二次創作
イカれたメンバーを紹介するぜ!
side ヒノ
好奇心旺盛な事ぐらい自分でも分かっている。だが、抑えきれないものは抑えきれないと私は思うのだ。妙に評判のいいストという人物。それが気になって気になってしょうがない。そんなことを考えていると、何者かの足音が聞こえた。
「ただいまぁ、ちょっと溶けちゃったかも。あ、君がヒノくん……だよね? ぼくはスト・プレーコックス。よろしくね!」
「ああ、うん。私はヒノだ。よろしく。」
黒い髪に、赤い瞳。彼が噂のストだろうか。周りと比べて少々小柄で、見上げる程ではないにしてもこの中では目立ちはする。まあ、私が言えたことはないのだが。
「あ、溶けてない。よかったぁ……。あ、ヒノくんの好みわかんなかったからバニラにしたけどいい?」
「ああ、大丈夫だ。」
それぞれが好んでいるフレーバーであろうものを、それぞれが手に取っていく。さっぱり系、チョコ系、同じ味のものまで。私の目の前に、バニラアイスが置かれた。それは溶けておらず、しっかりと冷えているものであった。
「なースプーンどこ?」
「あ、こっちにあります。」
リタがスプーンを配り始めている。手に渡った者から、口をつけていた。私の目の前にプラスチック製のスプーンが置かれた。袋から取り出して、バニラアイスを掬って口に入れた。口内に響くような甘さが味蕾を刺激する。久しぶりのバニラアイスも悪くはない。
「どう? 美味しい?」
「ああ。」
「よかった。」
ほっとしたように笑うと、彼も一口アイスクリームを口に入れた。クッキーアンドクリーム。ストの口角が少しだけ上がっていた。
「なーそれ一口くれへん? 俺のあげるから。」
「あ、ぼくの? いいよ。」
「あんがと。」
ストが自分のアイスクリームを差し出すと、それをスプーン一杯分だけラバンが掬った。それを咥えこむと、次は自分のアイスクリームを差し出した。ストロベリー味の、イチゴの果肉が入っているもの。ストも同じように掬って咥えこんだ。
「お、これ美味いやん。次買ってきてくれへん?」
「いいよぉ。」
そういえば、私が元居たところもこういう事がよくあったか。我が弟がよく買ってきていたような、いや、別のアイスだったような。よく思い出せない。 棒アイスをよく買ってきていた気がする。チョコレート系も、さっぱり系も、全部、満遍なく。だからか、冷凍庫に物が入れられないとノアが騒いでいたはずだ。
「やっぱり夏場で冷房が効いた部屋で食べるアイスって最高だよねぇ。」
ビターチョコレートアイスを食べているソーンは、半分以上それを減らしていた。彼女もアイスクリームが好物なのだろうか。
「そうですね、わたくしも好きです。」
「なんやかんやで冬場にアイス食うのもいいよなァ。寒くはなっちまうけどよ。」
リタサン、そしてホリーが彼女に続いた。適当な雑談を進める彼ら。まだ、馴染めてはいないがここなら穏やかに過ごせるかもしれない。バニラアイスの味を強く感じながら、そんな事を考えていた。
「ごっそーさん。」
ラクが木製のテーブルの上にコトンと空っぽの器を置いた。ここまで早く食べると、アイスクリーム頭痛ぐらい起こしそうなものであるが平気なタイプなのだろうか。手のひらが冷たかったから、カップとスプーンを持つ手を切り替えた。
「ここに捨てておいてくださいね。」
「おっけぇ。」
アイスクリーム屋のロゴが印刷された袋を大きく広げて、リタサンはそれをラクに差し出した。ラクはそこに、カップとスプーンを一緒に入れた。いつの間にか、私のバニラアイスも姿を半分以上消している。どうにも夢中になって、気付かなかった。
「ヒノお前食うのおせえなぁ、一口ちっちぇからか?」
「む?」
ホリーが私のカップをのぞき込む。私もそれに呼応するように彼のカップを見ると、四分の三ほどはなくなっていただろうか。
「……ああ、確かに。そうかもしれないね。」
私ほど遅い者もいないようで、ラク、ラバン、コンバの三人は食べ終わっていた。ラクとラバンはゲームを始めていて、コンバはスマートフォンで何かを検索している。
「溶けねえうちに食えよ。」
ホリーは口こそ荒いが面倒見はいいのだろう。溶けかけてしまい柔らかくなっていたアイスクリームを見つめていた。
「そうだね、ありがとう。」
礼を言うと、彼は気にもせず袋の中にゴミを捨てた。まるでそれが当たり前と言わんばかりの態度。照れ隠し、のようなものかもしれない。
「じゃ、俺行くわ。またな。」
彼は着の身着のまま、玄関へと向かって行った。どうやら何かあるようだが、深掘りするような事ではないだろう。私は柔いアイスクリームを口内で梳かしながら、そんな事を考えていた。
