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本作は一部を除きフィクションです。
一部を除き、実在する人物、出来事、組織とは関係ありません。

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世界に溢れる夢

#12

12.ノイトの武器(2)

[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[中央寄せ]エリア〚鉱山都市·エスミルト〛[/中央寄せ]
「この鉱山で[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]が採れるんですか?」
「あぁ、そうだ。俺とベルリスはここで待ってる。1時間は後には戻るぞ!」
「はい!」
[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]を採るために、空間転移魔法でノイトとロズウェル、ベルリスはエスミルトまで戻っていた。
ノイトは鉱山の下層部に向かってどんどん降りていく。深いところまで降りたせいか、周りが暗くなってきた。
(この辺りかな…?)
[中央寄せ][[漢字][太字]灯火[/太字][/漢字][ふりがな]トーチ[/ふりがな]][/中央寄せ]
魔法で照らされた鉱山内には、紫色の結晶があった。
(これだ!)
[中央寄せ][[漢字][太字]創成[/太字][/漢字][ふりがな]クリエイト[/ふりがな]][/中央寄せ]
ノイトは魔法で創り出したツルハシで[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]の結晶を採り始める。
〈カンカンカンカン〉
周りの石が崩れ、結晶が採れるようになった。ノイトは[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]の結晶を採り、ロズウェルたちの元へ戻る。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[中央寄せ]エリア〚貿易都市·レミステラ〛[/中央寄せ]
一方、リーリャとルベリアは楽器専門店に来ていた。
「本当に好きなもの1つだけ買ってもらっていいんですか?」
「はい!ロズウェルにはいつもお世話になってるっス。きっとロズウェルに直接何かするよりも、ロズウェルの友達に何かした方があいつも喜ぶっス!!」
リーリャは並んでいる商品の中の黒い手袋を手に取った。
「…それじゃあ、これにします!」
「…あぁ、いいっスよ。」
(5800ケルス…結構高いっス…。)
「ありがとうございます!」
「ちなみにだけど、それどうやって使うんスか?」
「手にはめて指を動かすと音がなるらしいです。実際に使ってみないと、よく分かりませんが。」
「へぇ~。ロズウェルとノイトが戻って来るまで何するんスか?」
リーリャはルベリアにそう聞かれて少し考える。
(ノイトは私の記憶を戻すために頑張ってくれている…。私がノイトのために出来ることは…。)
リーリャはルベリアに向かってこう言った。
「この先にいる魔物に教えてくれませんか?」
「…?魔物についてっスか?別に良いけど…。」
リーリャの考えがあまり理解出来ていないまま、ルベリアは魔物についての話を始める。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
「ムールさん、今戻りました!」
「おぉ、来たか。」
「[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]、採ってきました!」
ムールはノイトが採ってきた[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]を見て満足そうな表情を浮かべる。 
「注文のうち、片方はもう完成している。もう片方は、完成させるときは、持ち主が居ないと良い武器が出来ない武器なんだ。しばらくここに居な。」
ムールは金床の上に熱せられて赤くなった金属を置き、近くに置いてあったハンマーでそれを[漢字]鍛造[/漢字][ふりがな]たた[/ふりがな]き始める。
ハンマーがどんどんと金属の形を整えていき、やがて魔法の杖と剣と盾が1つになったような形の武器が出来た。窪んだところに[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]の結晶をはめて、武器が完成した。
「出来たぞ。魔力の通りがよく、硬くて丈夫、斬れ味も鋭い純度96.2%の[漢字]青白磁の金属[/漢字][ふりがな]サスロイカ[/ふりがな]製の剣と盾に、魔力を蓄積する[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]を装飾した。恐らくは禁忌魔法にも耐えられるだろうな。名前は好きなようにつけると良い。[漢字]持ち主[/漢字][ふりがな]相棒[/ふりがな]はノイトくんだ。」
「ありがとうございます!」
ノイトはムールに礼を言って考える。
(リーリャの記憶を戻す…。時計塔…。魔法…。)
「決めました。この武器の名前は、

[中央寄せ]【[大文字][漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな][/大文字]】[/中央寄せ]
[右寄せ]です!」[/右寄せ]
「うん、大事にするんだよ。ちなみにもう片方の武器はこれだ。【[漢字]閃光の剣[/漢字][ふりがな]スピード[/ふりがな]】という。」
「ありがとうございます!大切に使わせて貰います!ロズウェルさん、ベルリスさん、リーリャとルベリアさんのところに戻りましょう!」
ノイトは2つの武器をマジックバッグにしまう。
「分かった。ムール、助かったよ。またな!」
[中央寄せ][[漢字][太字]瞬間移動[/太字][/漢字][ふりがな]ワープ[/ふりがな]][/中央寄せ]
3人は何処かの交差点に移動した。
「リーリャ、ただいま!」
「ノイト!おかえり!」
「よぉ、ノイト。武器は完成したっスか?」
「はい!」
「そうか、良かったっスね。ロズウェル、ちょっと話があるっス。」
ルベリアはロズウェルを連れて何処かに行った。ベルリスも、ノイトとリーリャにまたねと手を振って2人について行く。
「準備も出来たし明日の朝に出発しようか。」
「うん、分かった!」

作者メッセージ

 作者の御鏡 梟(みかがみ きょう)です。
(読者の方々へ、
しばらく投稿出来ていなくてすみませんでした。)
 今回はノイトとリーリャが各々、新しい魔具を手に入れました。次回からはまた2人の旅が始まります。
次回もお楽しみに!
本作を読んでの感想の他、キャラクターや世界観などについての質問も受付けています。本作品を読んでいただき、ありがとうございました!!

[追記]
今回の最後の方でロズウェルがルベリアに呼ばれたのは「ロズウェルへの感謝をリーリャを通して伝えようと思ったこと」と「リーリャに買ってあげた魔具が高すぎたこと(5800ケルス=348,000円相当)」を伝えるためです。
エスミルト騎士団の給料は5000ケルス/月(30万円相当)なので散財する心配は無いのでご安心を。

2025/03/01 13:47

御鏡 梟 ID:≫ 69PKjehF3pDZQ
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