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二次創作
めろんぱーかーの絵師を努めたら愛されました。

#1

いちわ

プルプル、と電話の着信音がなる。すぐにわかるように音を大きく設定しているから、近所迷惑にならないようにすぐに電話に出る。
電話元は、漫画編集部。
「あ、もしもし[漢字]翠[/漢字][ふりがな]みどり[/ふりがな]先生?」
その声は、私の担当の方だった。
「はい、どうしましたか?」
「あのね。来月の読者プレゼントで、翠先生の色紙をプレゼントするらしいのよ。詳細は追って連絡するから、知っておいて。」
どうやら、私の色紙が読者へのプレゼントとなるらしい。
「はい、わかりました。では、失礼します」
そう言って、私はプツン、と電話を切った。
私.....いや、「翠●●」先生の色紙が読者プレゼントになる。
そんなことはもう何回目でもあるが、やっぱり慣れはしない。
.........読者さん、どんな顔してくれるかなっ...!
まだまだ先のことなのに、もう楽しみに思えてくる。

すると、ピロン、という軽快なベルを鳴らせて、携帯が鳴った。
........なんだろう、DMかな?
そして、私はX(旧ツイッター)を開く。
DMを開くと、そこには.....

[大文字]「えっ!?」[/大文字]

その時点で、私の答えは決まってしまった。


_学校_

学校での話題は、いつも〝あの〟歌い手グループのこと。
「ねぇ、昨日のめろぱかの配信みた!?」
そう、「めろんぱーかー」という歌い手グループの話題だ。
私は詳しいことはよくわからないけど、なんかすごいグループらしい....
尊敬するなぁ...
「みたみた!超重大発表やばかったよね!」
私の親友・[漢字]姫奈[/漢字][ふりがな]ひな[/ふりがな]ちゃんもめろんぱーかーのファンらしくって、私はあまりこの話題に乗り気になれない..。
「ほんとZeppツアーとか死ぬ、、絶対全通する!一緒にいこー!」
おー!、と姫奈ちゃんと他の友だちが言った。
Zeppツアーか....すごいなぁ....

「●●はさ、めろぱかに推しいないの?」
そう聞かれてはっとする。
...........え、私に、推し?
「ほら、かわいいなろくん、ギャップナンバーワンの翔くん、エレガントなのっきさん、かわちいそらくん、中二病のかいくん、イケボと清楚のかもめんだよ!」
「えぇ、うーん.....ちょっとよくわかんないな....」
私はとりあえずしのぐためにそう言った。
「えーっ。絶対今推すべき、グループなのに〜!」
姫奈ちゃんはそう言った。
うーん.......。あんまりそういうのはわからないな....

でも、みんなが好きなら、私も動画ちょっと覗いてみようかな....
そう思うと同時に、先生がやってきた。

「そこ、席つけー。........えーっと、まず最初に。前から言っていた転校生を紹介する。」
すると途端、一斉に周りが騒がしくなった。
「可愛い子がいいなー」 「イケメンがいいー」 「スタイル良くないと、、」
中には、こんな声も。
「うちのっきさんにリアコ中だから興味ないなー」 「うちも、翔くん一択だからナイわー」
わぁ.....みんなそんなにめろんぱーかーが好きなんだ、、
リアコ....?ってなんだろ....
「はい、騒ぐなー。入ってもらうな、いいぞー」

そして、その転校生は、教室に入ってきた。
その途端、一気に教室中が黄色い歓声に包まれた。

「えと、、はじめまして、灰原なろです。なろくんとか、なろ屋って呼ばれてます。よ、よろしくお願いします....!」
えっ............
す、すっごく顔がいい.........
私はあまり人の顔に良い悪いをつけないタイプだけど、灰原....?さんの場合はもう格別だった。
一見ほんわりしててかわいい顔立ちなのに、よく見るとぱっちり二重ですごく綺麗。
これに、みんなが反応しないわけがない。

「え...!めっちゃイケメンなんだけど、、!」 「やば....」 「ねぇ私の隣きてー!」

「あー、うるさいうるさい。灰原は.....そうだな、●●の隣行け」
...............えっ?
わ、私............?
う、嘘..........

灰原さんは、私の目の前でとまって、微笑んだ。
「よろしくね?」

私...........これから大丈夫かな...?

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2024/01/06 17:48

なろっこさっきー ID:≫ipB8eroXHA3fE
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