平凡少女は異世界に行ったらチートになった様です。
その後私達は、クリスとアリッサを名残惜しみつつも出発した。いつか絶対会いに来るから!と約束して。次に私達は砂丘地方に着いた───
「暑いね…」
「そりゃ砂漠だもん」
「●●ちょっと良いか?」
「良いよ?」
マイロに呼ばれたから向かう。これで少し休憩。…暑いからあんまり休めないけどね。
「どうしたの?」
「●●。正直に答えてくれ。これに見覚えがないか?」
「…!」
マイロが見せた物は星を半分にした様な飾りの着いたネックレス。私は服の下にある…それと全く同じ物を握りしめる。これは[漢字]剣[/漢字][ふりがな]あきら[/ふりがな]君との友情の印として、日本に居た頃作った物。世界には、私と剣君しか持ってない筈だけど…
「貴方は…剣君なの?」
マイロ…いや、剣君は頷く。
「なら、何でここに居るの?ここは異世界なのに」
「俺さ、死んだみたいで。●●が行方不明になったって聞いて、それで意識が不安定でさ。気付いたら死んでた。本当、呆気なかった」
剣君が…死んだ?あのいつも和かに、私に笑いかけてくれた剣君が?
「それで、目覚めたらこの体に入ってた。まぁ強いし気に入ってるんだけど。んで●●の話を聞いて、もしかしたらって思ったんだ。で、聞いてみたらこの通り。どうだ?お前はあの行方不明になった●●と同一人物か?」
「そう…です」
色々衝撃的で頭が追いつかないよ。でももう会えないと思ってた剣君と会えて嬉しい。
「じゃあ一つ言わせてくれ。●●、お前が好きだ。付き合ってくれよ」
「…本当に?」
「俺が嘘吐くと思うか?」
剣君はクラスで人気者だった。いつも誰かに囲まれて、自分と気が合う友達って良いなぁって思ってた。それに比べて私はいつも皆にそっけない返事しかしない、クラスの地味女。居ても居なくても同然。行方不明になった時だって、心配してくれる人なんて剣君以外に居たかなぁ。そんな私に、剣君が好きだと言っている。それが信じられない。でも…この心の感情は何だろ。
「でも…私なんか、不釣り合いじゃない?もっとこの世界、可愛い子居るよ?私なんか───」
ギュ!
「俺は…他でもないお前が好きなんだよ。お前じゃない奴は好きじゃないし、お前しか興味ない。俺だけを見ててほしい。そんなにお前の価値を下げんな。悪いとこばっか挙げるけど、良いとこだってあるだろ?人間は誰しも良いとこ悪いとこ、どっちも持ってるんだよ。それは俺もお前も一緒。わかったか、な?ほら泣くな。俺が泣かせたみたいになるだろ…」
私を抱きしめながらそう言う剣君。この体温と鼓動は私のものか、剣君のものか。気付いたら、何か熱いものが頬を伝っていた。そうだ、この感情は恋だ。絶対に叶わないと諦めて、封じ込めてたキモチ。それを今、思い出した。涙を指で拭われる。
「剣君、私も好き。付き合ってほしいな」
「じゃ、これからもよろしくな。●●。これからは…恋人として」
「私こそ。これからもよろしくね、剣君」
キスとかはまだ早くても、恋人らしい事を少しずつ出来たらいいな───地平線に落ちていく夕陽は、まるで新たなスタートを切った私達を祝福するかの様に、暖かな、明るい光を放っていた───
「暑いね…」
「そりゃ砂漠だもん」
「●●ちょっと良いか?」
「良いよ?」
マイロに呼ばれたから向かう。これで少し休憩。…暑いからあんまり休めないけどね。
「どうしたの?」
「●●。正直に答えてくれ。これに見覚えがないか?」
「…!」
マイロが見せた物は星を半分にした様な飾りの着いたネックレス。私は服の下にある…それと全く同じ物を握りしめる。これは[漢字]剣[/漢字][ふりがな]あきら[/ふりがな]君との友情の印として、日本に居た頃作った物。世界には、私と剣君しか持ってない筈だけど…
「貴方は…剣君なの?」
マイロ…いや、剣君は頷く。
「なら、何でここに居るの?ここは異世界なのに」
「俺さ、死んだみたいで。●●が行方不明になったって聞いて、それで意識が不安定でさ。気付いたら死んでた。本当、呆気なかった」
剣君が…死んだ?あのいつも和かに、私に笑いかけてくれた剣君が?
「それで、目覚めたらこの体に入ってた。まぁ強いし気に入ってるんだけど。んで●●の話を聞いて、もしかしたらって思ったんだ。で、聞いてみたらこの通り。どうだ?お前はあの行方不明になった●●と同一人物か?」
「そう…です」
色々衝撃的で頭が追いつかないよ。でももう会えないと思ってた剣君と会えて嬉しい。
「じゃあ一つ言わせてくれ。●●、お前が好きだ。付き合ってくれよ」
「…本当に?」
「俺が嘘吐くと思うか?」
剣君はクラスで人気者だった。いつも誰かに囲まれて、自分と気が合う友達って良いなぁって思ってた。それに比べて私はいつも皆にそっけない返事しかしない、クラスの地味女。居ても居なくても同然。行方不明になった時だって、心配してくれる人なんて剣君以外に居たかなぁ。そんな私に、剣君が好きだと言っている。それが信じられない。でも…この心の感情は何だろ。
「でも…私なんか、不釣り合いじゃない?もっとこの世界、可愛い子居るよ?私なんか───」
ギュ!
「俺は…他でもないお前が好きなんだよ。お前じゃない奴は好きじゃないし、お前しか興味ない。俺だけを見ててほしい。そんなにお前の価値を下げんな。悪いとこばっか挙げるけど、良いとこだってあるだろ?人間は誰しも良いとこ悪いとこ、どっちも持ってるんだよ。それは俺もお前も一緒。わかったか、な?ほら泣くな。俺が泣かせたみたいになるだろ…」
私を抱きしめながらそう言う剣君。この体温と鼓動は私のものか、剣君のものか。気付いたら、何か熱いものが頬を伝っていた。そうだ、この感情は恋だ。絶対に叶わないと諦めて、封じ込めてたキモチ。それを今、思い出した。涙を指で拭われる。
「剣君、私も好き。付き合ってほしいな」
「じゃ、これからもよろしくな。●●。これからは…恋人として」
「私こそ。これからもよろしくね、剣君」
キスとかはまだ早くても、恋人らしい事を少しずつ出来たらいいな───地平線に落ちていく夕陽は、まるで新たなスタートを切った私達を祝福するかの様に、暖かな、明るい光を放っていた───
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