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君を助けちゃいけない理由

#1


最初っから、物心ついたときにはいつも俺の横でうごめいていた見えちゃいけない「もの」いつもゆらゆらとこちらを観察するような眼差しは不快極まりなかった。
「はあ、、、、」変わり映えしないこの日常に嫌気が差すのと同時に安心する。
「&#’#&($?」隣にいるナニカは声にならない声を出す。心配しているようにも思える。
「お前に心配されるほど落ちこぼれてねえよ、、、、、」吐き捨てるように呟いた
家に着くと乱暴に鞄を投げベットに倒れこむ。
俺はあの日から人とかかわる
ことをやめた。
人の本性を知ったあの日から。自分の弱さを知ったあの日から。
数年前のこと。あの日は父と親友だった勇と旅行にバスに乗った。そしたらバスジャックが起きた。大人はバスジャックに次々と殺されていく。
そんな状況の中勇が。大人でもない勇が殺された。いつも手を差し伸べてくれたのは勇だった。だから。俺のゆういつの親友だけは守らねばと直感的に思った。だから。まだ勇が亡くなったことを信じられなくて、父に助けを求めた。だがそんな父は俺の想像に反する反応をした。
「クソ!クソクソクソ!!お前がこんなんだから俺も殺されるかもしれねえんだぞ!!
そうだ。お前俺の身代わりになれよ。」
俺は父がなにを言っているのかわからなかった。脳が追い付かなかったんだ。
結局は父も殺された
母さんは悲しまず、自分を奮いだたせて頑張ってくれているんだ。
俺だけがこんな、、止まってちゃいけないんだ。
頭の中ではずっと自責の念が渦巻いている。
[小文字]俺が勇の代わりになっていれば[/小文字]結局俺は何一つ大切なものを守れない。俺は弱者のまま。そもそも映画のような感動シーンなんてない。夢をいつまでも見るな。頭の中のもう一人の俺が語り掛ける。
「「何も考えたくない。」?」俺はもう生きる理由なんてない。 
かと言って死ぬ勇気なんてない。身勝手なわがままでもっと自分を苦しめる。
「勇....ごめん…俺...」
次第に思い出が連なって…目頭が熱くなる

作者メッセージ

むずいっTE★

2024/03/26 22:35

伊右衛門 ID:≫0tS.Wi/U8jY6Y
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