慎二くんは多分運動神経いいぞ……

やべぇ。

[斜体]〜当日〜[/斜体]
開会式はカット！

「次の種目は100ｍ走です。」
「[漢字]辻道[/漢字][ふりがな]つじみち[/ふりがな]明くん、[漢字]山形[/漢字][ふりがな]やまがた[/ふりがな]淳司くん、[漢字]澄川[/漢字][ふりがな]すみかわ[/ふりがな]光くん、[漢字]作山[/漢字][ふりがな]さくやま[/ふりがな]慎二くんです。」

めっちゃ良いグループ。
神ってる。

「よーい、どん！」
走り始めた。
トップは明くん。内側だから短い。
あ、誰かが明くんを抜かした。

慎二くんだった。
速い。めっちゃ速い。

「ゴール！」
　　「1着は作山くん、2着が辻道くん、3着が……なんと、同時に澄川くん、山形くん！」

ヤバい。緊張してきた。
慎二くんが1着だと……

「続いては女子の100m走です。」
「田中結月さん、[漢字]川淵[/漢字][ふりがな]かわぶち[/ふりがな]遥さん、[漢字]江利山[/漢字][ふりがな]えりやま[/ふりがな]由依さんです。」


絶対最後だって、、

「よーい、どん！」
今の順位は由依ちゃん、遥ちゃん、そして私。運動音痴なもんで、、
すると、
「結月ー！頑張れ！」
声が聞こえる。慎二くんの声だ。
続いて、淳司くんと光くんと明くんの声が聞こえてきた。


私は慎二くんの彼女なんだ。
だから、絶対に1着になってみせる！

スピードアップし、びゅんびゅんと風の音が聞こえる。
遥ちゃんを抜いた！

最後は由依ちゃん。
ゴールの目の前で私は抜かした。


徒競走ビリな私が人生で初めて1位になった。


「1着は田中さん、2着が江利山さん、3着が川淵さん！」

え……嘘……
私が1着になるなんて。

「結月、おめでとう！」