二次創作
イカれたメンバーを紹介するぜ!
「かんぱーーい!」
がきん、と豪快なグラスとグラスがぶつかり合う音が轟く。
「やっとワタシもお酒が飲めるようになったよ…。ここまで長かったなあ。」
アルコールのにおいにまだ慣れていないのか、ちょびちょびとカノはそれを口に運ぶ。彼が飲んでいるのは甘いジュースのような酒であり、あまり度数が高くないものを飲まされている。
「今年も色々あったねェ…と言っても、ただただ日常が流れていただけだが!」
そう笑ったヒノは、酔っていた。早いどころの話ではない。まだ酒を一口しか飲んでいないが、もう顔は真っ赤である。カノが度数の高い酒を飲まされてもらえない理由はこれだ。
「…大丈夫っすかヒノ兄貴。」
レノが心配混じりにそう訊くが「大丈夫だよ!」とにっこりとした笑みを浮かべるだけ。さらっと絵具を出し芸術モードに入るが、書かれる線はぐちゃぐちゃではっきりとしたものではない。いつもの彼の作風とはずいぶんと違っていた。
「ヒノ兄さん…はあ、しょうがないね。すまないがクイ、これを持って行ってくれ。彼の部屋にね。」
「もちろんでございます、ノア様。」
畏まるクイは、慎重にヒノを持ち上げる。服に付着してしまった絵具すらも気にせず、ゆっくりと歩を進ませるぺたぺたという音だけが響いていた。ノアは彼に感謝の言葉を投げかけると、酒を一口飲む。もちろん、ノアも酒への耐性は低い。
「ノア兄さん……君もよっぽど弱いんだね………。」
ビールを二口飲んだだけだが、もう彼の顔は真っ赤だ。まだ口調はマシであるが、そろそろ彼も酔いが回ってきてしまうだろう。
「ンン~…レノ、何をしているんだい…?」
レノの腕に抱きつくに行く。もうすっかり慣れてしまったレノは軽くあしらうだけであるが、その距離感はただの友人・仲間というよりも恋人に近い。
「あー、酒飲んでるんすよ。ノア兄貴はこれ以上飲んだらダメっすよ。多分吐くんで。」
「わたしはそんな事しない! このノア・マインドを舐めているのか!?」
「ええ…。」
引き気味である。彼らは共に過ごしていた時間が異様に長いからか、レノが少しだけ生意気になった。だがクイに『不敬』として目撃されるたびに殴られているが。何度か振り払われると、レノに絡んでも無駄だと気付いたのか次はカノに抱き着いた。
「カノ~! 君はわたしに酷い対応をしないよな!?」
勢いよく抱き着かれると、後ろにばたんと倒れる。うりうりと突撃され、カノは迷惑そうに眼を細めた。
「ウワッ、触るな気持ちの悪い! 後暑い!! 酒を飲んでいるんだせめて自重しないか…!」
ぽかぽかと殴るが、ノアには効かない。否定されたことに腹が立ったのか、ノアは更に強い力で抱き着いた。カノは何とか押し返してみるものの、二.五メートルほどのハルバードを振り回す彼に敵うはずもなく。
「痛い痛い痛い痛い!! レノ!!助けてくれ!!」
どこか遠い瞳だが、何とかノアを引きはがす。
「むう、みんなわたしに意地悪するじゃないか! 酷いよ!」
泣き真似をするが、一切二人の心を動かす事は出来ない。片方は鬼畜な弟、もう片方は絡み酒による耐性がついてしまった男だ。
「…僕寝室に運び込んできます。」
クイと同じようにひょい、とノアを持ち上げる。いきなり高くなった視線にきゃっきゃと騒いでおり、まるで子供のようだ。もう酒も煙草もパチンコも出来る年齢であるので、レノはともかくカノは顔を歪めていたが。
「はァ、一件落着ってところかな。」
あの二人と比べ、カノは飲める方である。そうとしても中の下程度であるので、三百五十ミリリットルの半分も飲めば同じように酔ってしまうだろう。甘ったるい酒を嚥下し、ソファーに背中を預けた。少し待っていると、ヒノに遊ばれていたのであろうクイが戻ってくる。その表情は疲れているというわけではなく、逆に少しすっきりしたような表情であった。
