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深夜は僕らのスミカである。

#8

<箕月短編(1)> 昼と夜の集い 

箕月side

「今日、何曜日…あっ、金曜日…」
普段家にこもっていると曜日感覚やら時間感覚やら、時には生存感覚すら失っている自分に少し悪寒が走る。
「今日は学校に行かれますか」
昔から典型的な引きこもり…というか外に出ることがなかったのに、最近になってまた口煩いなと思っている。
「………分かった、行くよ」

パンと目玉焼き、添えてあるブロッコリー達を平らげて、無言で外へ出た。

「あぁ、今日も眩しいな」
あまり、太陽が好きではなかった。
夜に生きるボクに、なにをそう求めるのか。
黒塗りのリムジンに揺られて、学校に辿り着いた。

「あれっ、箕月先輩?」
「お、鈴ちゃん。朝から元気でいいねぇ」
「先輩も、十分元気ですよ?」
え。
そうかな。と思った。
取り繕うこの姿に、そんな。

「元気なら良かったです!ではまた」
去って行く背中に手を振り。

「そんな、太陽みたいな笑顔、送らないでおくれ」
微笑して言った言葉とは裏腹に、何か心には太陽の光が灯ったような気がした。


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作者メッセージ

こんにちは〜、柚木でございます。
NOVELCAKEオープンからの新話は短編…、ということで。
本編ではない話で描きたかった話なので、嬉しいです。
ユーザー様ももっと増えていけば良いですね〜!
新生柚木も頑張ります。よろしくお願いします!

2023/04/29 17:58

柚木 ID:≫.pTWYsykCH49c
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