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天才ちゃんは左利き

#11

第10話 Tears of genius

「いじめはね、ネグレクトの方が辛かったから耐えられたんだ」
佐奈の言葉一つ一つが、冷たく悲しい。

「でも、本当はね……本当は…私……!」
そこまで言うと、佐奈は涙を流した。
「うっ……つらいよ……!!」
「佐奈…」

佐奈は悲しさのあまり、僕に抱きついてきた。
歩道橋、下に川、夕焼け、僕たち二人だけ。
これだけ並べるとロマンチックな状況だが、佐奈が泣いていると言うだけで全然ロマンチックじゃない。
佐奈が泣いていたら、ロマンチックだなんて思えない。

「ねぇあや…綾都。

私、どうしたらいいの?」
ぐちゃぐちゃの顔で、佐奈はそう問う。
僕は悩んだが、納得できる答えが一つだけあった。


「佐奈は…


[太字]佐奈がしたいようにすればいいよ[/太字]」

作者メッセージ

閲覧数200突破ありがとうございます!

話もとうとう大詰めです。どうか皆様、最終回まで閲覧よろしくお願います。

お知らせ:NOVEL CAKE βの活動報告でお伝えしましたが、小説の投稿頻度を落としたいと思います。
理由は三つありますが、詳しいことは活動報告をご覧ください。

2024/01/27 09:51

水野志恩 ID:≫7tLEh4qnMjetA
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