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私のコミュ障と吃音

#1

コミュ障。

今日は、新学期。中学二年生になった。
ウチの、中学校は公立でクラス数がハンパない。
一学年、7クラス。学校だけでも21クラス。
「では、自己紹介を出席番号順にしてください」
ああ。最悪だ。また自己紹介の時期がやってきた。去年は、みんな戸惑っている人もいた。でも、今年はそう上手くいかないだろう。慣れているはずだ。
「次、柏崎さん」
自己紹介は、名前・誕生日・趣味・血液型・今年の意気込みを言うのがルーツ。
「はっ、はいっ!」
変な所で大きく返事をしてしまった。
他の人たちに笑われている。
「かっかっ、かっ、かっ、かっかしわっわっわっ」
私は、人前で話すのこうやって突っかかってしまう。
「柏崎さん〜。何やってんのー?ギャグ?」
去年も同じクラスだったクラスの取り巻き、安藤真希。オシャレで周りには友達がすぐにいる。学級委員だった。
こう言われると余計だ、
「柏崎っっ、あんですっっ」
ふう。名前は、突破。
「誕生日は、2月29日の閏日ですっ。」
ああ。最悪だ。発音が上がってしまって、またケラケラ笑われる。
「趣味は、え、え、え、」
「なんだよー。え、え、えってバカじゃないのぉー?」と先生に聞こえないようにまた安藤さんが言う。
「SNSを見ることが好きです…」
違っ。絵を描くことが好きなのにっ!
「えー。柏崎さんがー?意外!」
ほら。こう言われる。
「けっけっけっ血液型は、B型です…」
「マイペースw?」
そんなの気にしないっ!
「いっ、いちねんかんがっがっがんばりますぅ」
また、上がる‼︎なんでなの〜。
合計で、普通一分もかからないはずが五分もかかってしまった。
挙げ句の果てにみんなに大笑いさせられる。
「柏崎さんさぁ、体調悪いんじゃないのぉー?」
「柏崎体調悪いのか?保健室行ってこい」
冗談か分からないけれど先生まで。
もういやっ。教室を抜け出した。
こわいこわい。
「柏崎さんっ!」
誰かの声。
「さやかちゃん?」
去年同じクラスでたまに話していた、さやかちゃん。
「さっき助けられなくてゴメン。早く教室戻ろう?」
「イヤ!無理だよ。きっと。また笑われるだけ」
「じゃあ、これやってみて」
さやかちゃんがスマホで開いたサイトは…
『コミュ障診断』
「こっ、こっ、コミュ障診断?」
「そう。やってみて」
いろいろな質問があり答えた。
診断結果はというと…
『コミュ障の確率99%。吃音の恐れもあり。』
精神科に行きましょう。なんて書いてある。
「精神科?いやいや!うつ病とか行く人でしょう?」
「そんなことないから、ね?」
念を押されて行ってみたらコミュ障&吃音。さやかちゃんに感謝。
一年後
「柏崎杏です。趣味は、絵を描くことと、カラオケです。」
とすらすら言えるようになった。

作者メッセージ

私も、発表が苦手です。でも、落ち着いて話すと話せるようになりました!

2024/03/03 08:35

さやか ID:≫9820tLSVMWUTw
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