「…カノ様、ノア様とレノはどこに行ったのでしょうか。」
「ノア兄さんが出来上がってしまってね。レノが寝室に運んでいたよ。」
「そうでございましたか。」
クイは床に座り、ぐいっとスピリタスを飲んだ。度数はかなり高いものになるが、クイは顔を赤くする事もなく凛と澄ましている。
「ねェ、クイ。それって…美味しい? ワタシにも飲ませてくれないか?」
そう訊くと、彼のポーカーフェイスが少々崩れた。カノもそんなに酒に強い方ではない挙句、もう顔は上気してしまっている。普通の人はスピリタスを飲んだだけで喉に焼けるような痛みが走る為、そもそも飲用ではない。そして、クイは葛藤していた。彼の好奇心のために飲ませるという選択をするか、彼を苦しませないために飲ませないという選択をするか。
「……これはカノ様が飲まれるような酒ではございません。それにあまり美味くもありません。」
「へー、そうなのかい…じゃあやめておこうかな。不味いものは苦手だし。」
なんとかカノが諦めてくれると、クイはほっと胸を撫でおろした。何が何であろうと、彼の顔が痛みにしかむ場面を視たくなかったのだ。もしカノのそれが同意の上、そして故意であるならばクイの対応も変わるのだろう。
「…ねェ、クイ。」
もう酒をもう数口飲み、カノは口を開いた。その視線と口調はどこかおぼつかず、そういう場面とパターンを容易に想像できる。
「なんでしょうか、カノ様。」
彼は一切の動揺も嫌がりも見せなかった。クイのその表情は酒のおかげかいつもより少し緩んでいる。
「いつもありがとうねェ~…ワタシ達の為に行動してくれてさ。感謝しているよ、君がいたからワタシが生き延びれた、怪我をせずに済んだ場面もあるし……君は最高だよ。」
クイの目が見開かれた。なぜか褒めてくるカノに、動揺を隠す事が出来ない。褒めてくれることは何よりの幸福であるが、何の前触れもなく言われるのは流石のクイも対応しきれなかった。だが、すぐさまクイの表情は喜びという二文字が最も似合うものへと様変わりする。
「カノ様、お褒めいただき光栄でございます…!」
子供のような反応に満足したのか、カノはまた語り始める。
「別にそんな…感謝すべきなのはワタシの方さ。君は誰よりも勇敢で…美しく格好いい…!」
わしゃわしゃと大型犬を撫でるように、二つの手を使って彼の髪を乱した。クイは目を細めて、嬉しそうに口で三日月を描く。
「ただいまっす。…あれ、カノ兄貴も酔っちゃったんすか?」
「あァ。だが……悪い気はしねェぞ。」
クイのそんな台詞に、レノは小首を傾げた。何のことだろうかと考えているうちに、次は彼の元へとカノが突撃してくる。ぎゅうっ、と抱き着いてきて、レノの混乱が酷い。何度も「え?」「え?」と言葉を零し、抵抗する事も出来ず流されるままだ。
「レノも偉いよ…凄くね。まず、マスケット銃だなんてものを使えるのが凄いし……数学凄い得意だし…クイと同じように守ってくれるし…! 他人に優しくて、子供とかの世話も得意だし…。」
「悪い気はしないってそういう…! 確かに、そうっすけど違う意味で殺されそうなんすけど!?」
真っ赤に染まった顔を隠す事も出来ない。バタバタと手足を動かしたいが、クイが見ている手前されるがままになるしかなかった。調子に乗ってしまったカノは、まだまだ彼への褒め言葉を騙り続ける。
「うんうん……クイが格好いいなら、レノは可愛いなのかな…?」
とめどない褒め言葉。褒められる事こそあるが、まだまだ照れ屋な彼はあうあうと混乱するばかり。
「ちょっと…! 流石に……!!」
