カラカラカラ
僕らは理科室の扉を開けた。
部屋に人影はなく、シンと静まり返っていた。

ノブ「…いない？」
乾「おーい幽霊さん…？」
その時

ゴオォン。ゴオォン。
ちょうど十時を回ったようで、理科室の振り子時計の鐘が鳴った。
急に部屋の中がヒヤリとした気がした

？「おいお前らなんで学校いんだよ」
乾「え…？か、川上先生？」
ノブ「え？ひょっとして皆先生だったり？」
釈迦夫「川上先生もだったんだー」
高松「なんかもう頭が追いついていけないんだけど」


川上「川上先生‘も’？河村さんとかが見つかってたり？」
高松「そうですそうです。」
川上「言っとくけど、俺は幽霊やからな？本物やで」
they 「えっ！？」
そういった川上先生の足は無かった。

川上「って言うか、皆怖くないん？」
高松「僕は怖いです」
川上「いや、お前は顧問だから耐えろ。生徒に対して言ってる」
高松「ひどい」
ノブ「正直ちょっと怖いけど、それが醍醐味なんで。」
釈迦夫「わかる。怖いからこそホラーは良い。」
乾「同感〜」
高松「皆ホラー好きだね…」
川上「河村から聞いてると思うけど、一足間違えたら死ぬ奴いるからな」
川上「というか、襲ってくる奴いるし。」
釈迦夫「用心しときます」
乾「そういえば、伊沢先生のところは行かないつもりです」
川上「それは知ってたよ(笑)」


高松「もう怖いよ〜…」
乾「頑張ってください。」
ノブ「ファイトです！」