めろんぱーかーの絵師を努めたら愛されました。
side ●●
_帰り道_
「なんかさ、うちら1年全部のクラスに転校生来たらしいよ、それも一斉に。」
姫奈ちゃんとの帰り道。
初めて耳にするその言葉に、私は衝撃を受けた。
「えっ、全部に...!?す、すごいね.....」
最初はそれだけでものすごく驚いていたけど、次の言葉でもっと驚いた。
「それにね、みんな顔がいいらしい。」
「......えぇ、す、すごいね....」
顔がいい.....?姫奈ちゃんが絶賛するんだ。灰原さん並みの顔の良さなんだろう。
「1人目がホストにいそうなイケメン翔くん、2人目が中性イケメンのっきさん、3人目がガチでキュート顔なそらくん、4人目がザ・王道イケメンかいくん、5人目がイケボイケメンのかもめくんで、最後がうちのクラスの転校生・なろくん。」
そこまで聞いて、私は思わず目を見開いてしまった。
「急に一気に転校してくるなんて、なにかあるのかな....?」
すると、姫奈ちゃんも目を見開いた。
「え、●●そこ?w何でイケメンが!?じゃないの....?w」
「えっ.....。あ、い、いや...そうかもしれない...」
「もう!そんなところが純粋でかわいんだから〜!」
姫奈ちゃんは私をぎゅっと抱きしめた。
ありがとう、と言って、私は姫奈ちゃんと別れた。
_家_
部屋に行って、いすにすとん、と座る。
スマホを開いて、ツイッターのDM画面を開く。
え.....ま、また....?
1通目が
〝はじめまして、めろんぱーかーです。次のオリジナル曲のMVイラストをお願いしたいんですが、どうでしょうか?〟
もちろん、私は断った。
でも、あちらにも事情があるのだろう。返事はこうだった。
〝どうしてもご無理でしょうか?今回のMVにぴったりなのが翠先生だけなんですが〟
................うーん....
私としては、別に引き受けても良かった。
収入だってたくさん入るわけだし、なんといっても、大好きなイラストを描けるのだ。
でも....私は、「絵師」じゃない。「漫画家」だ。
それに、依頼側が、あの「めろんぱーかー」だ。
そんな大手歌い手グループのMVイラストを、ただの漫画家の私が務めるなんて、ファンの方に申し訳ない。
でも、めろんぱーかー側が私....いや、「翠先生」がいいと言っているのだ。
さすがに、断ってしまうのはこちらが申し訳ない。
...........どうしよう....
すると、窓の向こう側から声が聞こえた。
..........姫奈ちゃんと....他のみんな?
その声の持ち主は、姫奈ちゃんと姫奈ちゃんの友達だった。
「次のめろぱかのオリ曲は、やっぱ翠先生にイラスト担当してほしいよねー!」
「あっわかるわかる!なんていうか、初期から思ってたけど、絵柄かわいいんだよねー!」
あ.........私のこと、はなしてくれてる...
そんなに、気にしていたらだめなんだ。
私の絵柄が好きと言ってくれる人も、嫌いっていう人もたくさんいる。
その中で、めろんぱーかーさんは私の絵柄でいいと言ってくれたんだ。
そうだよね...。うん、決めた。
私は再びDMを開き、めろんぱーかーさんに返信をした。
〝私の都合上の問題がなくなり次第、イラストに励めると思います。打ち合わせなどもしたいので、連絡先の交換をお願いします〟
........ふぅ、問題ないかな....
すると、一瞬にして返事が来た。
〝ありがとうございます。連絡先はめろんぱーかーLINEの方で入れさせていただきました。詳細は追って連絡いたしますので、少々お待ち下さい〟
返事、早いなぁ....
しかも、もう連絡先を入れてくれたなんて。
改めて、私はめろんぱーかーさんの絵師を務めてよかったと思った。
でも、嵐は簡単に終わらなかった。
_帰り道_
「なんかさ、うちら1年全部のクラスに転校生来たらしいよ、それも一斉に。」
姫奈ちゃんとの帰り道。
初めて耳にするその言葉に、私は衝撃を受けた。
「えっ、全部に...!?す、すごいね.....」
最初はそれだけでものすごく驚いていたけど、次の言葉でもっと驚いた。
「それにね、みんな顔がいいらしい。」
「......えぇ、す、すごいね....」
顔がいい.....?姫奈ちゃんが絶賛するんだ。灰原さん並みの顔の良さなんだろう。
「1人目がホストにいそうなイケメン翔くん、2人目が中性イケメンのっきさん、3人目がガチでキュート顔なそらくん、4人目がザ・王道イケメンかいくん、5人目がイケボイケメンのかもめくんで、最後がうちのクラスの転校生・なろくん。」
そこまで聞いて、私は思わず目を見開いてしまった。
「急に一気に転校してくるなんて、なにかあるのかな....?」
すると、姫奈ちゃんも目を見開いた。
「え、●●そこ?w何でイケメンが!?じゃないの....?w」
「えっ.....。あ、い、いや...そうかもしれない...」
「もう!そんなところが純粋でかわいんだから〜!」
姫奈ちゃんは私をぎゅっと抱きしめた。
ありがとう、と言って、私は姫奈ちゃんと別れた。
_家_
部屋に行って、いすにすとん、と座る。
スマホを開いて、ツイッターのDM画面を開く。
え.....ま、また....?
1通目が
〝はじめまして、めろんぱーかーです。次のオリジナル曲のMVイラストをお願いしたいんですが、どうでしょうか?〟
もちろん、私は断った。
でも、あちらにも事情があるのだろう。返事はこうだった。
〝どうしてもご無理でしょうか?今回のMVにぴったりなのが翠先生だけなんですが〟
................うーん....
私としては、別に引き受けても良かった。
収入だってたくさん入るわけだし、なんといっても、大好きなイラストを描けるのだ。
でも....私は、「絵師」じゃない。「漫画家」だ。
それに、依頼側が、あの「めろんぱーかー」だ。
そんな大手歌い手グループのMVイラストを、ただの漫画家の私が務めるなんて、ファンの方に申し訳ない。
でも、めろんぱーかー側が私....いや、「翠先生」がいいと言っているのだ。
さすがに、断ってしまうのはこちらが申し訳ない。
...........どうしよう....
すると、窓の向こう側から声が聞こえた。
..........姫奈ちゃんと....他のみんな?
その声の持ち主は、姫奈ちゃんと姫奈ちゃんの友達だった。
「次のめろぱかのオリ曲は、やっぱ翠先生にイラスト担当してほしいよねー!」
「あっわかるわかる!なんていうか、初期から思ってたけど、絵柄かわいいんだよねー!」
あ.........私のこと、はなしてくれてる...
そんなに、気にしていたらだめなんだ。
私の絵柄が好きと言ってくれる人も、嫌いっていう人もたくさんいる。
その中で、めろんぱーかーさんは私の絵柄でいいと言ってくれたんだ。
そうだよね...。うん、決めた。
私は再びDMを開き、めろんぱーかーさんに返信をした。
〝私の都合上の問題がなくなり次第、イラストに励めると思います。打ち合わせなどもしたいので、連絡先の交換をお願いします〟
........ふぅ、問題ないかな....
すると、一瞬にして返事が来た。
〝ありがとうございます。連絡先はめろんぱーかーLINEの方で入れさせていただきました。詳細は追って連絡いたしますので、少々お待ち下さい〟
返事、早いなぁ....
しかも、もう連絡先を入れてくれたなんて。
改めて、私はめろんぱーかーさんの絵師を務めてよかったと思った。
でも、嵐は簡単に終わらなかった。
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