やめてくれ、と言いかけた時、カノは即座に彼から手を離した。酔ってしまい思考能力が落ちているが何となく嫌がっているという事は分かるようだ。
「ン、ああすまない。」
レノから身体を離すと、もう一度杯を呷った。
「…カノ様、大丈夫でしょうか。」
「ああ…何だかふわふわする…初めてだったという事もあるのだろうが、お酒の量を間違ってしまったようだ…。」
流石に自重する事に決めたのか、彼は自ら自分の部屋へと戻っていく。[漢字]ノアとヒノ[/漢字][ふりがな]自身の兄[/ふりがな]のようにだけはなりたくないと考えたのだろう。
「じゃあ…僕、クイ兄貴がどれぐらい飲めるか試したいんすよ! というか、どっちがどれだけ飲めるか、っていう…。」
どちらが先に潰れてしまうのかは、分かり切った事であるが、レノはどうしても気になってしまったらしい。とくとくとく、と双方のコップに日本酒を注いだ。
「その勝負、乗ったぜェ! このボク様が舎弟に身をもって教え込んでやらァ!」
二人はグラスをぶつけ合う。どちらもよく飲み、よく喋った。途中から酒飲み対決だという事を忘れていたのだろう、リビングには酒のつんとしたにおいが広がり、そこら中に空き瓶が散乱していた。どちらもいい飲みっぷりであるが、勝者は_______
[水平線]
「…やっぱボク様の勝ちかよォ、つまんねーなァ。」
開けてしまったウオッカをひと瓶飲み干してから、すっかり潰れてしまったレノを担ぎ上げる。最後まで一切酔わずに残っていたのは、クイたった一人であった。
「ま、だけど買った分は飲まねェとなァ!」
まだまだ残っているビールや酒瓶等を飲み干す事など、普通は出来ない。だが、この男ならば可能である。彼は一人、動画投稿サイトで動画を流し見しつつ、夜明けまで酒を飲んでいた。そんなクイの様子に、他四人が二日酔い状態で引くのはまた別のお話。
がきん、と豪快なグラスとグラスがぶつかり合う音が轟く。
「やっとワタシもお酒が飲めるようになったよ…。ここまで長かったなあ。」
アルコールのにおいにまだ慣れていないのか、ちょびちょびとカノはそれを口に運ぶ。彼が飲んでいるのは甘いジュースのような酒であり、あまり度数が高くないものを飲まされている。
「今年も色々あったねェ…と言っても、ただただ日常が流れていただけだが!」
そう笑ったヒノは、酔っていた。早いどころの話ではない。まだ酒を一口しか飲んでいないが、もう顔は真っ赤である。カノが度数の高い酒を飲まされてもらえない理由はこれだ。
「…大丈夫っすかヒノ兄貴。」
レノが心配混じりにそう訊くが「大丈夫だよ!」とにっこりとした笑みを浮かべるだけ。さらっと絵具を出し芸術モードに入るが、書かれる線はぐちゃぐちゃではっきりとしたものではない。いつもの彼の作風とはずいぶんと違っていた。
「ヒノ兄さん…はあ、しょうがないね。すまないがクイ、これを持って行ってくれ。彼の部屋にね。」
「もちろんでございます、ノア様。」
畏まるクイは、慎重にヒノを持ち上げる。服に付着してしまった絵具すらも気にせず、ゆっくりと歩を進ませるぺたぺたという音だけが響いていた。ノアは彼に感謝の言葉を投げかけると、酒を一口飲む。もちろん、ノアも酒への耐性は低い。
「ノア兄さん……君もよっぽど弱いんだね………。」
ビールを二口飲んだだけだが、もう彼の顔は真っ赤だ。まだ口調はマシであるが、そろそろ彼も酔いが回ってきてしまうだろう。
「ンン~…レノ、何をしているんだい…?」
レノの腕に抱きつくに行く。もうすっかり慣れてしまったレノは軽くあしらうだけであるが、その距離感はただの友人・仲間というよりも恋人に近い。
