世界に溢れる夢
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[中央寄せ]エリア〚失われた古城〛[/中央寄せ]
「着いた…!近くで見ると大きいんだね!」
2人は『失われた古城』に到着した。時間はもう夕暮れ時だ。城の扉は無く、1階の大広間に夕日の光が差し込んでいることが分かる。
「念の為、気は抜かないでね。魔物が居ないっていう確証は無いから。」
「分かった。」
2人が大広間を歩くとコツコツと足音がよく響く。
その瞬間、足元から白く透けた手が何本も出てきた。
「[大文字][斜体]ひゃあっ!![/斜体][/大文字]」
「ゴーストか!!」
急いで革の手袋をはめて、ノイトが魔法を唱える。
[中央寄せ][[漢字][太字]聖祓[/太字][/漢字][ふりがな]ホーリー[/ふりがな]][/中央寄せ]
「[明朝体]ぎゃあぁぁあ!![/明朝体]」
ノイトの手から眩しい光が広がり、ゴーストたちが悲鳴をあげながら消えていく。空はもうすっかり夜だった。
一瞬安堵の表情を浮かべるがまたゴーストが湧いてきた。さらに何処から現れたのか、鎧の魔物も襲いかかってくる。
(囲まれた!!)
逃げ場を探すノイトは振り向きざまに2階にあるピアノを見つけた。
(あれは…!!)
「リーリャ![漢字]幻想の首飾り[/漢字][ふりがな]ファンタジア·ペンダント[/ふりがな]をつけて、2階のピアノで何か弾いて!」
「分かった!」
ノイトは、階段を駆け上がるリーリャを追う魔物の前に飛び出して、魔法を唱える。
[中央寄せ][[漢字][太字]明光[/太字][/漢字][ふりがな]ライト[/ふりがな]][/中央寄せ]
「[明朝体]ぎゃあぁぁぁ!![/明朝体]」
ゴーストたちは逃げていった。鎧の魔物には効果が無いようだ。
[中央寄せ][[漢字][太字]溶解[/太字][/漢字][ふりがな]メルト[/ふりがな]][/中央寄せ]
ノイトの手から出てきた透明な液体が鎧の魔物を溶かしていく。
溶けた鎧から黒い霧のような魔物が見えた。ノイトは溶けた鎧の隙間から魔物に向かって手をかざす。
[中央寄せ][[漢字][太字]煌光[/太字][/漢字][ふりがな]ブライト[/ふりがな]][/中央寄せ]
「[明朝体]ぎゃあぁぁぁ!![/明朝体]」
鎧の魔物は光にのまれて消えたが、またゴーストや他の鎧の魔物が近寄ってくる。
その時、ピアノの音色が聞こえてきた。
(この曲は…「ノクターン」[小文字]※[/小文字]か!!)
リーリャの方を向くと、ピアノの中から虹色の魔力を帯びた黒い五線譜の線が数本出てきているのが見えた。五線の上を黒い音符が泳いで、蒼い月光に照らされた建物全体へ広がっていく。
(これが…リーリャの魔法…!!)
