オタクは今日も恋をする〜続編〜
「よろしく〜」
前は、そういう声が聞こえた。
前と言ってもオタクになる前の話。まだ私がファンで正常だった頃の。
だけどハマりすぎてしまった。
「結月ちゃんってウザくない?」
「分かる。オタク強調しすぎでしょ。」
「それな。」
1学期の終わり頃ぐらいにそんな声を聞くようになった。
「大丈夫だよ。そんな声、気にしないで普通に生きよう。」
私の(元)味方だった由美が言った言葉だ。
私は昔と違って「ウザい」という言葉だけで病む。
最近は相手の目を気にする。
「普通」って何だろう。
推しを推して、推しの動画を見て、推し活を楽しむ。のが私の普通。(異常)
相手の目を気にせず、陰口も無視するのが普通?
よく分からない。
2学期の中間くらいには悪口ばっか聞こえた。いや、悪口しか聞こえなかった。
「うわ…今日も来たよ。」
「来ないでくれるかな?」
辛い。
助けて。
味方が欲しい。
「大丈夫だよ。」
そっと私の背中を撫でた由美の声が懐かしい。
だけど、その由美はもう、敵だ。
味方なんて誰もいない。
由美が敵なった日──
「…………………これはどうかな?」
「由美、天才か?」
「えへへ。大体結月ちゃんの事は知ってるから。」
「由美がいて良かった。あいつ、由美が敵になってどんな反応するかな?」
「噂をすればあいつ。」
「由美、おはよう。」
由美は私から離れていった。
「ナイス、騙し。」
ああ。由美は前から敵だったのか。じゃあ、私、味方いなくなる。あいつらに勝てない。
辛い。
一番信用してた友達が裏切るなんて。
誰か。誰でもいいから助けて。
最初からやり直したい。
オタクにならなきゃ良かった。
いや、慎二くんが出るアニメなんて見なきゃ良かった。
前は、そういう声が聞こえた。
前と言ってもオタクになる前の話。まだ私がファンで正常だった頃の。
だけどハマりすぎてしまった。
「結月ちゃんってウザくない?」
「分かる。オタク強調しすぎでしょ。」
「それな。」
1学期の終わり頃ぐらいにそんな声を聞くようになった。
「大丈夫だよ。そんな声、気にしないで普通に生きよう。」
私の(元)味方だった由美が言った言葉だ。
私は昔と違って「ウザい」という言葉だけで病む。
最近は相手の目を気にする。
「普通」って何だろう。
推しを推して、推しの動画を見て、推し活を楽しむ。のが私の普通。(異常)
相手の目を気にせず、陰口も無視するのが普通?
よく分からない。
2学期の中間くらいには悪口ばっか聞こえた。いや、悪口しか聞こえなかった。
「うわ…今日も来たよ。」
「来ないでくれるかな?」
辛い。
助けて。
味方が欲しい。
「大丈夫だよ。」
そっと私の背中を撫でた由美の声が懐かしい。
だけど、その由美はもう、敵だ。
味方なんて誰もいない。
由美が敵なった日──
「…………………これはどうかな?」
「由美、天才か?」
「えへへ。大体結月ちゃんの事は知ってるから。」
「由美がいて良かった。あいつ、由美が敵になってどんな反応するかな?」
「噂をすればあいつ。」
「由美、おはよう。」
由美は私から離れていった。
「ナイス、騙し。」
ああ。由美は前から敵だったのか。じゃあ、私、味方いなくなる。あいつらに勝てない。
辛い。
一番信用してた友達が裏切るなんて。
誰か。誰でもいいから助けて。
最初からやり直したい。
オタクにならなきゃ良かった。
いや、慎二くんが出るアニメなんて見なきゃ良かった。
このボタンは廃止予定です