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Second Life 〜異世界転生で最強を目指す〜

#1

プロローグ

新羅大輝22歳。今日のいつものようにコンビニでバイトをしていた。

また、同じことを繰り返す。同じ毎日を繰り返していた。

「はあ、だるい。眠い。」

そうやってレジに立ち、だるそうに文句を言う。まだまだ人生長いのに半分を諦めている。

「もうそろそろ帰れるかな」

1人寂しく暗いみちを黄色い原付バイクで通り抜ける。

どこにでもありそうなコンクリの白いアパート。

誰も待っていないドアを開けて中に入る。

またこれもいつものように床に座り、しなしなのエビフライを口に入れて左手の
スマホでYouTubeをみる。

そして部屋の角にある小さなテレビをつけてニュースを流す。

『次のニュースです。え〜、A市の4区で行方不明者が出ました。
行方不明になったのは中学2年生の女の子で佐野葵さん。
午後8時くらいから家に帰ってこないと警察に通報がありました。』

「ふ〜ん、色々あるんだな世の中。」
そんな独り言をしてテレビを消した。

「風呂入るか」

1日の汚れを落として、ゆっくりお湯に浸かっている。

体を拭き、服を着て電気を消し引いてある布団に倒れ込んだ。

仰向けでスマホ画面を意味もなく見つめる。そしてゆっくり目を瞑って眠った。

[水平線]

「あれ、もう朝か?」

そう言っておきあがると白い空間にいた。

「夢…?」

どこまでも続く白いフラットな世界だ。歩いても歩いても終わりがない。

「夢にしては少し気持ち悪すぎだよな」

あたりを見渡すが、本当に何もない。

座り込んで少し深く考えるが、何も浮かばない。

[太字]一つの黒いドアが現れる。[/太字]

「ドア…?開けていいのか?」

開けるか開けないか悩んでいる。この状況開けないと終わらないやつだとわかる。

「開けるか…」

嫌そうにドアに近づきドアを開けようとした瞬間、ドアが開いた。

「うおっ!」

そしてドアから吸い込まれていく。

「うおお、やばいやばい!これ俺、死ぬのかあ!?」

ドアは新羅を完全に吸い込んだ。

[水平線]

なんだこれ…声が出ない…目が…

なにも見えない…何も聞こえない…

俺どうなってるんだ…あれ、俺って誰だ…?

[水平線]

「あれ、ここは?」

目の前にはキレイな花畑が広がっていた。

「声が…出る?僕は誰だっけ…?」

そう言って4歳くらいの茶髪の男の子はなぜか泣いていた。

「ティア!1人で勝手に行動しないの!」

困った顔をしながら僕は抱きしめられた。

「お、お母さん?」

僕はまた涙が溢れ出た。どういう感情で泣いているのかわからないが泣いていた。

僕はここは二度目の人生だってことがわかる。
なぜだかそう思う。でも前世の記憶が思い出せない。不思議な感覚だ。

だけどわかる。これは異世界に転生したのだと。

2024/02/20 12:44

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