天 使 の 病 に か か っ て も 。
家に帰ってもなお、私は激痛に悩まされていた。
耐えながら天使病について調べていると、とあるURLを発見した。
「…天使病の、原因?」
今まで見たことがなかったサイトにそれを見つけ、思わずURLをタップする。
奇病であるが故に原因たるものはわかっていないのだと思い込んでいた。
だが、それは残酷だった。
想像を絶するほどに。
「_天使病の原因は、『幸せ』を感じることにあります。天使病になってもなお幸せを感じ続けることを続けたなら、死亡は避けられないでしょう。_」
視界がぼやける。
いつの間にかこみあげてきた涙のせいで。
「…はは、っ、何それ……幸せを、捨てろって事……?」
独りでに言葉が紡がれる。
壊れたみたいに涙は止まらない。
「おかしい、じゃん…私だけ…っ、幸せになったらいけない、って事…?」
口は回り続ける。
「死にたく、ないよ……っ、」
お母さん。
お兄ちゃん。
お父さん。
こはね。
琉依。
大切な人たちの笑顔が脳裏に張り付く。
張り付いて、剝がれない。
呪縛、みたいだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ……っ…!」
狂ったみたいに私は泣いた。
泣いて泣いて泣いた。
「…う…うっ…」
涙も落ち着いたころを見計らってか、メッセージの着信を告げる音が響く。
「…瑞希…。」
駿河瑞希。
私のクラスメイトで親友の一人だ。
メッセージは、以下のようなもの。
「翼、明日ちょっと出てこれる?話したいことがあるんだ。」
瑞希と話すのは好きだし、明日は暇だ。
「10時くらいにファミレスでいい?」
そう、返事を書いた。
瑞希から、予想だにしない言葉が飛び出すとも知らず。
耐えながら天使病について調べていると、とあるURLを発見した。
「…天使病の、原因?」
今まで見たことがなかったサイトにそれを見つけ、思わずURLをタップする。
奇病であるが故に原因たるものはわかっていないのだと思い込んでいた。
だが、それは残酷だった。
想像を絶するほどに。
「_天使病の原因は、『幸せ』を感じることにあります。天使病になってもなお幸せを感じ続けることを続けたなら、死亡は避けられないでしょう。_」
視界がぼやける。
いつの間にかこみあげてきた涙のせいで。
「…はは、っ、何それ……幸せを、捨てろって事……?」
独りでに言葉が紡がれる。
壊れたみたいに涙は止まらない。
「おかしい、じゃん…私だけ…っ、幸せになったらいけない、って事…?」
口は回り続ける。
「死にたく、ないよ……っ、」
お母さん。
お兄ちゃん。
お父さん。
こはね。
琉依。
大切な人たちの笑顔が脳裏に張り付く。
張り付いて、剝がれない。
呪縛、みたいだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ……っ…!」
狂ったみたいに私は泣いた。
泣いて泣いて泣いた。
「…う…うっ…」
涙も落ち着いたころを見計らってか、メッセージの着信を告げる音が響く。
「…瑞希…。」
駿河瑞希。
私のクラスメイトで親友の一人だ。
メッセージは、以下のようなもの。
「翼、明日ちょっと出てこれる?話したいことがあるんだ。」
瑞希と話すのは好きだし、明日は暇だ。
「10時くらいにファミレスでいい?」
そう、返事を書いた。
瑞希から、予想だにしない言葉が飛び出すとも知らず。
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