二次創作
イカれたメンバーを紹介するぜ!
今日も今日とて、静かな空気が辺りを彷徨っていた。誰も話さない、何もしない。殺伐とした空間である。
「………………。」
角にほこりが溜まっているが、それを気にする人は誰もいない。どいつもこいつも、自室で過ごしているだけであった。そう、ここはちょっとだけ不思議な世界。彼らの性格が反転すればどうなるのか______?
それを表しただけの、どこかにあるかもしれないこの世だ。
[水平線]
この家はゴミ屋敷と化している、とでも言いたいところであるが、生憎そこまでゴミが出るような生活をしていないというのが真実だ。重度のセルフネグレクトを全員繰り返し、暫くの断食をした末に暴食、そしてまた食事をやめる。そういう生活で日々を過ごしていた。
「………。」
今日も沈黙だけがこの家に蔓延る。交わす言葉なんて、殆どないに等しい。だが、ギシリギシリ、と階段が歪む音が響いた。ノア・マインド青年が水を飲みに来たのだ。ただし、光熱費も水道代も払えていないので買いだめしておいたペットボトルの水を飲むだけだが。
「…ふう。」
髪は傷み切り、肌も荒れ放題。本能が警報を鳴らさなければ、何もしなかった。飲み食いも、何もかも。彼らからすれば、生きている理由なんてない。ただただ『惰性で生き延びている』だけ。何もかも、彼らからすれば惰性の延長でしかない。生きている理由はないけど、死ぬ理由もない。ただそれだけなのだ。
「……………。」
満足するまで飲み干せば、もう用はない。自身の部屋に帰るだけである。
「…あ。」
もう一人、リビングに降りてきた者がいた。クイである。
「………ンだよ。」
「………なにも。」
言葉少ななに、会話するしかない彼ら。顔には出さず、行動にも移さないが、的確にクイはイラついていた。なんでここにいる、とばかりに一瞥する。そんなクイに呼応する事もなく、ノアは軋む階段を踏みしめた。
・・・
「…はァ。」
ノアの隣室____カノは、好奇心旺盛がなくなっていた。小説に向ける熱量がなくなっていた。誰よりも無気力になり、空っぽ。今日は少し喋っただけでも、マシと言える。
「…………。」
助けてという事も、苦しみに叫ぶことすら出来ないやらない。面倒だし、やる意味すらもないから。それだけで、惰性で生きているだけなのだ。なぜ存在しているのかもわからないまま、今日日をやり過ごす。
「………………。」
ふらっと涙が溢れそうな日も、くらっと来る希死念慮すらも何もない。ただ、何も感じないけれど、生きている意味なんてないけれど、生きているだけ。ここの住人ほど、『生きている死体』という言葉が似合う場所はあるだろうか。いや、あるはずもない。苦しみという領域すら超えて、生きている実感が湧くこともなかった。
・・・
彼らの兄弟____ヒノは、人間嫌いになっていた。ネクロフィリアとして、自身の兄弟ですら恋人に出来ると豪語する彼。生きている者が嫌い、死んでいる者を見てもスッキリスカットどころか、死んでいても気持ち悪いと吐き捨てる。それ程に、人間という存在に対して嫌悪を抱いていた。
「………。」
彼も彼で、ベッドに寝転んでなにもしない。嫌悪している対象であるはずの四人と全く同じだと、幸いな事に気付いていなかった。何もやらない、出来ない。それだけの毎日。
・・・
狂信者____クイはノア、カノ、ヒノをとんでもなく嫌っていた。大量の狂信が反転してしまえば、それは一種の憎しみへと変わる。
「………ンで……………。」
ノアと目が合った事を気にしているのか、乱暴にペットボトルの水を飲み干した。ダンッ、と殴りつけるような音が鳴り響く。
「…クソッタレ。」
憎しみだけが含まれた声色。本来のクイが持っていたあの狂信なんて、こちらのクイは持ち合わせていなかった。特に何をされたわけでもないが、ただただ憎い。気持ちが悪い。嫌い。子供らしい単純な感情だけが、彼の中で鳴り響いていた。
「……………。」
ノアの後をついていくように、彼も自身の部屋へと向かって行く。心地が悪い気持ちを共に連れて行って。
・・・
彼らの舎弟____レノも、彼らを憎んでいた。ノアとカノ、ヒノ、クイ以外は別に興味がないし嫌いでもなんでもない。だが、彼らだけを嫌っていた。
「……………。」
ちょっとだけ真面目で、比較的まとも。そんな彼の面影は一つ足りてない。指を折り曲げ確認する必要も少しもなかった。クイとは奥に関係が悪く、目と目が合っただけで喧嘩を起こしてしまいそうなほど。
「…………………。」
生きている意味も、何もかもがない。人間として生きていくには足りないものが多すぎる。ただただ、生きている。なんで生きているのだろう、と考える事もなければ死にたいと考える事もない。そこに存在している、生きている肉塊。
「……………。」
[水平線]
反転した世界。それが、ここの世界のどこかにはある。こうやって反転し、セルフネグレクトに喘いでいる世界もあれば、逆にちょっと綺麗になって聖人と化している世界もあるかもしれない。
カノの腕が欠損していない世界もあるだろうし、クイが三人と出会わなかった世界線ももちろんある。
そういうパラレルワールド。それがあるのが、この宇宙であるのだ。
それの一つを、ちょこっと覗いてみただけ。ただ、それだけ。
「………………。」
角にほこりが溜まっているが、それを気にする人は誰もいない。どいつもこいつも、自室で過ごしているだけであった。そう、ここはちょっとだけ不思議な世界。彼らの性格が反転すればどうなるのか______?
