色がない世界で
瑞希視点
瑞「…そうか。」
素直に喜んでいいのか、わからなかった。
麗「あと…あいつも死んだ。弟が巻き添えにしたから。」
瑞「…そうか。」
一件落着、って言えなかった。
これからは幸せに生きよう、って言えなかった。
わからなかったから。
これからの人生の道が真っ暗だったから。
もういないんだよ。
手を引っ張って、いい道に引っ張ってくれた弟はもういない。
麗「もう…やめよう…?普通に生きようよ…もう忘れよ…?」
瑞「ごめん…。もう疲れたんだ。」
《生きたくない。》
瑞「忘れられないんだよ…もういっそ殺してほしい…。」
もう疲れたんだ。
この世界にたくさんの希望と夢と楽しさを持って生まれて。
現実を見て、その全てを失って。
やっと幸せを感じれたと思ったら、また失って。
もう全部自分のせいなんじゃないかって。
死にたいって言ったら、生きろって言われて。
生きたいって言ったら、死ねって言われて。
矛盾だらけの世界を恨んで、恨んで、恨んで…。
麗「…そうだよね。疲れちゃったよね。頑張って、頑張って生きてきた結果がこれで。」
麗「世界っておかしいよね。意味わかんないよね。」
麗「…一旦全部吐き出しな?私は今も昔もずっと瑞希の味方だよ?」
その時、ダムが決壊したようになにかが崩れた。
自分の中に秘めていた憎悪が溢れ出た。
麗香に抱きつき、たくさん弱音を吐いた。
涙もいっぱい流した。
あの施設に誘拐されて、犯されて殴られた。
そっから幸せになれてると思ったら、また失って。
またもう1つ失いかけた。
せめて人の前では弱音を吐かないように、頑張ってたけど。
もう無理だった。
限界だった。
その時の俺は、母親に抱きつき泣き出した子供のようだった。
瑞「…そうか。」
素直に喜んでいいのか、わからなかった。
麗「あと…あいつも死んだ。弟が巻き添えにしたから。」
瑞「…そうか。」
一件落着、って言えなかった。
これからは幸せに生きよう、って言えなかった。
わからなかったから。
これからの人生の道が真っ暗だったから。
もういないんだよ。
手を引っ張って、いい道に引っ張ってくれた弟はもういない。
麗「もう…やめよう…?普通に生きようよ…もう忘れよ…?」
瑞「ごめん…。もう疲れたんだ。」
《生きたくない。》
瑞「忘れられないんだよ…もういっそ殺してほしい…。」
もう疲れたんだ。
この世界にたくさんの希望と夢と楽しさを持って生まれて。
現実を見て、その全てを失って。
やっと幸せを感じれたと思ったら、また失って。
もう全部自分のせいなんじゃないかって。
死にたいって言ったら、生きろって言われて。
生きたいって言ったら、死ねって言われて。
矛盾だらけの世界を恨んで、恨んで、恨んで…。
麗「…そうだよね。疲れちゃったよね。頑張って、頑張って生きてきた結果がこれで。」
麗「世界っておかしいよね。意味わかんないよね。」
麗「…一旦全部吐き出しな?私は今も昔もずっと瑞希の味方だよ?」
その時、ダムが決壊したようになにかが崩れた。
自分の中に秘めていた憎悪が溢れ出た。
麗香に抱きつき、たくさん弱音を吐いた。
涙もいっぱい流した。
あの施設に誘拐されて、犯されて殴られた。
そっから幸せになれてると思ったら、また失って。
またもう1つ失いかけた。
せめて人の前では弱音を吐かないように、頑張ってたけど。
もう無理だった。
限界だった。
その時の俺は、母親に抱きつき泣き出した子供のようだった。
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