「あー、酒飲んでるんすよ。ノア兄貴はこれ以上飲んだらダメっすよ。多分吐くんで。」
「わたしはそんな事しない! このノア・マインドを舐めているのか!?」
「ええ…。」
引き気味である。彼らは共に過ごしていた時間が異様に長いからか、レノが少しだけ生意気になった。だがクイに『不敬』として目撃されるたびに殴られているが。何度か振り払われると、レノに絡んでも無駄だと気付いたのか次はカノに抱き着いた。
「カノ~! 君はわたしに酷い対応をしないよな!?」
勢いよく抱き着かれると、後ろにばたんと倒れる。うりうりと突撃され、カノは迷惑そうに眼を細めた。
「ウワッ、触るな気持ちの悪い! 後暑い!! 酒を飲んでいるんだせめて自重しないか…!」
ぽかぽかと殴るが、ノアには効かない。否定されたことに腹が立ったのか、ノアは更に強い力で抱き着いた。カノは何とか押し返してみるものの、二.五メートルほどのハルバードを振り回す彼に敵うはずもなく。
「痛い痛い痛い痛い!! レノ!!助けてくれ!!」
どこか遠い瞳だが、何とかノアを引きはがす。
「むう、みんなわたしに意地悪するじゃないか! 酷いよ!」
泣き真似をするが、一切二人の心を動かす事は出来ない。片方は鬼畜な弟、もう片方は絡み酒による耐性がついてしまった男だ。
「…僕寝室に運び込んできます。」
クイと同じようにひょい、とノアを持ち上げる。いきなり高くなった視線にきゃっきゃと騒いでおり、まるで子供のようだ。もう酒も煙草もパチンコも出来る年齢であるので、レノはともかくカノは顔を歪めていたが。
「はァ、一件落着ってところかな。」
あの二人と比べ、カノは飲める方である。そうとしても中の下程度であるので、三百五十ミリリットルの半分も飲めば同じように酔ってしまうだろう。甘ったるい酒を嚥下し、ソファーに背中を預けた。少し待っていると、ヒノに遊ばれていたのであろうクイが戻ってくる。その表情は疲れているというわけではなく、逆に少しすっきりしたような表情であった。
「…カノ様、ノア様とレノはどこに行ったのでしょうか。」
「ノア兄さんが出来上がってしまってね。レノが寝室に運んでいたよ。」
「そうでございましたか。」
クイは床に座り、ぐいっとスピリタスを飲んだ。度数はかなり高いものになるが、クイは顔を赤くする事もなく凛と澄ましている。
「ねェ、クイ。それって…美味しい? ワタシにも飲ませてくれないか?」
そう訊くと、彼のポーカーフェイスが少々崩れた。カノもそんなに酒に強い方ではない挙句、もう顔は上気してしまっている。普通の人はスピリタスを飲んだだけで喉に焼けるような痛みが走る為、そもそも飲用ではない。そして、クイは葛藤していた。彼の好奇心のために飲ませるという選択をするか、彼を苦しませないために飲ませないという選択をするか。
「……これはカノ様が飲まれるような酒ではございません。それにあまり美味くもありません。」
「へー、そうなのかい…じゃあやめておこうかな。不味いものは苦手だし。」
なんとかカノが諦めてくれると、クイはほっと胸を撫でおろした。何が何であろうと、彼の顔が痛みにしかむ場面を視たくなかったのだ。もしカノのそれが同意の上、そして故意であるならばクイの対応も変わるのだろう。
「…ねェ、クイ。」
もう酒をもう数口飲み、カノは口を開いた。その視線と口調はどこかおぼつかず、そういう場面とパターンを容易に想像できる。
「なんでしょうか、カノ様。」
彼は一切の動揺も嫌がりも見せなかった。クイのその表情は酒のおかげかいつもより少し緩んでいる。
「いつもありがとうねェ~…ワタシ達の為に行動してくれてさ。感謝しているよ、君がいたからワタシが生き延びれた、怪我をせずに済んだ場面もあるし……君は最高だよ。」
