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悪役令嬢が出てきます。言葉が多少悪いかもしれません。

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私は、傲慢の悪役令嬢なり。

#14

十四話『悪役令嬢は注目されますわ〜!』

私たちはパーティー会場の中に入った。


私たちがパーティー会場に入った瞬間、あたりがざわつきはじめた。どうやら、わたしたちに気がついたようだ。

ヘアンナ様は悪役令嬢…、だから近づきたくない人もいるはずだ。だからこそ、めちゃくちゃ可愛くて素直でキラキラとした素敵な[漢字]お嬢様[/漢字][ふりがな]プリンセス[/ふりがな]、ルート様の方が注目されると思ったのだ。


そしてそれは正解だった。私よりルート様の方が見られていた。驚いたような顔をして、私たちの方を見る。ルート様は少し戸惑っている。

…まだ、ユーマはいないようね。姿が見当たらない。それか私が見つけれてないだけかも。

でも、これ以上注目が集まって、ルート様に何かあったら大変だ。逆に私が訴えられそうで怖い。私は悪役令嬢だから、何か起こったら、私にヘイトが向くに違いない。

ヘアンナ『ルート様、中心にあるあの豪華な料理、バイキングだそうですわよ。』

ヘアンナ『よかったら一緒にご食事しませんか?』

ルート『…!…是非、一緒に食べましょ…!』

何故、ルート様に近寄ってこないか。ルート様に近づけば、いろんな質問ができるはずだ。なのに、周りにいる人らは近づいていない。

いや、近づくことができていない。[太字]私はいるおかげで。[/太字]

ルート様と私は離れてはいけない。離れてしまったら、メディアの餌食だ。このパーティーには、多くのメディア陣が駆けつけている。
この世界だと…、新聞系が多いのかしら。

離れたら、一気に記者が近づくだろう。でもそれを決して許さないのが[下線]この私だ[/下線]。

ヘアンナ『ルート様、こちらに美味しそうなマカロンがありますわよ!』

ルート『わぁ…!私、甘いもの大好きなんです…!甘いものは別腹です!』

ヘアンナ『それはよかった!私も甘いものは好きですわ!』

マカロンは口にしたことないけどね。転生する前は、家に帰ったらチョコやクッキー、ビスケットなんかを食べてたっけ…。

ルート様は、とある料理に指を差した。

ルート『あれ、見てください。』

それは、たくさんの[下線]唐揚げのようなもの[/下線]が、タワー状に積み重なっているものが運ばれてきた。他の方々も、この料理に注目をしていた。

なんだこれは。…、どう見ても唐揚げに見えるし、匂いも似てるし…。

ルート『…なんかいつの日かに試食してもらった覚えが…。』

ヘアンナ『それは誰から?』

ルート『…、彼から。』

ルート様は、小声で私にそう言った。彼、ユーマだ。

私は唐揚げが好きなので、今すぐにでもしゃぶりつきたいのだが、その欲を抑えていた。

ルート様も目を輝かせている。どうやら、試食の時、美味しかったのかもしれない。

でも、こんな気品があるパーティーに揚げ物が出てくるなんて、驚きだわ…。


[大文字]コツ、コツ、コツ…[/大文字]

???『[太字]それは、鳥の肉を骨抜きして揚げたものだ。[/太字]』

ヘアンナ『!?』

聞き覚えのある声だった。


ユーマ『やあ、今日は来てくれてありがとう。』

…ユーマだ。

作者メッセージ

読んでいただきありがとうございます…!
続きもよろしくお願いします…!

2024/03/28 16:52

縺薙≠繧九s ID:≫95W8biv8iH20g
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