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本作は一部を除きフィクションです。
一部を除き、実在する人物、出来事、組織とは関係ありません。

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世界に溢れる夢

#3

3.記憶を戻す旅(1)

[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
「それじゃあ行こうか!」
「うん!」
ノイトは茶色の肩掛けマジックバッグと腕時計型コンパス、リーリャはノイトに渡された黄土色のマジックバッグを身に着けて時計塔の小屋を出た。
(しばらく[漢字]時計塔[/漢字][ふりがな]この場所[/ふりがな]には戻らないのか…。少しさみしいけど、リーリャの記憶を戻すためだから我慢しよう!)
2人は町を背にして歩き出した。
「ノイト、記憶を戻す旅って言ってもどうするの?」
「この町があるノルティーク大陸には、今はもう使われていないけど、かつて音楽堂として使われてた建物がいくつかあるんだよ。この世界を冒険すると同時に、その音楽堂でリーリャがピアノを演奏したら記憶が戻るんじゃないかな?」
「そういうこと?」
「まずは1番近くの『失われた古城』に行こう。
 歩きで3日ってところかな。」
「3日?それって長いの?短いの?」
「世界は広いからね〜。音楽堂に行くまでにかかる日数の中では1番短いよ。」
「1番遠いところはどのくらいかかる?」
ノイトは少し考えて
「少なくとも3ヶ月はかかると思う。まぁ、それまでに記憶が戻れば良いんだけどね。」
と答える。リーリャは納得したようでそうだねと頷いている。
「この先に魔物が出る森があるけど、どうしたい?迂回しても良いけど時間かかるよ?」
「魔物?!襲われるの怖いけど…このまま進もう。」
「それでいいの?」
「うん。」
魔物が出るというのに何故かリーリャの目は覚悟と安堵で満ちていた。この森に、魔法を使ったことがない者が立ち入るのは勇気がいる。[漢字]彼女[/漢字][ふりがな]リーリャ[/ふりがな]からはその勇気が感じられた。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[中央寄せ]エリア〚昏迷の森〛[/中央寄せ]
「何か…すごく不気味な気がする…。」
いきなりリーリャの前方右側の草むらが揺れる。
[明朝体]「ガヴッ」[/明朝体]
「[斜体][大文字]ひゃあっ!![/大文字][/斜体]」
リーリャに犬のような姿の魔物が襲いかかる。
[中央寄せ][[漢字][太字]火炎[/太字][/漢字][ふりがな]フレイム[/ふりがな]][/中央寄せ]
ノイトの魔法が犬の魔物に命中し、魔物がノイトの方を向く。まるで炎が効かないのか、犬はたじろぐこともなく今度はノイトに襲いかかった。
[中央寄せ][[漢字][太字]幻惑霧[/太字][/漢字][ふりがな]ミラージュ[/ふりがな]][/中央寄せ]
「走るよ!!」
ノイトは魔物の攻撃を伏せて避け、リーリャの手を取って走り出した。魔物はノイトたちを見失っているようだ。遠くまで逃げた後に息を荒げたリーリャが言った。
「あれが魔物ッ…!魔法がッ、全然ッ…効いてない!」
「いきなり、走らせてッ、ごめん。大丈ッ、夫?」
2人の息の整わないうちにまた近くの草むらから物音がした。
「[斜体]!![/斜体]」
草むらから出てきたのは人間だった。鎧や剣などの装備を整えた30代くらいの男性と、大きな金属製の魔法の杖を背負った20代くらいの女性が現れた。
「君たち、こんな危ないところで何してるんだ?」
「「人間…か…。」」
ほっとしたノイトとリーリャを見た2人が顔を見合わせる。そして、男性が尋ねてきた。
「もしかしてだけどこの森を抜けようとしてたのか?」
「はい。この先に行かないといけなくて…。」
「この森は危険だし、広くて迷子になりやすいから案内するよ。ついてきて。」
ノイトとリーリャは男性の後をついて行く。リーリャは周りの景色に気を取られていたが、ノイトは違った。
(どんどん森の奥へ進んでいる…。近道ではあるけど、このペースだと森を抜ける前に夜になるな。夜のこの森の奥は魔物の中でも強力な『魔獣』がいたはずだけど…。)
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
完全に夜になったが、4人はさらに森の奥へ進んでいった。リーリャは眠そうな目をこすりながらしばらく歩いていたが、ついに足を止めた。
「ノイト〜、おんぶして〜。」
「おんぶ?しょうがないな…。」
よっこいせとノイトがリーリャを背負ったその瞬間、魔獣の声がした。
「[明朝体][太字]ヴヴヴヴヴゥ゙…[/太字][/明朝体]」
男性はノイトとリーリャの方へ向き直り、不敵な笑みで見下ろした。
「フフッ悪いな。ここまでずっと歩いてさぞお疲れだろうね。お[漢字]守[/漢字][ふりがな]も[/ふりがな]りをしながら魔獣の相手は無理だ。」
女性が杖を掲げた。
[中央寄せ][[漢字][太字]空間転移[/太字][/漢字][ふりがな]テレポート[/ふりがな]][/中央寄せ]
男性と女性は何処かへと逃げた。
(騙された…!!)
「[明朝体]ヴヴヴヴヴゥ゙…[/明朝体]」
魔獣の声が、残された2人の背後に迫っていた。

作者メッセージ

 作者の御鏡 梟(みかがみ きょう)です。
今回、ノイトとリーリャは森で出会った男女に騙されて魔獣が出る夜の森に取り残されてしまいました。この危機をどう乗り越えるか、次回に続きます。
本作を読んでの感想の他、キャラクターや世界観などについての質問も受付けています。本作品を読んでいただき、ありがとうございました!!

2025/02/22 22:44

御鏡 梟 ID:≫ m9kR/WFBrng.A
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