色がない世界で
瑞希視点
あいつの...麗香の言葉をたくさん遮った。
そして弟の言葉さえ、ろくに聞いていない。
そんな俺は....悪魔よりも最低かもしれない。
だって、目の前で殺したみたいなものだから。
麗香だって、そうだ。
わかってたんだ。
あいつが習慣的に薬を飲んでいることを。
つらいときには、たくさん飲んでつらさを忘れていたことだって。
全部わかっていた。
薬で無理やりテンションを上げて、みんなに「麗香」としてのキャラクターを
見せていた。
決して「自分」は見せなかった。いや、見せたくなかったのだろう。
醜く、傲慢で、自分の幸せしか考えられない。
そんな”人間らしさ”を隠したかったのかもしれない。
俺は....。
[太字]なんでいきてるんだろ。[/太字]
瑞「....。」
そんな時、ある言葉を思い出した。
昔、弟が言ってたことだ。
?年前
瑞「....。」
颯「どした?なんかあったの?相談でも乗ろうか?」
瑞「...いんや。なんでも。」
颯「はぁ...。つらいときは助け合いだよ~?」
[太字]颯『僕は君が死んだら嫌だからね。だから死ぬ前に、助けないと。』[/太字]
瑞「なんだそれw俺が死ぬって...確定演出かよw」
颯「ふふw確かにw」
現在
そのことを思い出した瞬間、足が動いた。
戻らなければ。
追いかけなければ。
瑞「はぁっ....マジで...死ぬなよバカ姉貴...!!!!」
なぜ今思い出したのかはわからない。
でもなんだか、大事なことを思い出した気がする。
瑞「少しでも...罪を...十字架を軽くできるように...。」
”人間らしさ”
それはよい言葉でもあり、悪い言葉でもある。
だけど、自分は少なくとも。
ある意味、儚く。そして、人間にしか通用しない言葉だと信じてる。
瑞「はぁ....お願いだ...どうか...。くっそ...!!足動けよクソが!」
自分にアクセルを踏んで、走っていく。
そしてやっと。
麗香を見つけた。
瑞「よかった..!!まだ死んでない...でも...」
身体は死んでいなくても...。
精神の方は...もしかして...と嫌なことを考えてしてしまう。
そしてその嫌な予感が。
[太字]当たってしまった。[/太字]
瑞「麗香...!!!」
そう叫んでも、こちらを振り向かない。
フラフラと危ない足取りで、歩いている。
さらに足と自分にアクセルを踏んで、彼女に近づいた。
瑞「姉貴..!」
?「....」
こちらを振り向いた。
その姿に衝撃を受けた。
顔も服も、なにも変わっていないのに。
姉貴、がいなくなったような。壊れてしまったような。
そんな気がした。
その瞬間。
姉貴”だった”人が倒れた。
瑞「ッ!?」
身体が反応し、なんとか頭を打たずに済んだ。
そして、一言。
[太字]麗「良いお姉ちゃんじゃなくて...ごめんね。」[/太字]
あいつの...麗香の言葉をたくさん遮った。
そして弟の言葉さえ、ろくに聞いていない。
そんな俺は....悪魔よりも最低かもしれない。
だって、目の前で殺したみたいなものだから。
麗香だって、そうだ。
わかってたんだ。
あいつが習慣的に薬を飲んでいることを。
つらいときには、たくさん飲んでつらさを忘れていたことだって。
全部わかっていた。
薬で無理やりテンションを上げて、みんなに「麗香」としてのキャラクターを
見せていた。
決して「自分」は見せなかった。いや、見せたくなかったのだろう。
醜く、傲慢で、自分の幸せしか考えられない。
そんな”人間らしさ”を隠したかったのかもしれない。
俺は....。
[太字]なんでいきてるんだろ。[/太字]
瑞「....。」
そんな時、ある言葉を思い出した。
昔、弟が言ってたことだ。
?年前
瑞「....。」
颯「どした?なんかあったの?相談でも乗ろうか?」
瑞「...いんや。なんでも。」
颯「はぁ...。つらいときは助け合いだよ~?」
[太字]颯『僕は君が死んだら嫌だからね。だから死ぬ前に、助けないと。』[/太字]
瑞「なんだそれw俺が死ぬって...確定演出かよw」
颯「ふふw確かにw」
現在
そのことを思い出した瞬間、足が動いた。
戻らなければ。
追いかけなければ。
瑞「はぁっ....マジで...死ぬなよバカ姉貴...!!!!」
なぜ今思い出したのかはわからない。
でもなんだか、大事なことを思い出した気がする。
瑞「少しでも...罪を...十字架を軽くできるように...。」
”人間らしさ”
それはよい言葉でもあり、悪い言葉でもある。
だけど、自分は少なくとも。
ある意味、儚く。そして、人間にしか通用しない言葉だと信じてる。
瑞「はぁ....お願いだ...どうか...。くっそ...!!足動けよクソが!」
自分にアクセルを踏んで、走っていく。
そしてやっと。
麗香を見つけた。
瑞「よかった..!!まだ死んでない...でも...」
身体は死んでいなくても...。
精神の方は...もしかして...と嫌なことを考えてしてしまう。
そしてその嫌な予感が。
[太字]当たってしまった。[/太字]
瑞「麗香...!!!」
そう叫んでも、こちらを振り向かない。
フラフラと危ない足取りで、歩いている。
さらに足と自分にアクセルを踏んで、彼女に近づいた。
瑞「姉貴..!」
?「....」
こちらを振り向いた。
その姿に衝撃を受けた。
顔も服も、なにも変わっていないのに。
姉貴、がいなくなったような。壊れてしまったような。
そんな気がした。
その瞬間。
姉貴”だった”人が倒れた。
瑞「ッ!?」
身体が反応し、なんとか頭を打たずに済んだ。
そして、一言。
[太字]麗「良いお姉ちゃんじゃなくて...ごめんね。」[/太字]
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