ご飯を一緒に食べた後のこと
「ミツバ、探してくれてありがとう。」
本当にミツバには感謝している。
「ううん、レイちゃん。困った時は頼ってね？」
「うん！」
踏切が五月蠅い。
優しい言葉を投げかけられても、沈んだ気持ちは変わらなかった。
「レイちゃん、やっぱり靴のことが気になるの？」
「う、うん...。」
「そっか。」
気まずい。
「わ、わたし、帰り道道こっちだからバイバイ！」
「バイバイ」


「ただいまー」
返事がない？買い物かな。宿題終わらせとこ。
ノート、
！？ ページに落書きされてる！なんで？
やっぱり偶然じゃ...！
なんで、どうして？
「ただいまー。ミツバ、もう帰っていたのね。」
「お、おかえり、お母さん。」
お母さんの声を聞いて冷静になる。
お母さんに知られないように隠さなきゃ。
「宿題終わったから寝るー」
「晩御飯は？」
「もう食べた。」
ミツバと食べたんだよね。
「わかったわ。おやすみ。」
「おやすみ。」
はぁ。これからどうしよう。
そんなことを考えながら、私は眠りについた。


ー翌日、学校に行く道でー
「おはよう、レイちゃん。」
「おはよ。ミツバ。」
ミツバにはノートにことは言わない。
これ以上心配をかけるのは申し訳ない。
そんな時、クラスのいじめっ子が近づいてきて、私にこう言ったんだ。
「お前、ちょっと裏こい。」