[中央寄せ]『超級魔法:[漢字][太字][大文字]幻想奏楽[/大文字][/太字][/漢字][ふりがな]パフォーマンス[/ふりがな]』[/中央寄せ]
五線は魔物を追うように広がっていき、その上を泳いでいった音符に当たった魔物は消えていく。どんどん魔物たちは追い詰められていき、ついに五線と音符は床を通り抜けて床の下にいた魔物も消していく。そして、リーリャの演奏が終わる。階段を上がってリーリャのもとに駆け寄ったノイトはすごく感動していた。
「すごい!すごいよ、リーリャ!!魔物、全部1人で倒しちゃったじゃん!!」
「えっ!!そ、そんなに?!えへへ…/////」
リーリャは褒められて顔を赤くしている。リーリャはそのままノイトの手を握って話し始めた。
「それじゃあ…今日は頑張ったからご褒美ちょうだい?次の街までおんぶしてね!ね!いいでしょ?」
「…うん。いいよ!お疲れ様!!」
いつにもまして無邪気なリーリャの笑顔を見てノイトも微笑む。ノイトはリーリャをおんぶして『失われた古城』を出て次の街へ歩き出した。
「ノイト。私、少しだけ思い出したよ。前世のこと。一瞬…ほんの一瞬だけ見えたの。昔出場したピアノの発表会で演奏が終わって、拍手もらってたところが。何だかすごく…温かくて、嬉しかった!」
「そっか。思い出せてよかったね!」
「うん!」
ノイトが空を見上げると、夜空の闇に浮かぶ三日月が輝いていた。
(「月が綺麗ですね」って前世ではどういう意味だったっけ…?あれ、僕も忘れてることあるのか。前世では17歳で車に轢かれて、その後に転生。そこから今まで16年…合計で34年目の人生か…。それだけ生きてれば忘れてても別におかしくは無いか。)
「ねぇノイト、次は何処に行くの?」
ノイトの背中で揺れるリーリャが尋ねる。
「次は『幸福のチャペル』だね。パイプオルガンでも置いてあるのかな?」
「チャペル…って確か結婚式場だよね?」
「そう呼ぶときもあるけど、礼拝堂っていうイメージの方が正しいかな。」
「ピアノといい、チャペルといい…この世界って前世の影響受けてるところ多いのかな?」
「どうだろう…?少なくとも僕は、この世界の真理を解き明かすために生きている、って感じ[漢字]だった[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]から、ある程度は考えてみたけど。」
「[漢字]だった[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]?」
「あー、ほら。今はリーリャの記憶を戻すために生きてるから。」
「…そうだね。ありがとう!」
2人は月光に照らされた道を辿りながら歩いていった。
[小文字]※[/小文字]「ノクターン」
ここでは「夜想曲第2番」(フレデリック・フランソワ・ショパン)のこと。
[中央寄せ]エリア〚失われた古城〛[/中央寄せ]
「着いた…!近くで見ると大きいんだね!」
2人は『失われた古城』に到着した。時間はもう夕暮れ時だ。城の扉は無く、1階の大広間に夕日の光が差し込んでいることが分かる。
「念の為、気は抜かないでね。魔物が居ないっていう確証は無いから。」
「分かった。」
2人が大広間を歩くとコツコツと足音がよく響く。
その瞬間、足元から白く透けた手が何本も出てきた。
「[大文字][斜体]ひゃあっ!![/斜体][/大文字]」
「ゴーストか!!」
急いで革の手袋をはめて、ノイトが魔法を唱える。
[中央寄せ][[漢字][太字]聖祓[/太字][/漢字][ふりがな]ホーリー[/ふりがな]][/中央寄せ]
「[明朝体]ぎゃあぁぁあ!![/明朝体]」
ノイトの手から眩しい光が広がり、ゴーストたちが悲鳴をあげながら消えていく。空はもうすっかり夜だった。
一瞬安堵の表情を浮かべるがまたゴーストが湧いてきた。さらに何処から現れたのか、鎧の魔物も襲いかかってくる。
(囲まれた!!)
逃げ場を探すノイトは振り向きざまに2階にあるピアノを見つけた。
(あれは…!!)
