- 閲覧前にご確認ください -

一部、R12くらいの表現を使うので気をつけてください。

文字サイズ変更

色がない世界で

#39


麗香視点
またひと月時間が経った頃、私はお父さんとお母さんと一緒に瑞希へ会いに行った。
肇「…。」
彩「なによ、緊張してるの?」
肇「そ、そりゃあそうだろ。俺は今、奥さんも子供もいるんだぞ?」
彩「私はだって貴方の''元''妻で神楽と朱音の母親ですけど?」
肇「うぐっ…。」
麗「変に怒らないでよw今だけは他人じゃなくて、親子!」
麗「お父さんだって今の奥さんには許可もらったんでしょ?」
肇「あぁ、もちろん。」
麗「だったらいいよね!」
彩「…にしても、朱音は私たちが思ってる以上に強くなっちゃって…。」
あっ、そっか。
私は''朱音''なんだ。
''麗香''じゃなくなったんだ。
…というか、前に麗香が乗っ取られそうになったし。
麗「…根本は強くなっちゃいないよ。ただ、強がってるだけ。それと、今までに起きたことがこれ以上に衝撃的だったから。」
肇「…本当にすまない。守れなくて…ごめんな…。」
朱「いいよwもう過去の話なんだし。それに、今はお父さんとお母さんにも会えて、とっても幸せ。」
肇「…ふふっ。そうか。じゃあ、神楽に会いに行こう。」
朱「うん…。」

少しだけ、怖かった。
瑞希と会うのが。
彩「…神楽に会いに行くのが怖い?」
麗「うん…。でも、大丈夫。私の、大切な1人の弟だから。」
彩「その意気よ。貴方はさっき、強がってるだけだと言った。でも、それは違うわ。」
麗「…?」
彩「貴方は人を想う力がとても強い。それは誰よりも強い個性よ。」
彩「普通なら殺人犯の姉だって、思われたくなんかないのよ。一般人ならね。」
彩「でも、貴方は心が強い。どんなことにも簡単にはめげない。例え世間から批判されたとしても、貴方なら大丈夫。」
朱「…うん。私は戦うよ。」
朱「瑞希が…神楽が背負った罪を少しでも、支えられるように。」
朱「私が''ワタシ''に飲み込まれる前にね。」




※ダブルクリック(2回タップ)してください

作者メッセージ

一旦切ります!ごめんなさいっ!

そして、なぜ''麗香''と''朱音''が出てきているかというと、そういう表現ですw(そんなん誰でもわかるわ)
麗香という人格(人)は、過去を振り返ったり、嫌なことや物を思い出した時に出てきます。
そして朱音という人格(人)は、今を楽しんで生きている人、未来を見据えている自分として描いています。
ですから、''麗香''と''朱音''は同じようで違うんです。表裏一体といいような感じです。
同じ人間の中に未来を見据えている人間、そして過去を振り返る人間。
どちらも混在しているのが、彼女なんです。
幸せだと思ったら朱音、辛いことを思い出したら麗香、と考えていただければ分かりますかね…?

2024/09/13 16:39

rary@ぼちぼち活動開始中 ID:≫ipHi1LlP7lw5A
続きを執筆
小説を編集
/ 42

コメント
[18]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL