緑谷双子妹は、転生の魔法使いです
レインさんに恐怖の宣言後、私はソフィナ様に抱きついて離れなかった。
真美『い”や”だ!!ソフィナ様と一緒にいるの!!!』
ソフィナ「マミ」
真美『いやダァ!!レインさん怖いよぉ……!』
ソフィナ「マミ」
真美『ぃや……ソフィナ様と離れたくない……怖い……』
ソフィナ「マミ」
真美『だって……』
ソフィナ「だってじゃありません。レインにはマミとの接触禁止令を出しました。今は神格者が(取り押さえながら)監視しています。だからもう怖くないですよ」
真美「でも」
でも、怖いんだよ……
自分を好いてくれていることが分かった。たぶん、それは親愛とか、友愛とかじゃなくて……異性として恋愛的に好きってことも分かっている。
だから怖い。
悲しい話、前々世も含めて恋愛とかと縁のない生活をしてきたので、私はそういうのについて何も知らない……
自分すら知らない未知の部分に、いきなり入ってきてたレインさんが怖い。
それに…………
ソフィナ「それに?」
真美『わ、たしを殺した人と目が似てるんです…………色とか、形とかじゃなくて、なんというか雰囲気が似てて怖い……」
ソフィナ「……」
真美『へんな、ことかもしれないんですけどね』
そう言って話を終われば、ソフィナ様は優しく私の頭を撫でた。
ソフィナ「変なことなんかではありません。
人間誰しも死を恐れる生き物です。特に、私達は一度死を経験していますからその痛みと苦しみを知っています。
もう2度と経験したくないと思って知らず知らずのうちに、前世の死因となったものに近いことを避けているのではないにでしょうか?
レインの目はさっき言ってましたね……他には刃物などが怖くありませんか?」
真美『……はい』
ソフィナ「やっぱりですね。私も本で読んだ程度なので断定はできませんが、トラウマになっている」
薄々気づいていた。
私は、私が殺された記憶に近いものを恐れていることを。
刃物で滅多刺しに殺された記憶から、ハサミや包丁などの身近な道具に恐怖心を抱いている。
家族には先端恐怖症と認識されているけど、これはトラウマからくるものだ。
ははっ、こまったなぁ
ソフィナ「前世の記憶を忘れてしまえれば、マミは[漢字]トラウマ[/漢字][ふりがな]こんなもの[/ふりがな]を抱えずに済んだかもしれませんね……」
真美『そうかもしれませんね………でも、私は前世の記憶があって良かったと思ってます。だって、前世の記憶が無かったらソフィナ様との再会も喜ぶことが出来ません」
ソフィナ「マミ……」
真美『私にとってソフィナ様はとっても、とっても大切な人です。「そんな人を忘れてしまえれば」なんて言う人はたとえソフィナ様であっても許しませんよ!』
ソフィナ「言ったのは私なのにですか?」
真美『そうですね。絶対に、ぜぇぇぇったいに、許しません!』
ソフィナ「ふふっ、そうですか…………じゃあ、早く謝っといた方がいいですね。
私もマミとまた会えたことが嬉しいです。だから、忘れてしまえればなんて言って先程はごめんなさい。
たらればの妄想でも、貴方に忘れられてしまうのは私も悲しいです」
真美『お、おそれ入ります……」
ソフィナ様に頭を下げられてしまったので、びっくりして変な解答をしてしまった。
思わず赤くなって、俯いてしまう。
そうしたら頭の上から笑い声がして、「別にどういたしましてでも文法は正しいですよ」と返された。
うっ、変に敬語にしようとしたのがバレたか………恥ずかしい
でも、今ので恐怖心は薄れた。今なら、ソフィナ様から離れられる。
ぎゅっと握って皺になったソフィナ様のスカートから手を離して、一歩後ろに下がると、ソフィナ様はまた頭を撫でてくれた。
ソフィナ「ちゃんと離れられて偉いですね」
真美『子供じゃないもん……』
ソフィナ「さっきまで子供みたいに引っ付いていたのは誰ですか?」
真美『ううっ』
そう言われたら何も言い返せない……
ソフィナ「さぁ、早くお家に帰りますよ。途中まで送ります」
真美「はい」
ソフィナ様と手を繋いで夕暮れの道を歩く。
赤い太陽の光を浴びるソフィナ様は美しい。凛とした眼差しでしっかり前を見て歩く姿はどんな名画にも劣らない。
そうだ。
こんな美しいソフィナ様の隣を歩くんだから、私ももっとしゃんとしないといけない。
魔法も、言葉遣いも、立ち振る舞いも、見た目も。ソフィナ様の隣を歩いても周りに笑われない為に、前世から磨いてきたんだった。
じゃあレイン・エイムズごとにき恐怖するなんて可笑しいよね!
ウン!
そう思いと俄然恐怖心が消えて行ったし、背筋伸びてきた。
よぉーーーし!明日からソフィナ様の隣を歩く為の努力を再開しよう。
アッ、今まで欠かしてきた訳じゃないよ???
言葉遣いも家族以外は敬語だったし、勉強も頑張ってきたし……今までよりも、一層がんばるぞ!って意味だから!
