- 閲覧前にご確認ください -

一部、R12くらいの表現を使うので気をつけてください。

文字サイズ変更

色がない世界で

#30

本題は

瑞希視点
肇「…さてと、雑談はこの辺にしておいて。」
肇「僕の子供たちの話をしたいんだ。」
やっと本題だ。
肇「僕は恥ずかしいことにバツ2なんだよ。」
肇「一番昔の妻との子供は双子だった。まさに君たちのような。」
肇「だけど…保育園の遠足の道の途中、保育士が目を離した隙に消えてしまった。」
肇「警察は誘拐として捜査を進めていた。…僕はずっと待ち続けていた。どこかで彼らは生きているって。信じ続けた。」
肇「…だが16年待っても、帰ってこなかった。」
肇「彼らの名は双子の姉が九条朱音。双子の弟が九条神楽だ。」
肇「それから小さな喧嘩が妻との間で増え、離婚した。」
肇「あと…二番目の妻は1人子を産んだ。」
肇「その子供の名は九条颯太(くじょうそうた)。」
弟の名前なのだろうか。 いや、きっとそうだ。
初めて聞いた。ずっとリーダーと呼んでいたから…。
肇「彼もとても幼かった。」
肇「でもすくすくと育っていく彼を見て、父親として誇らしかった。」
肇「…だが僕があまりにも見る目がないのか、妻はいわゆるクズだった。」
肇「不倫などを繰り返して…ホストにも通っていたらしい。」
肇「…正式に裁判をしたのに、結果は残酷で親権は母親に渡った。」
肇「こんなにも世の中を恨んだのはこれが初だった。」
肇「そこから一度も会っていないよ。だから無事かどうかすらわからない。」
肇「そして…今に至るよ。だから僕には今の妻との子供も合わせて5人もいる。」
はぁ…何度聞いても慣れない。
こんな残酷な話なんて、他にあるだろうか。
麗「…なぜそれを見ず知らずで他人の私たちに教えたのですか?」
肇「前から話を聞いていた。それで確信した。失踪した双子と似ていた。」
肇「失踪した当時、彼らは4歳だった。そして16年経っている。生きていたら今20歳なんだよ。君たちも20歳で双子だ。あまりにも偶然がすぎる。」
瑞「…もし僕たちが仮に九条家の双子だった場合、どう思うんですか…?」
肇「今すぐにでも抱きしめるよ。それと…今まで生きてくれてありがとうと言いたい。」
瑞「…残念ながら僕たちは九条家の双子ではないです。ちゃんと藤那家の子供です。」
麗「お役に立てず、申し訳ありません。」
肇「あぁ…別にいいさ。すまないね、こんな話をして。」
瑞「いえ、大丈夫ですよ。それでは失礼致しました。」

社長室の扉を閉じ、歩き始める。
エレベーターに乗り、ボタンを押す。
麗「なぜあの時、言わなかったの…?九条家の双子って…」
瑞「今はまだその時じゃない。まだ時が満ちていない。」
麗「…そう。でもどうせいつかバレるよ。きっと。」
瑞「だからバレる前にしておきたいことがある。」
麗「なにをするつもりなの…?」
瑞「麗香には全く関係ないことだ。」
麗「…そう。でも気をつけてね。それと、死んでも犯罪だけは…。」
瑞「…わかってるよ。」
エレベーターのドアが開く。
《もう今日は一旦おかえりになってください。明日から業務をお伝えします。》
瑞「わかりました。ありがとうございました。」

瑞「ごめん、先に帰って。あとでプリン買ってあげるから。」
麗「わかったわ、プリン楽しみにしとくw」
瑞「あぁw」
麗香と別れ、ずっと隠していたとある''計画''を''実行''する。
それは_______________。
今から弟の。いや颯太の母親を殺しに行く。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

え、なんか急展開すごっ。
ちょうど30話ですね。もうそろそろ閲覧も700↑超えそうですし、最高ですね。

2024/07/31 15:08

rary@ぼちぼち活動開始中 ID:≫ipHi1LlP7lw5A
続きを執筆
小説を編集
/ 48

コメント
[18]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL