「英雄高校生徒です！」の本編を読んでいただいてからの方が分かりやすいと思います。

[水平線]

俺、[漢字]藻部山[/漢字][ふりがな]もぶやま[/ふりがな] [漢字]育成[/漢字][ふりがな]いく[/ふりがな]！
苗字の通りクラスに一人はいるぼんやりとしたモブMだ！
そんな俺は中学校でも中の中というパッとしない成績にも関わらず、記念受験に成功して天下の英雄高校に入学してしまった！


出来すぎてて怖い……

ぼんやりとした頭で「俺、きっと途中で退学になるんだろうな……」と考えていると入学式は終わっていた。
「なんで入学早々にこんな事考えてんだろ……」と考えてたらクラスの自己紹介が終わっていた。
えっ、待って、俺まだ紹介してないんですがー！？
そんなツッコミも虚しく俺は居るのにクラスで一人だけ自己紹介してない変なヤツのレッテルを貼られた。

グッパイ、俺の青春………



[中央寄せ]＊＊＊[/中央寄せ]




早速終わった俺の青春とは裏腹に他の同級生達は生涯記憶に残る青春を始めた。
くっそ、お前らヒーローになるなり、いい大学にいくなり、素敵な職場を見つけるなり、人生を楽しめよ！！！
俺は暗い自室で５chを徘徊する汚ねえ人生になるから！

そう捻くれて廊下を歩いていたら顔面偏差値がカンストしてる女子の集団を見つけた。

エッっっっ、何アレ！！！
元気溌剌系と外人クール系、しかも同顔可愛い系の女子集団！？　めちゃくそ可愛いやないか！！！？？？　百合始まる感じですか！！！？？？

それだったら俺の青春が終わってもあの女子たちの青春を、しっかりこの目で見届けなければ。
くっそ、これは英雄高校退学にはなれねェ！
頑張れ俺！！




顔面偏差値カンスト女子達の会話
↓↓↓

星空「初日から体力テストとか先生、私達のこと殺す気かな。」
喜友馴「ほんとにだよぉ、お家帰ってねたいよぉ。」
星空「うんうん。あっ、そうだ！ヴァイオレットちゃんは家帰ったら何するの？」
ヴァイオレット「まず、ラーメン食べますね。」
星空「コッテリしてるね〜」
ヴァイオレット「そして近所のサイ⚫︎リヤで２万円分食べます。」
喜友馴「食べ過ぎじゃない！？　サイ⚫︎リヤで２万円は結構な量になるよ！？」
ヴァイオレット「いつものこんなもんですよ。」
星空「太らないの！？」
ヴァイオレット「太る……？　食べた分動けば特に問題ないでしょ？」

喜友馴&夜空「それが出来ないんだよぉぉぉ！！！」