迅の相棒は可愛いのが好きらしいです。
[太字][斜体]春の風 はらりと舞うは 桜色[/斜体][/太字]
小学生の頃、好奇心で警戒区域内に入ったことがあった。
その頃の俺は、近界民なんて.....と思っていた。
だからこそ、出くわすなんて思ってなかった。
ヴーヴーヴー
「ぇっ....」
黒いゲートからデカい化け物が出てきて、俺は動けなかった。
近界民がこちらを見た瞬間
「っひ......」
生まれて初めて、終わったと思った。
近界民がこちらに近づいてきて、思わず目を瞑る
そのとき、
『だいじょーぶ?少年』
○○さんが来た
○○さんが来た瞬間俺は、希望を感じた
ボーダーが来た.....って
けど、○○さんは近界民の前に立っていて、今にもやられそうだった。
それなのに、目を瞑って刀に手を当てていた
『〈[漢字]鳳桜咲華[/漢字][ふりがな]ほうおうさいか[/ふりがな]〉』
刀が仕舞われる音がした
○○さんは伏目がちに目を開けた。周りに桜が舞う
まるで、○○さんを祝福しているかのように
その姿はとても綺麗で、儚く見えた
『........ふぅ』
「ぁ.....あのっ」
ヒューっ
俺の言葉を遮るように一層強い風が吹いた
「あちゃー、○○早すぎ〜」
『見えてたくせに、サボり魔』
「○○の未来は予測不可だって」
2人の会話の意味が分からなく、混乱しているところに、音が鳴り響いた
ヴーヴーヴー
「おっ、これは見えてた方」
『今日多くない.......?私はこの子連れてくからね』
「ん、りょーかい」
2人が淡々と会話を進めていく中、俺は先の映像がフラッシュバックし、動けないでいた。
『....肆の舞 〈桜流し〉』
○○さんが呟いた瞬間、雨のような桜で視界が覆われた。
きれい.....
そう思った一瞬に、手を掴まれた。
『ささっ、安全なとこ行こっか?』
○○さんが、ふわりと微笑んで俺の手を引いた。
瞬間、俺の胸の高鳴りが聞こえた。
(○○さんに恋して3年)
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