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GL、BL、NL、オリキャラ、既存キャラ、何でもありです。とりあえず地雷原なのでご注意ください。入る時は自分なりの装甲をお願いします。準備できない方は、ブラウザバックなどの自衛をしてください。よろしくお願いします。

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テイワットの地は今日も廻る

#1

水神様のハプニング

これは、フリーナがまだ舞台に立っていたときのこと。

[水平線]
__よし、今日の劇も絶好調だ、このまま、劇中歌まで頑張らなきゃ__
そう思いながら、役者としてのフリーナは、華麗な演技を続ける。
観客は、彼女の演技にひどく見惚れ、劇の行方をしっかりと見守っていた。彼女に視線が集まっている。

そうしながら、ついに劇のクライマックスであり見せ所、劇中歌へと入る。
フリーナの素晴らしい歌声は、その場にいる者すべてを魅了し、そしてある一点、彼女へと目線を集中させた。
__いい感じだ、このままサビ、終わりまで__
フリーナ自身も上々だ、と思っており、なんの障害もなく劇は進行した。
だがしかし。
劇中歌が最後のサビ、一番のハイライトに入ろうとするときだった。
突如として、伴奏が途切れたのだ。
__えっ、これじゃあ盛り上がりが__
客席側から「え?」「これも演出?」などと、疑問の声が少しずつ上がる。
フリーナは焦りながらも、水神としての臨機応変さを見せようと、頭を回転させた。
そしてその結果、こう言った。
「…さぁ、観客の皆様方!手をたたいて、私についてきて!」
フリーナが演じる主人公の口調で、そう言った。それからフリーナは、まるで本当に伴奏が流れているかのように、綺麗な声色で歌い始めた。
そしてどこからか、観客の一人が、曲のテンポに合わせて手拍子を叩き始めた。
はじめは小さな一つの手拍子だったが、次第に劇場全体から、一致団結したかのような手拍子が、響き渡るようになった。
そして終盤、サビの終わり。
フリーナは、優しい観客の手拍子のリズムに乗り、華やかに劇の終わりを迎えたのだった。

[水平線]
「…と、言う事が昔にあったんだ。どうだい?」
フリーナが、ヌヴィレットにそう話す。
今はお茶会の時間で、フリーナはヌヴィレットに昔の話をしていた。
「…フリーナ殿」
「なんだい?」
「最初に手拍子を叩き始めたのは、私だ」
「え?」
フリーナは目を見開きながら、ヌヴィレットの方を見た。

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作者メッセージ

これを書いて初めて気づいたのですが、伴奏の読み方って「ばんそう」なんですね。ずっと「はんそう」と読んでました。間違いって、身近に転がってるんだなぁ、と思いましたね。


最初は、とりあえず平和で王道?なお話にしました。一話で書くものが思いつかなかったので、とりあえずの思いつきで書いた、というのもあります。
これからは、好き勝手な物語を好き勝手に書いて好き勝手に公開すると思うので、よろしくお願いします。


また、何か特記事項があったときは、タイトルに「【BL】」や「【暴力表現あり】」などの表記をさせていただきます。

2024/05/13 21:20

夢野 シオン@水野志恩SS ID:≫7tLEh4qnMjetA
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