ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ…

真っ暗な会社の中

ただ一つだけ明かりがあった。

パソコンなどの電子類特有の眩しくて目が痛くなる光。

それと黙々と向き合って居る女。

目は軽く充血していてそに下には濃い隈がある。

テスク周りには大量のエナジードリンクと栄養剤、固形栄養食等が無造作に散らばっていた。

ｽﾞｷｽﾞｷ…ｶﾀｶﾀ…

ブルーライトのせいで痛む頭を抑えながらパソコンのキーボードを叩く。

こうなってしまって居る理由は上司の仕事のミスを押し付けられたから。

別にいつもの事だから今更何にも思わない。

が

今日は今までにないくらい調子が悪い。

その上最初の方でミスをしていたため全部やり直しなのだ。

『う゛ぅ゛ぅ゛…』

うめき声をあげたが誰かが助けてくれるわけではない。

仕事はブラックだが給料自体は悪くない。

それに推しのグッズを買ったり親への仕送りでここ以外の仕事に今から転職というのは金銭的にも精神的にも無理がある。

そう判断して嫌な事を我慢して続けてきた。

しかし今日はどうも体調がおかしい。

目眩がするし脳がグワングワンと揺れて居るような感じだ。

ﾎﾟﾀｯ

『ぁ』

鼻血が出た。

流石に休憩するか

鼻血を拭くついでにコーヒーでも淹れよう。

そう思って立ち上がった瞬間

ガタッ！ダンッ！

足がぐにゃぐにゃになったように立てなかった。

『ぅあ…？』

視界が霞む

このまま死ぬのか

本能的に直感した。

終わってしまうのか

何もできなかったな

来月発売のグッズ欲しかったな

仕送り今月送れてないのにな

迷惑かけちゃうな

色々と思考がぐるぐると回った。

来世は推しの居る世界に行きたいなぁ…

私

○○●●(26) 独身 の長いようで短い人生はここで終わった。


























と

思ったんですけれども

『ンギャアア！オギャァア！』

おう誰だい泣いてるのはって私か。

いや何事？

なぜ目の前に美男美女が？

？「まぁ！あなた見て！なんて可愛い子なのかしら！」

？「流石だよママ！よく頑張ってくれた！最高に可愛い」


[右寄せ][大文字]僕たちの娘だ[/大文字][/右寄せ]

え












娘？

ワッツ？

転生的な？

え？

理解不能。

てことはこの美男美女が親？

母親らしき人は白髪で緑色のエメラルドのような目をしている大人っぽい妖美な顔の美女だった。

父親は茶色い髪で真っ赤なルビーのような目をした少し童顔の目の大きな美男子だった。

父親の一人称僕かぁ…

やべぇ…興奮すr((ｸﾞﾌﾝｹﾞﾌﾝ

親がこんな美男美女なら私エッグい可愛い子なのでは？

楽しみすぎるっ！

あっ

やばい

ベイビーだからか？

めっちゃ眠い…

お母さんとお父さんまだ観察したいのに…

スヤァ

母「あらあら…寝ちゃったわね」

父「ん゛ｯ！かわいいｯ」

あっお父さん絶対親バカだ…

そんな事を思いながら意識を手放した。