好奇心旺盛な事ぐらい自分でも分かっている。だが、抑えきれないものは抑えきれないと私は思うのだ。妙に評判のいいストという人物。それが気になって気になってしょうがない。そんなことを考えていると、何者かの足音が聞こえた。
「ただいまぁ、ちょっと溶けちゃったかも。あ、君がヒノくん……だよね? ぼくはスト・プレーコックス。よろしくね!」
「ああ、うん。私はヒノだ。よろしく。」
黒い髪に、赤い瞳。彼が噂のストだろうか。周りと比べて少々小柄で、見上げる程ではないにしてもこの中では目立ちはする。まあ、私が言えたことはないのだが。
「あ、溶けてない。よかったぁ……。あ、ヒノくんの好みわかんなかったからバニラにしたけどいい?」
「ああ、大丈夫だ。」
それぞれが好んでいるフレーバーであろうものを、それぞれが手に取っていく。さっぱり系、チョコ系、同じ味のものまで。私の目の前に、バニラアイスが置かれた。それは溶けておらず、しっかりと冷えているものであった。
「なースプーンどこ?」
「あ、こっちにあります。」
リタがスプーンを配り始めている。手に渡った者から、口をつけていた。私の目の前にプラスチック製のスプーンが置かれた。袋から取り出して、バニラアイスを掬って口に入れた。口内に響くような甘さが味蕾を刺激する。久しぶりのバニラアイスも悪くはない。
「どう? 美味しい?」
「ああ。」
「よかった。」
ほっとしたように笑うと、彼も一口アイスクリームを口に入れた。クッキーアンドクリーム。ストの口角が少しだけ上がっていた。
「なーそれ一口くれへん? 俺のあげるから。」
「あ、ぼくの? いいよ。」
「あんがと。」
ストが自分のアイスクリームを差し出すと、それをスプーン一杯分だけラバンが掬った。それを咥えこむと、次は自分のアイスクリームを差し出した。ストロベリー味の、イチゴの果肉が入っているもの。ストも同じように掬って咥えこんだ。
「お、これ美味いやん。次買ってきてくれへん?」
「いいよぉ。」
そういえば、私が元居たところもこういう事がよくあったか。我が弟がよく買ってきていたような、いや、別のアイスだったような。よく思い出せない。 棒アイスをよく買ってきていた気がする。チョコレート系も、さっぱり系も、全部、満遍なく。だからか、冷凍庫に物が入れられないとノアが騒いでいたはずだ。
「やっぱり夏場で冷房が効いた部屋で食べるアイスって最高だよねぇ。」
ビターチョコレートアイスを食べているソーンは、半分以上それを減らしていた。彼女もアイスクリームが好物なのだろうか。
「そうですね、わたくしも好きです。」
「なんやかんやで冬場にアイス食うのもいいよなァ。寒くはなっちまうけどよ。」
リタサン、そしてホリーが彼女に続いた。適当な雑談を進める彼ら。まだ、馴染めてはいないがここなら穏やかに過ごせるかもしれない。バニラアイスの味を強く感じながら、そんな事を考えていた。
「ごっそーさん。」
ラクが木製のテーブルの上にコトンと空っぽの器を置いた。ここまで早く食べると、アイスクリーム頭痛ぐらい起こしそうなものであるが平気なタイプなのだろうか。手のひらが冷たかったから、カップとスプーンを持つ手を切り替えた。
「ここに捨てておいてくださいね。」
「おっけぇ。」
アイスクリーム屋のロゴが印刷された袋を大きく広げて、リタサンはそれをラクに差し出した。ラクはそこに、カップとスプーンを一緒に入れた。いつの間にか、私のバニラアイスも姿を半分以上消している。どうにも夢中になって、気付かなかった。
「ヒノお前食うのおせえなぁ、一口ちっちぇからか?」
「む?」
ホリーが私のカップをのぞき込む。私もそれに呼応するように彼のカップを見ると、四分の三ほどはなくなっていただろうか。
「……ああ、確かに。そうかもしれないね。」
私ほど遅い者もいないようで、ラク、ラバン、コンバの三人は食べ終わっていた。ラクとラバンはゲームを始めていて、コンバはスマートフォンで何かを検索している。
「溶けねえうちに食えよ。」
ホリーは口こそ荒いが面倒見はいいのだろう。溶けかけてしまい柔らかくなっていたアイスクリームを見つめていた。
「そうだね、ありがとう。」
礼を言うと、彼は気にもせず袋の中にゴミを捨てた。まるでそれが当たり前と言わんばかりの態度。照れ隠し、のようなものかもしれない。
「じゃ、俺行くわ。またな。」
彼は着の身着のまま、玄関へと向かって行った。どうやら何かあるようだが、深掘りするような事ではないだろう。私は柔いアイスクリームを口内で梳かしながら、そんな事を考えていた。