それを表しただけの、どこかにあるかもしれないこの世だ。
[水平線]
この家はゴミ屋敷と化している、とでも言いたいところであるが、生憎そこまでゴミが出るような生活をしていないというのが真実だ。重度のセルフネグレクトを全員繰り返し、暫くの断食をした末に暴食、そしてまた食事をやめる。そういう生活で日々を過ごしていた。
「………。」
今日も沈黙だけがこの家に蔓延る。交わす言葉なんて、殆どないに等しい。だが、ギシリギシリ、と階段が歪む音が響いた。ノア・マインド青年が水を飲みに来たのだ。ただし、光熱費も水道代も払えていないので買いだめしておいたペットボトルの水を飲むだけだが。
「…ふう。」
髪は傷み切り、肌も荒れ放題。本能が警報を鳴らさなければ、何もしなかった。飲み食いも、何もかも。彼らからすれば、生きている理由なんてない。ただただ『惰性で生き延びている』だけ。何もかも、彼らからすれば惰性の延長でしかない。生きている理由はないけど、死ぬ理由もない。ただそれだけなのだ。
「……………。」
満足するまで飲み干せば、もう用はない。自身の部屋に帰るだけである。
「…あ。」
もう一人、リビングに降りてきた者がいた。クイである。
「………ンだよ。」
「………なにも。」
言葉少ななに、会話するしかない彼ら。顔には出さず、行動にも移さないが、的確にクイはイラついていた。なんでここにいる、とばかりに一瞥する。そんなクイに呼応する事もなく、ノアは軋む階段を踏みしめた。
・・・
「…はァ。」
ノアの隣室____カノは、好奇心旺盛がなくなっていた。小説に向ける熱量がなくなっていた。誰よりも無気力になり、空っぽ。今日は少し喋っただけでも、マシと言える。
「…………。」
助けてという事も、苦しみに叫ぶことすら出来ないやらない。面倒だし、やる意味すらもないから。それだけで、惰性で生きているだけなのだ。なぜ存在しているのかもわからないまま、今日日をやり過ごす。
「………………。」
ふらっと涙が溢れそうな日も、くらっと来る希死念慮すらも何もない。ただ、何も感じないけれど、生きている意味なんてないけれど、生きているだけ。ここの住人ほど、『生きている死体』という言葉が似合う場所はあるだろうか。いや、あるはずもない。苦しみという領域すら超えて、生きている実感が湧くこともなかった。
・・・
彼らの兄弟____ヒノは、人間嫌いになっていた。ネクロフィリアとして、自身の兄弟ですら恋人に出来ると豪語する彼。生きている者が嫌い、死んでいる者を見てもスッキリスカットどころか、死んでいても気持ち悪いと吐き捨てる。それ程に、人間という存在に対して嫌悪を抱いていた。
「………。」
彼も彼で、ベッドに寝転んでなにもしない。嫌悪している対象であるはずの四人と全く同じだと、幸いな事に気付いていなかった。何もやらない、出来ない。それだけの毎日。
・・・
狂信者____クイはノア、カノ、ヒノをとんでもなく嫌っていた。大量の狂信が反転してしまえば、それは一種の憎しみへと変わる。
「………ンで……………。」
ノアと目が合った事を気にしているのか、乱暴にペットボトルの水を飲み干した。ダンッ、と殴りつけるような音が鳴り響く。
「…クソッタレ。」
憎しみだけが含まれた声色。本来のクイが持っていたあの狂信なんて、こちらのクイは持ち合わせていなかった。特に何をされたわけでもないが、ただただ憎い。気持ちが悪い。嫌い。子供らしい単純な感情だけが、彼の中で鳴り響いていた。
「……………。」
ノアの後をついていくように、彼も自身の部屋へと向かって行く。心地が悪い気持ちを共に連れて行って。
・・・
彼らの舎弟____レノも、彼らを憎んでいた。ノアとカノ、ヒノ、クイ以外は別に興味がないし嫌いでもなんでもない。だが、彼らだけを嫌っていた。
「……………。」
ちょっとだけ真面目で、比較的まとも。そんな彼の面影は一つ足りてない。指を折り曲げ確認する必要も少しもなかった。クイとは奥に関係が悪く、目と目が合っただけで喧嘩を起こしてしまいそうなほど。
「…………………。」
生きている意味も、何もかもがない。人間として生きていくには足りないものが多すぎる。ただただ、生きている。なんで生きているのだろう、と考える事もなければ死にたいと考える事もない。そこに存在している、生きている肉塊。
「……………。」
[水平線]
反転した世界。それが、ここの世界のどこかにはある。こうやって反転し、セルフネグレクトに喘いでいる世界もあれば、逆にちょっと綺麗になって聖人と化している世界もあるかもしれない。
カノの腕が欠損していない世界もあるだろうし、クイが三人と出会わなかった世界線ももちろんある。
そういうパラレルワールド。それがあるのが、この宇宙であるのだ。
それの一つを、ちょこっと覗いてみただけ。ただ、それだけ。