- 閲覧前にご確認ください -

一部、R12くらいの表現を使うので気をつけてください。

文字サイズ変更

色がない世界で

#22

瑞希視点
あいつの...麗香の言葉をたくさん遮った。
そして弟の言葉さえ、ろくに聞いていない。
そんな俺は....悪魔よりも最低かもしれない。
だって、目の前で殺したみたいなものだから。
麗香だって、そうだ。
わかってたんだ。
あいつが習慣的に薬を飲んでいることを。
つらいときには、たくさん飲んでつらさを忘れていたことだって。
全部わかっていた。
薬で無理やりテンションを上げて、みんなに「麗香」としてのキャラクターを
見せていた。
決して「自分」は見せなかった。いや、見せたくなかったのだろう。
醜く、傲慢で、自分の幸せしか考えられない。
そんな”人間らしさ”を隠したかったのかもしれない。
俺は....。
[太字]なんでいきてるんだろ。[/太字]
瑞「....。」
そんな時、ある言葉を思い出した。
昔、弟が言ってたことだ。

?年前
瑞「....。」
颯「どした?なんかあったの?相談でも乗ろうか?」
瑞「...いんや。なんでも。」
颯「はぁ...。つらいときは助け合いだよ~?」
[太字]颯『僕は君が死んだら嫌だからね。だから死ぬ前に、助けないと。』[/太字]
瑞「なんだそれw俺が死ぬって...確定演出かよw」
颯「ふふw確かにw」

現在
そのことを思い出した瞬間、足が動いた。
戻らなければ。
追いかけなければ。
瑞「はぁっ....マジで...死ぬなよバカ姉貴...!!!!」
なぜ今思い出したのかはわからない。
でもなんだか、大事なことを思い出した気がする。
瑞「少しでも...罪を...十字架を軽くできるように...。」
”人間らしさ”
それはよい言葉でもあり、悪い言葉でもある。
だけど、自分は少なくとも。
ある意味、儚く。そして、人間にしか通用しない言葉だと信じてる。
瑞「はぁ....お願いだ...どうか...。くっそ...!!足動けよクソが!」
自分にアクセルを踏んで、走っていく。
そしてやっと。
麗香を見つけた。
瑞「よかった..!!まだ死んでない...でも...」
身体は死んでいなくても...。
精神の方は...もしかして...と嫌なことを考えてしてしまう。
そしてその嫌な予感が。
[太字]当たってしまった。[/太字]
瑞「麗香...!!!」
そう叫んでも、こちらを振り向かない。
フラフラと危ない足取りで、歩いている。
さらに足と自分にアクセルを踏んで、彼女に近づいた。
瑞「姉貴..!」
?「....」
こちらを振り向いた。
その姿に衝撃を受けた。
顔も服も、なにも変わっていないのに。
姉貴、がいなくなったような。壊れてしまったような。
そんな気がした。
その瞬間。
姉貴”だった”人が倒れた。
瑞「ッ!?」
身体が反応し、なんとか頭を打たずに済んだ。
そして、一言。
[太字]麗「良いお姉ちゃんじゃなくて...ごめんね。」[/太字]




このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

今回は瑞希くん視点ですね。
前に麗香ちゃんやったのでねw
いやはや...こちらも胃もたれが起きるほど重たい話になってしまいました。
あ、一応麗香ちゃんがお姉ちゃん、瑞希くんが弟です!
双子だからどっちかわかりませんよねw
さぁさぁ盛り上がってまいりましたね~!!!
正直、読者の方より盛り上がっていると思ってますw
だってその証拠に、めちゃくちゃ更新頻度あがってますもんw
まぁまぁ!そんなことは置いといて。
今回も見てくださり、ありがとうございました。
またきてくれぇぇぇ!!!!

2024/07/04 23:11

rary@ぼちぼち活動開始中 ID:≫.pW3N8u9QP9cU
続きを執筆
小説を編集
/ 48

コメント
[18]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL