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君と同じ場所へ

#1


明日が来なければどれほど良かったのだろう明日なんか来なければまだ君と居られたかも知れない。そんな事を考えながら冷たくなった芥川の手をまだ握ったままだった。芥川の心音はもう聞こえなかった。
芥川が病院で入院する事になったのはが約2年前僕が当時18だった時だった。その時の芥川は本当に病気かと疑う程元気で入院何て考えられなかった。
「今日こそ貴様を倒す!!」「否倒す倒さないの前に」「ゴダゴダ五月蝿い」「お前がな」「そんな訳」バタン
「……え?」その時は本当に何があったのか分からなくてあわあわしている所に芥川を回収に来た中原さんに頼りきってしまった。最初攻撃されかけたな「良くもやってくれたな人虎」って言って必死に僕じゃなくて説得したっけその後病院で結核が悪化したって聞いて悲しんで此処でお前が好きだって分かったんだ。自覚したら一気にもっと好きになって お前と最後に外に行った時に散々考えてたのにお前の方から言ってきたっけ「敦、お前を好いている」って言われた時何も考えられなくなって泣いたっけ。あの時の芥川の慌てっぷりが面白くて其の時の空気のまま「僕も芥川が好き」って告白した。その後芥川も泣いてでも幸せそうに笑って「そうか」って言ってもう何が何だか分からないまま家に帰って、その時は本当に幸せだったな。 何で芥川が死ななかったらならなかったのだろう。確かに彼奴は殺人を犯した、そう考えれば天罰なのかもしれない。でも其れでも僕は彼奴とこの世界で生きて行きたかった。
「敦」「何」「僕に囚われるな 幸せになれ」「何最期みたいに言って」其の時気づいたんだ。芥川が言った後芥川の心音が聞こえなくなった。弱くも確り音を出していた心音がピタリと鳴らなくなったのだ。
「何が幸せになれだ 僕は芥川が居たから幸せだと感じたんだ」ぐちゃぐちゃな顔はあの時とは違い迚歪んでいた。
「芥川 お前は怒るかもな」そう言いながら芥川の手を離し窓の方へ寄るそして
「今行くな」
飛び降りた

作者メッセージ

ここ迄読んで頂きありがとうございます。是非良ければ他の作品も読んでいたら光栄です。

2024/03/10 22:22

和茶 ID:≫jpKmM85hbFkyY
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