悠佑 side



初兎「次はどこ行こっか」
悠佑「うーん、村から.....離れた場所」
初兎「じゃああの山まで競争な!」
悠佑「望むところや」
ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ
ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ

いまは楽しい
前みたいに叩いたり殴ったりしてくる人もおらん
でも....

初兎「やっぱ悠くん早いな」
悠佑「なんで初兎は俺のことを助けてくれるん？」
初兎「え？やから悲しそうだから」
悠佑「見つかれば殺されちゃうのに」
初兎「！」
初兎「あ、夕日」
悠佑「初兎は夕日好きやな」


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いふside



きっと、ほとけも俺の両親にバレたら
殺されるんやと思う
なら、今からでも一緒に居るのをやめよう

ほとけ「今日も来たよ!」
いふ「ほとk」
ほとけ「ここにいるとまたいふくんが殴られちゃうだけ」
ほとけ「だから一緒に逃げよ!」
ほとけ「ほら！」
いふ「え！ちょ」
ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ

ほとけ「ここまでくれば大丈夫でしょ」
いふ「もうすぐ父さんたちが帰ってくる.......」
ほとけ「でも、逃げてきたんだし」

これで......よかったんや
殴ってくる親もいない

ほとけ「あ!夕日!」
いふ「綺麗.....」


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ないこside



村人「[小文字]檻の中の子供が逃げたぞー！[/小文字]」

あ、俺のこと.....だよね

りうら「気にしてるの？」
ないこ「ｺｸ」
りうら「じゃああそこに戻るの？」
りうら「また殴られたり蹴られたりするの？」

いやだ....

ないこ「ﾌﾙﾌﾙ」
りうら「なら、逃げよ？」
りうら「夕日だ!」
りうら「夕日....見たことないでしょ」
りうら「綺麗だよね」





[明朝体]忌み子が2人[/明朝体]
　　[明朝体]夕焼けの中に吸い込まれて[/明朝体]
　　　　　　　　　　　[明朝体]消えてった＿＿＿＿＿＿。[/明朝体]