私は中学1年生の[漢字]結月[/漢字][ふりがな]ゆづき[/ふりがな]だ。友達はいるけれど今は冷たくなってる。だからぼっちだ。
もうすぐ昼休みが終わり、体育の授業が始まる。校庭に出なきゃ。

チャイムが鳴った。
「ペアを作ってください。」
と先生が言った。
最悪だ。親友はいるけれど違う子と組んでいる。
ああ、私はもうだめだ。
そう思った時、私以外みんなペアになっていた。
その時──
「結月ちゃん、一緒にやろう。」と声をかけてくれた。
その子──[漢字]美希[/漢字][ふりがな]みき[/ふりがな]ちゃんは幼稚園から一緒（小学校は違う）だった子だ。
私は周りに馴染めない人だった。自分から声をかけられないタイプだった。
だけど美希ちゃんは最初に話しかけてくれた子だ。
「うん！」
誰かが話してくれるのは嬉しい。
私は嬉しそうに返事をした。