ。貴方はさっき、強がってるだけだと言った。でも、それは違うわ。」
麗「…?」
彩「貴方は人を想う力がとても強い。それは誰よりも強い個性よ。」
彩「普通なら殺人犯の姉だって、思われたくなんかないのよ。一般人ならね。」
彩「でも、貴方は心が強い。どんなことにも簡単にはめげない。例え世間から批判されたとしても、貴方なら大丈夫。」
朱「…うん。私は戦うよ。」
朱「瑞希が…神楽が背負った罪を少しでも、支えられるように。」
朱「私が''ワタシ''に飲み込まれる前にね。」
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