色がない世界で
瑞希視点
《昨日午前5時ごろ都内のマンションで女性の遺体が発見されました。》
麗「へぇー…物騒だね〜…私も死んじゃったらどうしよう。」
瑞「死なねぇし、死なせねぇよ。死んだとしても、絶対見つけるよ。」
麗「ふーん…回答がイケメンだね〜、さすがひとたらし!」
瑞「褒めてんのか貶してんだか…。」
瑞「…。」
予想以上早く遺体が見つかった。
なんでだ。もっと苦しめよ。
なんで…なんで颯太だけ…報われないんだ…。
俺は…ただ弟に幸せになってほしかっただけ…。ただ健やかに生きて欲しかっただけ…。
復讐劇は止まらない。止まらせなんかしない。
俺が生きている限り、絶対にやめない。
弟を…俺らを苦しませた奴は一生苦しませる…。
地獄の果てまで追いかけてやるよ。どこまでも呪い続けてやるよ。
ずっと罪を背負い続けてほしいから…。
麗「ちょっと!なんで反応してくれないのよ!もうそろそろ行かないと遅刻よ?」
瑞「…っあ。すまん、考え事だ。」
麗「…なんでもいいけど、絶対に1人で背負わないでよね。」
瑞「…あぁ。」
《どうぞ、こちらが2人の配属される部署です。》
瑞「ご丁寧にありがとうございました。」
《…いえ。それでは。》
瑞「初めまして。ここに配属することになりました、藤那瑞希と申します。」
麗「同じくここに配属することになりました、藤那麗香と申します。」
《2人は双子なんだ。だから苗字が同じなんだよ。まぁ、とりあえずみんなよろしくね。》
《んじゃあ、早速案内するね。ここが君たちのオフィス。机とか自由に使ってくれ。》
瑞「ありがとうございます。」
《あと、仕事もきっちり教えるから覚えてね。》
瑞「なるほど、理解しました。丁寧に説明していただき、ありがとうございました。」
《いやいや、こちらこそだよ。説明聞いてくれてありがとね。》
麗「早速今日から業務ですか?」
《あぁ、社長の側近から聞いてなかったか?》
麗「あっ、いえ。一応確認です。」
《よし、じゃあよろしくね。》
瑞「ふぅ…。」
麗「えっと…たしかこうよね。」
麗「お疲れ様、定時まであと少しだから頑張りなさい。」
瑞「あぁ、励ましてんきゅ。」
麗「はぁ〜!!終わったわ!」
瑞「ちゃんと仕事するのも大変だな。」
麗「でも…超絶たのしいっ!先輩方も優しくて、結構当たりの部署だったかもね!」
瑞「…さぁな。まだわかんないよ。猫かぶってる可能性もある。」
麗「でも、変に怪しまらない方がいいわよ?」
瑞「別に。俺はそんな探偵ごっこをしたいわけじゃないから。」
麗「…そう。」
《昨日午前5時ごろ都内のマンションで女性の遺体が発見されました。》
麗「へぇー…物騒だね〜…私も死んじゃったらどうしよう。」
瑞「死なねぇし、死なせねぇよ。死んだとしても、絶対見つけるよ。」
麗「ふーん…回答がイケメンだね〜、さすがひとたらし!」
瑞「褒めてんのか貶してんだか…。」
瑞「…。」
予想以上早く遺体が見つかった。
なんでだ。もっと苦しめよ。
なんで…なんで颯太だけ…報われないんだ…。
俺は…ただ弟に幸せになってほしかっただけ…。ただ健やかに生きて欲しかっただけ…。
復讐劇は止まらない。止まらせなんかしない。
俺が生きている限り、絶対にやめない。
弟を…俺らを苦しませた奴は一生苦しませる…。
地獄の果てまで追いかけてやるよ。どこまでも呪い続けてやるよ。
ずっと罪を背負い続けてほしいから…。
麗「ちょっと!なんで反応してくれないのよ!もうそろそろ行かないと遅刻よ?」
瑞「…っあ。すまん、考え事だ。」
麗「…なんでもいいけど、絶対に1人で背負わないでよね。」
瑞「…あぁ。」
《どうぞ、こちらが2人の配属される部署です。》
瑞「ご丁寧にありがとうございました。」
《…いえ。それでは。》
瑞「初めまして。ここに配属することになりました、藤那瑞希と申します。」
麗「同じくここに配属することになりました、藤那麗香と申します。」
《2人は双子なんだ。だから苗字が同じなんだよ。まぁ、とりあえずみんなよろしくね。》
《んじゃあ、早速案内するね。ここが君たちのオフィス。机とか自由に使ってくれ。》
瑞「ありがとうございます。」
《あと、仕事もきっちり教えるから覚えてね。》
瑞「なるほど、理解しました。丁寧に説明していただき、ありがとうございました。」
《いやいや、こちらこそだよ。説明聞いてくれてありがとね。》
麗「早速今日から業務ですか?」
《あぁ、社長の側近から聞いてなかったか?》
麗「あっ、いえ。一応確認です。」
《よし、じゃあよろしくね。》
瑞「ふぅ…。」
麗「えっと…たしかこうよね。」
麗「お疲れ様、定時まであと少しだから頑張りなさい。」
瑞「あぁ、励ましてんきゅ。」
麗「はぁ〜!!終わったわ!」
瑞「ちゃんと仕事するのも大変だな。」
麗「でも…超絶たのしいっ!先輩方も優しくて、結構当たりの部署だったかもね!」
瑞「…さぁな。まだわかんないよ。猫かぶってる可能性もある。」
麗「でも、変に怪しまらない方がいいわよ?」
瑞「別に。俺はそんな探偵ごっこをしたいわけじゃないから。」
麗「…そう。」
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