「リーリャ![漢字]幻想の首飾り[/漢字][ふりがな]ファンタジア·ペンダント[/ふりがな]をつけて、2階のピアノで何か弾いて!」
「分かった!」
ノイトは、階段を駆け上がるリーリャを追う魔物の前に飛び出して、魔法を唱える。
[中央寄せ][[漢字][太字]明光[/太字][/漢字][ふりがな]ライト[/ふりがな]][/中央寄せ]
「[明朝体]ぎゃあぁぁぁ!![/明朝体]」
ゴーストたちは逃げていった。鎧の魔物には効果が無いようだ。
[中央寄せ][[漢字][太字]溶解[/太字][/漢字][ふりがな]メルト[/ふりがな]][/中央寄せ]
ノイトの手から出てきた透明な液体が鎧の魔物を溶かしていく。
溶けた鎧から黒い霧のような魔物が見えた。ノイトは溶けた鎧の隙間から魔物に向かって手をかざす。
[中央寄せ][[漢字][太字]煌光[/太字][/漢字][ふりがな]ブライト[/ふりがな]][/中央寄せ]
「[明朝体]ぎゃあぁぁぁ!![/明朝体]」
鎧の魔物は光にのまれて消えたが、またゴーストや他の鎧の魔物が近寄ってくる。
その時、ピアノの音色が聞こえてきた。
(この曲は…「ノクターン」[小文字]※[/小文字]か!!)
リーリャの方を向くと、ピアノの中から虹色の魔力を帯びた黒い五線譜の線が数本出てきているのが見えた。五線の上を黒い音符が泳いで、蒼い月光に照らされた建物全体へ広がっていく。
(これが…リーリャの魔法…!!)
[中央寄せ]『超級魔法:[漢字][太字][大文字]幻想奏楽[/大文字][/太字][/漢字][ふりがな]パフォーマンス[/ふりがな]』[/中央寄せ]
五線は魔物を追うように広がっていき、その上を泳いでいった音符に当たった魔物は消えていく。どんどん魔物たちは追い詰められていき、ついに五線と音符は床を通り抜けて床の下にいた魔物も消していく。そして、リーリャの演奏が終わる。階段を上がってリーリャのもとに駆け寄ったノイトはすごく感動していた。
「すごい!すごいよ、リーリャ!!魔物、全部1人で倒しちゃったじゃん!!」
「えっ!!そ、そんなに?!えへへ…/////」
リーリャは褒められて顔を赤くしている。リーリャはそのままノイトの手を握って話し始めた。
「それじゃあ…今日は頑張ったからご褒美ちょうだい?次の街までおんぶしてね!ね!いいでしょ?」
「…うん。いいよ!お疲れ様!!」
いつにもまして無邪気なリーリャの笑顔を見てノイトも微笑む。ノイトはリーリャをおんぶして『失われた古城』を出て次の街へ歩き出した。
「ノイト。私、少しだけ思い出したよ。前世のこと。一瞬…ほんの一瞬だけ見えたの。昔出場したピアノの発表会で演奏が終わって、拍手もらってたところが。何だかすごく…温かくて、嬉しかった!」
「そっか。思い出せてよかったね!」
「うん!」
ノイトが空を見上げると、夜空の闇に浮かぶ三日月が輝いていた。
(「月が綺麗ですね」って前世ではどういう意味だったっけ…?あれ、僕も忘れてることあるのか。前世では17歳で車に轢かれて、その後に転生。そこから今まで16年…合計で34年目の人生か…。それだけ生きてれば忘れてても別におかしくは無いか。)
「ねぇノイト、次は何処に行くの?」
ノイトの背中で揺れるリーリャが尋ねる。
「次は『幸福のチャペル』だね。パイプオルガンでも置いてあるのかな?」
「チャペル…って確か結婚式場だよね?」
「そう呼ぶときもあるけど、礼拝堂っていうイメージの方が正しいかな。」
「ピアノといい、チャペルといい…この世界って前世の影響受けてるところ多いのかな?」
「どうだろう…?少なくとも僕は、この世界の真理を解き明かすために生きている、って感じ[漢字]だった[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]から、ある程度は考えてみたけど。」
「[漢字]だった[/漢字][ふりがな]・・・[/ふりがな]?」
「あー、ほら。今はリーリャの記憶を戻すために生きてるから。」
「…そうだね。ありがとう!」
2人は月光に照らされた道を辿りながら歩いていった。
[小文字]※[/小文字]「ノクターン」
ここでは「夜想曲第2番」(フレデリック・フランソワ・ショパン)のこと。