カリモトリブレ 異世界行き
前回のあらすじ
何故か異世界に転移してしまったカリモト
その世界で、少女を狙うスライムを倒すために『火』を探す事となった。
[水平線]
今、僕は火を探している。
そう言ったものの、枝なんかあったら良かったものを、それがぜんっぜんなかった。
悩んでいると、少女が僕の腕を少し引っ張りながら言う。
「あなた魔法は持ってないの!?」
魔法なんて架空のお遊びじゃないのか? ゲームだけのものじゃないのか? でも今はこんな状況なので理解できなくても理解するしか無い…
別世界から来た僕に魔法が使えるとは到底思えないことだった。
頭の中で色々と考えてるうちに、スライムに異変が起こる。
徐々に大きくなりだしてしまったのだ。
最初は少女と同じ大きさだったものの、最終的には身長180cmぐらいの僕を、悠々と超えて、僕の前にそびえ立つ。
ここで僕はまた虫眼鏡であのスライムを覗いた。
ステータスしか見れないと思ってたが、なぜか感情や記憶も見えるようになっていたんだ。
いつもの光景を見て僕は、スライムの記憶を書き換える。
「火のあるところへ行かなくてはならない」
記憶は絶対だ。逆らうことはできない。
そして、巨大スライムはどこか、火のある方向へと向かっていった。
ようやく戦いが終わり少し疲れたが、少女に聞きたいこともたくさんある。
「それより…ここはどこなんだ!?」
僕は少女に聞いてみたが…
[太字]「おしえなくてもいいだろ…」[/太字]
「え?」
少女は人が変わったように言い放つ。
次の瞬間
[太字]「だってしぬんだからな!!!!」[/太字]
少女に羽が生え、角が飛び出し、可愛かった顔が醜悪な顔になった。
変身した化け物は僕を地面に押さえつけて、鋭い爪を構える。
そのとき、押さえつけられた衝撃でポケットの虫眼鏡が落ちてしまった。
化け物は虫眼鏡に気づくと、それを拾い言った。
「これたいせつなものだろう……じゃあこれでころしてやる!!」
化け物は虫眼鏡を持って腕を大きく後ろに振る。
「やめろぉぉぉ!!」
僕は必死に喚き叫んだ。
[水平線]
そのとき、また頭の中が紫に包まれる。
あの時と同じ感覚だ…
目が覚めると、いつもの事務所だった。
あれは夢だったのか?
僕は何もわからなかったが少し首に痛みを感じる。
そういえばあの化け物に首を抑えられた…
戻ってこられなかったら今頃僕は…
そう考えてもしょうがない。
だけど一つ、わかったことがある。
『どんなところでも面倒事は付き物』
[水平線]
どうだったかい?
僕はあの出来事について…
『夢の中の試練』
と考えている。
あと、スライムとの戦いの時、ステータスだけではなく感情や記憶が見えたのは、『全て夢』という理由で片付けるしかないようだ……
何故か異世界に転移してしまったカリモト
その世界で、少女を狙うスライムを倒すために『火』を探す事となった。
[水平線]
今、僕は火を探している。
そう言ったものの、枝なんかあったら良かったものを、それがぜんっぜんなかった。
悩んでいると、少女が僕の腕を少し引っ張りながら言う。
「あなた魔法は持ってないの!?」
魔法なんて架空のお遊びじゃないのか? ゲームだけのものじゃないのか? でも今はこんな状況なので理解できなくても理解するしか無い…
別世界から来た僕に魔法が使えるとは到底思えないことだった。
頭の中で色々と考えてるうちに、スライムに異変が起こる。
徐々に大きくなりだしてしまったのだ。
最初は少女と同じ大きさだったものの、最終的には身長180cmぐらいの僕を、悠々と超えて、僕の前にそびえ立つ。
ここで僕はまた虫眼鏡であのスライムを覗いた。
ステータスしか見れないと思ってたが、なぜか感情や記憶も見えるようになっていたんだ。
いつもの光景を見て僕は、スライムの記憶を書き換える。
「火のあるところへ行かなくてはならない」
記憶は絶対だ。逆らうことはできない。
そして、巨大スライムはどこか、火のある方向へと向かっていった。
ようやく戦いが終わり少し疲れたが、少女に聞きたいこともたくさんある。
「それより…ここはどこなんだ!?」
僕は少女に聞いてみたが…
[太字]「おしえなくてもいいだろ…」[/太字]
「え?」
少女は人が変わったように言い放つ。
次の瞬間
[太字]「だってしぬんだからな!!!!」[/太字]
少女に羽が生え、角が飛び出し、可愛かった顔が醜悪な顔になった。
変身した化け物は僕を地面に押さえつけて、鋭い爪を構える。
そのとき、押さえつけられた衝撃でポケットの虫眼鏡が落ちてしまった。
化け物は虫眼鏡に気づくと、それを拾い言った。
「これたいせつなものだろう……じゃあこれでころしてやる!!」
化け物は虫眼鏡を持って腕を大きく後ろに振る。
「やめろぉぉぉ!!」
僕は必死に喚き叫んだ。
[水平線]
そのとき、また頭の中が紫に包まれる。
あの時と同じ感覚だ…
目が覚めると、いつもの事務所だった。
あれは夢だったのか?
僕は何もわからなかったが少し首に痛みを感じる。
そういえばあの化け物に首を抑えられた…
戻ってこられなかったら今頃僕は…
そう考えてもしょうがない。
だけど一つ、わかったことがある。
『どんなところでも面倒事は付き物』
[水平線]
どうだったかい?
僕はあの出来事について…
『夢の中の試練』
と考えている。
あと、スライムとの戦いの時、ステータスだけではなく感情や記憶が見えたのは、『全て夢』という理由で片付けるしかないようだ……
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