なんて言い訳を(心の中で)しながら歩いた帰り道だった。
真美『い”や”だ!!ソフィナ様と一緒にいるの!!!』
ソフィナ「マミ」
真美『いやダァ!!レインさん怖いよぉ……!』
ソフィナ「マミ」
真美『ぃや……ソフィナ様と離れたくない……怖い……』
ソフィナ「マミ」
真美『だって……』
ソフィナ「だってじゃありません。レインにはマミとの接触禁止令を出しました。今は神格者が(取り押さえながら)監視しています。だからもう怖くないですよ」
真美「でも」
でも、怖いんだよ……
自分を好いてくれていることが分かった。たぶん、それは親愛とか、友愛とかじゃなくて……異性として恋愛的に好きってことも分かっている。
だから怖い。
悲しい話、前々世も含めて恋愛とかと縁のない生活をしてきたので、私はそういうのについて何も知らない……
自分すら知らない未知の部分に、いきなり入ってきてたレインさんが怖い。
それに…………
ソフィナ「それに?」
真美『わ、たしを殺した人と目が似てるんです…………色とか、形とかじゃなくて、なんというか雰囲気が似てて怖い……」
ソフィナ「……」
真美『へんな、ことかもしれないんですけどね』
そう言って話を終われば、ソフィナ様は優しく私の頭を撫でた。
ソフィナ「変なことなんかではありません。
人間誰しも死を恐れる生き物です。特に、私達は一度死を経験していますからその痛みと苦しみを知っています。
もう2度と経験したくないと思って知らず知らずのうちに、前世の死因となったものに近いことを避けているのではないにでしょうか?
レインの目はさっき言ってましたね……他には刃物などが怖くありませんか?」
真美『……はい』
ソフィナ「やっぱりですね。私も本で読んだ程度なので断定はできませんが、トラウマになっている」
薄々気づいていた。
私は、私が殺された記憶に近いものを恐れていることを。
刃物で滅多刺しに殺された記憶から、ハサミや包丁などの身近な道具に恐怖心を抱いている。
家族には先端恐怖症と認識されているけど、これはトラウマからくるものだ。
ははっ、こまったなぁ
ソフィナ「前世の記憶を忘れてしまえれば、マミは[漢字]トラウマ[/漢字][ふりがな]こんなもの[/ふりがな]を抱えずに済んだかもしれませんね……」
真美『そうかもしれませんね………でも、私は前世の記憶があって良かったと思ってます。だって、前世の記憶が無かったらソフィナ様との再会も喜ぶことが出来ません」
ソフィナ「マミ……」
真美『私にとってソフィナ様はとっても、とっても大切な人です。「そんな人を忘れてしまえれば」なんて言う人はたとえソフィナ様であっても許しませんよ!』
ソフィナ「言ったのは私なのにですか?」
真美『そうですね。絶対に、ぜぇぇぇったいに、許しません!』
ソフィナ「ふふっ、そうですか…………じゃあ、早く謝っといた方がいいですね。
私もマミとまた会えたことが嬉しいです。だから、忘れてしまえればなんて言って先程はごめんなさい。
たらればの妄想でも、貴方に忘れられてしまうのは私も悲しいです」
真美『お、おそれ入ります……」
ソフィナ様に頭を下げられてしまったので、びっくりして変な解答をしてしまった。
思わず赤くなって、俯いてしまう。
そうしたら頭の上から笑い声がして、「別にどういたしましてでも文法は正しいですよ」と返された。
うっ、変に敬語にしようとしたのがバレたか………恥ずかしい
でも、今ので恐怖心は薄れた。今なら、ソフィナ様から離れられる。
ぎゅっと握って皺になったソフィナ様のスカートから手を離して、一歩後ろに下がると、ソフィナ様はまた頭を撫でてくれた。
ソフィナ「ちゃんと離れられて偉いですね」
真美『子供じゃないもん……』
ソフィナ「さっきまで子供みたいに引っ付いていたのは誰ですか?」
真美『ううっ』
そう言われたら何も言い返せない……
ソフィナ「さぁ、早くお家に帰りますよ。途中まで送ります」
真美「はい」
ソフィナ様と手を繋いで夕暮れの道を歩く。
赤い太陽の光を浴びるソフィナ様は美しい。凛とした眼差しでしっかり前を見て歩く姿はどんな名画にも劣らない。
そうだ。
こんな美しいソフィナ様の隣を歩くんだから、私ももっとしゃんとしないといけない。
魔法も、言葉遣いも、立ち振る舞いも、見た目も。ソフィナ様の隣を歩いても周りに笑われない為に、前世から磨いてきたんだった。
じゃあレイン・エイムズごとにき恐怖するなんて可笑しいよね!
ウン!
そう思いと俄然恐怖心が消えて行ったし、背筋伸びてきた。
よぉーーーし!明日からソフィナ様の隣を歩く為の努力を再開しよう。
アッ、今まで欠かしてきた訳じゃないよ???
言葉遣いも家族以外は敬語だったし、勉強も頑張ってきたし……今までよりも、一層がんばるぞ!って意味だから!
なんて言い訳を(心の中で)しながら歩いた帰り道だった。
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