天才ちゃんは左利き
お昼休みのあとは体育だった。
僕としては、なぜご飯を食べたあとに体育をするのか分からない。
運動をして胃袋にあるものが出てしまったらどうするのか。本当に嫌だ。
「はい、二人一組で組んで〜」
あ、これの方が嫌だ。
なぜ二人一組で組んでわざわざ運動をしなくちゃいけないのか…
「ねぇねぇあや〜、私と組も〜」
佐奈がいきなり声をかけてきた。
「あ、うん」
「あやって、組む友達いないの?」
痛い所を突かれた。
いや別に、僕に全く友達が居ないというわけではない。
ただ、僕の友達はすぐに他の子と組んでしまうだけなのだ。
「別に…いるけど」
「でもさっき誰とも組む感じなかったよね?」
「うるさい」
そうこう話しながら運動していると…
「いたっ」
佐奈が小さく声を上げた。
どうしたんだろうと思って佐奈の方を見ると、膝を擦りむいていた。
「大丈夫?」
「いたい…」
泣いてこそいないが、顔が少し歪んでいる気がする。
「保健室行こう」
[水平線]
「まさか保健の先生がお休みとは…」
体育の先生に話をして保健室に行くまでは良かった。
でも今日は、出張で保健の先生がお休みだった…完全に忘れていた。
「いーたーいー!」
「わかったわかった…じゃあ僕が手当てするから」
妹がいるから、怪我の手当てはある程度慣れている。
「えへへー、二人きりだ」
「そうだね」
絆創膏を探しながら話す。
「あ、可愛い絆創膏にしてね」
「ないよ」
「ちぇー」
この時間が、少し楽しかった。
僕としては、なぜご飯を食べたあとに体育をするのか分からない。
運動をして胃袋にあるものが出てしまったらどうするのか。本当に嫌だ。
「はい、二人一組で組んで〜」
あ、これの方が嫌だ。
なぜ二人一組で組んでわざわざ運動をしなくちゃいけないのか…
「ねぇねぇあや〜、私と組も〜」
佐奈がいきなり声をかけてきた。
「あ、うん」
「あやって、組む友達いないの?」
痛い所を突かれた。
いや別に、僕に全く友達が居ないというわけではない。
ただ、僕の友達はすぐに他の子と組んでしまうだけなのだ。
「別に…いるけど」
「でもさっき誰とも組む感じなかったよね?」
「うるさい」
そうこう話しながら運動していると…
「いたっ」
佐奈が小さく声を上げた。
どうしたんだろうと思って佐奈の方を見ると、膝を擦りむいていた。
「大丈夫?」
「いたい…」
泣いてこそいないが、顔が少し歪んでいる気がする。
「保健室行こう」
[水平線]
「まさか保健の先生がお休みとは…」
体育の先生に話をして保健室に行くまでは良かった。
でも今日は、出張で保健の先生がお休みだった…完全に忘れていた。
「いーたーいー!」
「わかったわかった…じゃあ僕が手当てするから」
妹がいるから、怪我の手当てはある程度慣れている。
「えへへー、二人きりだ」
「そうだね」
絆創膏を探しながら話す。
「あ、可愛い絆創膏にしてね」
「ないよ」
「ちぇー」
この時間が、少し楽しかった。