クイの目が見開かれた。なぜか褒めてくるカノに、動揺を隠す事が出来ない。褒めてくれることは何よりの幸福であるが、何の前触れもなく言われるのは流石のクイも対応しきれなかった。だが、すぐさまクイの表情は喜びという二文字が最も似合うものへと様変わりする。
「カノ様、お褒めいただき光栄でございます…!」
子供のような反応に満足したのか、カノはまた語り始める。
「別にそんな…感謝すべきなのはワタシの方さ。君は誰よりも勇敢で…美しく格好いい…!」
わしゃわしゃと大型犬を撫でるように、二つの手を使って彼の髪を乱した。クイは目を細めて、嬉しそうに口で三日月を描く。
「ただいまっす。…あれ、カノ兄貴も酔っちゃったんすか?」
「あァ。だが……悪い気はしねェぞ。」
クイのそんな台詞に、レノは小首を傾げた。何のことだろうかと考えているうちに、次は彼の元へとカノが突撃してくる。ぎゅうっ、と抱き着いてきて、レノの混乱が酷い。何度も「え?」「え?」と言葉を零し、抵抗する事も出来ず流されるままだ。
「レノも偉いよ…凄くね。まず、マスケット銃だなんてものを使えるのが凄いし……数学凄い得意だし…クイと同じように守ってくれるし…! 他人に優しくて、子供とかの世話も得意だし…。」
「悪い気はしないってそういう…! 確かに、そうっすけど違う意味で殺されそうなんすけど!?」
真っ赤に染まった顔を隠す事も出来ない。バタバタと手足を動かしたいが、クイが見ている手前されるがままになるしかなかった。調子に乗ってしまったカノは、まだまだ彼への褒め言葉を騙り続ける。
「うんうん……クイが格好いいなら、レノは可愛いなのかな…?」
とめどない褒め言葉。褒められる事こそあるが、まだまだ照れ屋な彼はあうあうと混乱するばかり。
「ちょっと…! 流石に……!!」
やめてくれ、と言いかけた時、カノは即座に彼から手を離した。酔ってしまい思考能力が落ちているが何となく嫌がっているという事は分かるようだ。
「ン、ああすまない。」
レノから身体を離すと、もう一度杯を呷った。
「…カノ様、大丈夫でしょうか。」
「ああ…何だかふわふわする…初めてだったという事もあるのだろうが、お酒の量を間違ってしまったようだ…。」
流石に自重する事に決めたのか、彼は自ら自分の部屋へと戻っていく。[漢字]ノアとヒノ[/漢字][ふりがな]自身の兄[/ふりがな]のようにだけはなりたくないと考えたのだろう。
「じゃあ…僕、クイ兄貴がどれぐらい飲めるか試したいんすよ! というか、どっちがどれだけ飲めるか、っていう…。」
どちらが先に潰れてしまうのかは、分かり切った事であるが、レノはどうしても気になってしまったらしい。とくとくとく、と双方のコップに日本酒を注いだ。
「その勝負、乗ったぜェ! このボク様が舎弟に身をもって教え込んでやらァ!」
二人はグラスをぶつけ合う。どちらもよく飲み、よく喋った。途中から酒飲み対決だという事を忘れていたのだろう、リビングには酒のつんとしたにおいが広がり、そこら中に空き瓶が散乱していた。どちらもいい飲みっぷりであるが、勝者は_______
[水平線]
「…やっぱボク様の勝ちかよォ、つまんねーなァ。」
開けてしまったウオッカをひと瓶飲み干してから、すっかり潰れてしまったレノを担ぎ上げる。最後まで一切酔わずに残っていたのは、クイたった一人であった。
「ま、だけど買った分は飲まねェとなァ!」
まだまだ残っているビールや酒瓶等を飲み干す事など、普通は出来ない。だが、この男ならば可能である。彼は一人、動画投稿サイトで動画を流し見しつつ、夜明けまで酒を飲んでいた。そんなクイの様子に、他四人が二日酔い状態で引くのはまた別のお話。