オタクは今日も恋をする
私は中学1年生の[漢字]田中結月[/漢字][ふりがな]たなかゆづき[/ふりがな]だ。私には親友の[漢字]由美[/漢字][ふりがな]ゆみ[/ふりがな]がいる。だけど由美は大体別の子といる。
私は嫌われている。多分、[漢字]2次元の推し[/漢字][ふりがな]アニメキャラクター[/ふりがな]である[漢字]作山慎二[/漢字][ふりがな]さくやましんじ[/ふりがな]に恋をしているからだと思う。
もうすぐ昼休みが終わり、体育の授業が始まる。校庭に出なきゃ。
チャイムが鳴った。
「ペアを作ってください。」と先生が言う。
最悪だ。ペアになる時は大体私が余る。しかも由美は別の子と組んでいる。
ああ、私はもうだめだ。このまま一人なんだ。そう思ったその時、「結月ちゃん、一緒にやろう。」と一人の子が声をかけてくれた。
その子──[漢字]美希[/漢字][ふりがな]みき[/ふりがな]ちゃんは幼稚園から一緒だった子だ。
美希ちゃんは最初に話しかけてくれた子だ。
「うん!」
誰かが話してくれるのは嬉しい。
私は嬉しそうに返事をした。
ああ、今日も学校だ。だるいな、と思いながら学校へ行った。
教室に入って数分後、私の席の後ろの由美が来た。
由美と昨日、あったこと、秘密……色々な話をしていたら
……あれ?目眩がする……
目眩に耐えきれず、私はばたっと倒れた。
声が聞こえる。先生の声だ。
よく聞くとみんなの声も聞こえる。「大丈夫?」と。
普段は私を相手しないみんな。何でこの時だけ心配するのだろう。
目を覚ますと知らない学校にいた。
制服も違っていて誰も知らなかった。
「これから転校生紹介をする。この人は田中結月だ。」
先生が言った。
──ここはどこ?
私は分からないまま立っていた。
「じゃあ、あそこの席へ」
先生に言われた席についた。
とりあえず隣の人に挨拶をしてと思い、隣を見ると……[漢字]慎二くん[/漢字][ふりがな]推し[/ふりがな]⁈
「よろしく」と言いたいが、驚きのあまり声が出ず、口だけが開いただけだった。
慎二くんは「よろしく。」とにこにこしながら言った。
私も笑顔で返したかったが、緊張しすぎて顔がこわばり、小声で「よろしく……」と言った。
休み時間になると私の机は人でいっぱいになった。
「どこから来たの?」「好きなタイプは?」など次々と質問が飛んで来る。
全部丁寧に答えているとあっという間に休み時間は終わってしまった。
「大変だったね」と慎二くんが言った。
「うん」
この先、どうなってしまうのか。
推しと付き合えるのか付き合えないまま3次元に戻ってしまうのか…[小文字](は?)[/小文字]
何も分からないままだった。
慎二くんは高校生だ。
私は今、高校生なのか……?
そう思ったが、教科書を見て高校生だなと感じた。
それから何日か過ぎて慎二くんと仲良くなった。
一緒に帰ったりした。慎二くんの友達には彼女だと誤解されたりしたけれど私は気にしてない。
だって、慎二くんが好きだから。
慎二くんには苗字で呼ばれる。だからお願いとして私は言った。
「あの……嫌だったら呼ばなくて良いけど、結月で呼んでくれる?」と。
「えっ、あ、ああ、良いよ。」
驚いたみたいに言った。
自分の苗字、嫌いだから。
(本当は親しみやすいようにしたいから。)
私は嫌われている。多分、[漢字]2次元の推し[/漢字][ふりがな]アニメキャラクター[/ふりがな]である[漢字]作山慎二[/漢字][ふりがな]さくやましんじ[/ふりがな]に恋をしているからだと思う。
もうすぐ昼休みが終わり、体育の授業が始まる。校庭に出なきゃ。
チャイムが鳴った。
「ペアを作ってください。」と先生が言う。
最悪だ。ペアになる時は大体私が余る。しかも由美は別の子と組んでいる。
ああ、私はもうだめだ。このまま一人なんだ。そう思ったその時、「結月ちゃん、一緒にやろう。」と一人の子が声をかけてくれた。
その子──[漢字]美希[/漢字][ふりがな]みき[/ふりがな]ちゃんは幼稚園から一緒だった子だ。
美希ちゃんは最初に話しかけてくれた子だ。
「うん!」
誰かが話してくれるのは嬉しい。
私は嬉しそうに返事をした。
ああ、今日も学校だ。だるいな、と思いながら学校へ行った。
教室に入って数分後、私の席の後ろの由美が来た。
由美と昨日、あったこと、秘密……色々な話をしていたら
……あれ?目眩がする……
目眩に耐えきれず、私はばたっと倒れた。
声が聞こえる。先生の声だ。
よく聞くとみんなの声も聞こえる。「大丈夫?」と。
普段は私を相手しないみんな。何でこの時だけ心配するのだろう。
目を覚ますと知らない学校にいた。
制服も違っていて誰も知らなかった。
「これから転校生紹介をする。この人は田中結月だ。」
先生が言った。
──ここはどこ?
私は分からないまま立っていた。
「じゃあ、あそこの席へ」
先生に言われた席についた。
とりあえず隣の人に挨拶をしてと思い、隣を見ると……[漢字]慎二くん[/漢字][ふりがな]推し[/ふりがな]⁈
「よろしく」と言いたいが、驚きのあまり声が出ず、口だけが開いただけだった。
慎二くんは「よろしく。」とにこにこしながら言った。
私も笑顔で返したかったが、緊張しすぎて顔がこわばり、小声で「よろしく……」と言った。
休み時間になると私の机は人でいっぱいになった。
「どこから来たの?」「好きなタイプは?」など次々と質問が飛んで来る。
全部丁寧に答えているとあっという間に休み時間は終わってしまった。
「大変だったね」と慎二くんが言った。
「うん」
この先、どうなってしまうのか。
推しと付き合えるのか付き合えないまま3次元に戻ってしまうのか…[小文字](は?)[/小文字]
何も分からないままだった。
慎二くんは高校生だ。
私は今、高校生なのか……?
そう思ったが、教科書を見て高校生だなと感じた。
それから何日か過ぎて慎二くんと仲良くなった。
一緒に帰ったりした。慎二くんの友達には彼女だと誤解されたりしたけれど私は気にしてない。
だって、慎二くんが好きだから。
慎二くんには苗字で呼ばれる。だからお願いとして私は言った。
「あの……嫌だったら呼ばなくて良いけど、結月で呼んでくれる?」と。
「えっ、あ、ああ、良いよ。」
驚いたみたいに言った。
自分の苗字、嫌いだから。
(本当は親しみやすいようにしたいから。)