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口調掴めないかも

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夢を追いかけて。

#2

#2




「カフカ
 
 持ち場変更だ。こっちで欠員が出た」

「どこです?」


「[太字]腸だ[/太字]」





「[大文字]嫌だーーーーー!![/大文字]」

「すでに許可は取ってある。行くぞ」

「あぁ、それと

 お前も腸に持ち場変更だ


 ○○」




『……えぇ〜〜?!!!!嘘でしょ?!!!私も?!!』

「そうだ、早く行くぞ」

『ねぇ、ワタシ、レディー、腸、ヤダ』

「ご愁傷様〜」


「噂には聞きますけど、腸作業ってやっぱキツイんすか」

「腸の中に何があるか考えりゃわかるっしょ

 とりあえずあれやった日にゃーー…」


「ヴォエェエエ」

「おい

 スーツの中に吐くとえらいことになるぞ」

『カフカ先輩………私もうムリ……ギブ……』

「可哀想だがあとちょっと頑張れ」

『ウギャアアアア!!ムリ!!ホントムリ!!』

「○○うるさい」




「しばらく飯は食えんわな」



「だー

 疲れたー!

 まだ鼻の奥にニオイが……うっ…」


《今日は第3部隊の特集です》

「!」

《本日、見事に怪獣の討伐を果たした

 防衛隊第3部隊!

 その隊員たちをまとめあげているのが隊長の亜白ミナさん!

 27歳の若さにしてすでに

 討伐した怪獣の数は数百にも及びます!

 その容姿も相まって人気は

 全隊長の中でもトップクラス

 未来の師団長候補と目されています》


[中央寄せ][明朝体]二人で怪獣を全滅させようーー…[/明朝体][/中央寄せ]


[太字][中央寄せ]なんでこっち側にいるんだろ俺…[/中央寄せ][/太字]




[大文字]「だーー!!考えるな俺ッ!!」[/大文字]

「清掃だって人の役に立つ大事な仕事だ

 立派な部屋に住んで

 好きなもん食えてる


 それだけで十分じゃねぇか……」








[中央寄せ]怪獣専門清掃業者 モンスタースイーパー(株)[/中央寄せ]




(二日酔いで頭いてー…

くそー…

あの特集のせいだ……)

「おはようございまー…」

「来た来た

 おいカフカ

 こっち来い」

「!」

「今日入ったバイト

 [太字]防衛隊目指してんだってよ![/太字]」


[中央寄せ]市川レノ 18歳[/中央寄せ]


「こいつも昔目指してたんだよ

 もう諦めちまって

 すっかりココの古参だけど」

(うわー最悪…)

「徳さん

 この子もリアクション困りますってーー…」

「[太字]ーーーー…すか?[/太字]


 [太字]なんで

 諦めちゃったんすか?[/太字]」


「オレなりに頑張ってはみたんだけどサ

 上には上がいるというか…

 自分の才能の壁にブチ当たったっての?

 お前も年食ったらわかるようにーー…」

「[太字]わかんねーっス


 オレは諦めないんで

 
 死ぬまでわかんねーっス[/太字]

 わかりたくもないけど」


「着替えてーー…」


『おはよーございまーすー』

「…っお、○○遅刻だぞー」

『えへー…すいませーん

 って、あれ?見ない顔じゃん!バイト?』

「おう!今日からのバイトの子だぜ」

『へぇ~!始めまして!私は●●○○!

 君の名前は?』

「………市川レノっス」

『レノくんね!よろしくー』

(距離近……)

「そーいや、○○も目指してんだよな!


 防衛隊!」

「!」

『そーだけど……レノくんもそーなの?』

「…はい」

『えー!そーなの?!仲間仲間〜!!

 仲良くしよーね!』

「……っス

 着替えてきます」

「○○とは気が合ったんだな!

 カフカは合わなかったけど」

『えっ?合わなかったの?カフカ先輩』

「はは……」

(ずりーよ…!

そんなんどう答えたって

俺がみじめになるじゃねーか




諦めるのって

そんなに悪いことですか……?)






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2024/05/12 11:50

リンゴ ID:≫pppcs4tqo7bGw
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