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色がない世界で

#38


麗香視点
瑞希が自首した次の日には噂になっていた。
期待の新人が捕まった、と。
私は安定に社長室へ呼び出された。
肇「噂は聞いてると思うが…どういうことだい?瑞希くんが人を殺した?そんなはずないだろ?彼は冤罪だろう?」
麗「…全部、一から説明します。」
麗「まず、断言します。瑞希は人を殺しました。」
麗「被害者は貴方の2人目の妻、伊藤玲奈です。」
肇「っ…!?な、なんのために…?」
麗「私は…私たちは…。」
麗「貴方の、子供なんです。」
肇「まさか…お前が朱音か…?」
麗「そうです。私が、朱音です。…検査結果です。」
そしてスマホを出し、検査結果を提示した。
麗「この検査結果は警察に提供しているので、今は手にありませんが…。」
肇「じゃあ…瑞希くんは…」
麗「神楽なんです。」
肇「なぜ神楽が玲奈を殺した?神楽に何かを…。」
麗「玲奈さんとの子供が1人、いるんですよね。」
肇「あぁ…名は九条颯太。今は伊藤颯太だが…。」
麗「颯太は…4年前に病気で亡くなりました。」
肇「はっ…?」
麗「生前、私たちと深く関わっていたんです。その時は私たちは兄弟だとも知らなかった。だけど…彼は私たちより早く兄弟だと知っていたんです。ずうっと早くに。」
麗「複雑な心情の中、嘘だと信じて他の人にお願いして検査したら…。」
麗「99.9%陽性でした。」
麗「…自分を狂わせたのは、母親だと本人から聞きました。」
麗「その恨みを晴らすため、だと。」
肇「そんな…」
麗「…彼は、自首する前にこう言っていました。九条の姓も捨てる。兄弟だったこともなかったことにする。」
麗「だから、普通に生きろ、と…。」
麗「だけど、そんなことするつもりなんて、はなからないんです。」
麗「最初からハッピーエンドも期待してなかったんですから。」
麗「彼がああなったのは、私の責任でもあります。」
麗「全部、背負わせるわけにはいかないから…。」
肇「…おいで。」
そうやって彼は手を広げて手招きした。
我慢できなくて、飛び出した。
''大人''なことも忘れて。
麗「…今でも思うのなんでこうなっちゃったのかなって。」
麗「はなからハッピーエンドなんて、期待してなかったけど、やっぱ耐えられないよ…。」
肇「そうだな…俺もキャパオーバーだ…でも大丈夫だ、俺がいる。朱音のお母さんも生きてる。これからは、1人じゃない。神楽も1人にはさせないよ。」
麗「これからは…''社長''じゃなくて''おとうさん''って呼んでもいい…?」
肇「あぁ…。それと…。」
肇「今まで生きてくれてありがとう。」
その言葉を聞いた瞬間、関節が外れたように崩れ落ちた。


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作者メッセージ

更新早くて偉くないですか??????
褒めてくださいどうか(泣)
最近raryさんが更新ないのは、やる気がないらしいです
許してあげてください

2024/09/07 14:15

rary@ぼちぼち活動開始中 ID:≫ipHi1LlP7lw5A
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