二次創作
イカれたメンバーを紹介するぜ!
side ヒノ
「ただいま~。」
買い物に行っていた彼らが帰って来た。カノの口が少し綻んでいる。あれは小説にしたくなるような面白いネタを見つけたのだろう。
「ああ、帰ってきて早速すまないが…少し話を聞いてくれないかい?」
ついつい神妙な面持ちで彼らに話しかけてしまう。少し驚いたようにみな目を見開いてから、直ぐにダイニングの席に着く。ノアは買ってきたのであろう食材を冷蔵庫に入れてから席に着いた。
「それで…どうしたんすか?」
レノが緊迫した様子で私を見つめる。彼ら四人の視線がどれも私に向けられていた。私は、今もどうしようかと思考を巡らせながら言葉を発する為口を開く。
「…ああ、この私達の邪魔になるような組織がいるんだ。」
彼らの目が見開く。予想していた通りの行動だが、今はそんな事を考えている暇ではない。この状況をどう切り抜けるか、という話し合いをしたいのだ。交戦は避けられないだろう。その組織とやらは必ず私達を襲ってくるのだから。
「ほう…それで?」
ノアが腕を組んで私に問いかける。なぜか彼の口角はあがっている。恐らく波乱になるであろう未来を想像したようだ。
「まぁ、つまりはその組織を潰さないかという事さ。」
「面白そうな提案ではないか。」
即座に彼は反応する。こんないきなりな提案に飛びついてくるという事は充分に予測出来ていたが、ここからどんな事を口走るのだろうか。私が予想つかない事を語ってくれると嬉しいのだが。
「私達の仲間となるのはランのみだ。だから合計六人で争う事になるね。」
ずっと考えを巡らせていたのだが、いくら何でも六人、という数字が少なすぎるのだ。六人で不特定多数に挑み勝てるわけがない。多勢に無勢状態だ。その人数不利を埋める為の策が必要になる。その策をどうやって練るか。それを告げると、ノアがにやりと笑いながら口を開いた。
「たった六人で争うのには時間がかかる………ならば、作ってしまえばいいじゃないか。組織をねッそこで人間どもを集めればいいのさ。」
まさかそんな奇想天外な事を。カリスマ性のようなものがあるノアだからこそだろう。がたっ、とカノが席から立ち上がる。あまりにもテンションが上がってしまった結果だ。
「ほう…小説のネタになりそうではないかッ! 最高だねッ!!」
カノのテンションがすぐジェットコースターかのように急上昇してゆく。そりゃあ独創的でリアリティのある小説を書く事にカノは命をかけているのだからこうなる事は明らかだ。そもそもみな『独創的でリアリティのある芸術』を求めているのだから。
「人間などいくらでも支配出来るのだ…実に簡単だろう?」
「自画自賛にはなるが…ククッ。実にいい案だ。」と楽しそうに笑っている。確かにノアは誰かを誘惑しては支配する事に長けている。それでどれだけ人間を利用し殺してきたか。人間たった一人の心ぐらいあっさりと掌握出来る。弱き心に私達で慈悲の手を差し伸べてやろうではないか。
「ほお…中々に面白い提案じゃないか。」
私は髪をくるくると巻きながらいざとなれば少数だけでもいいのだ。ただ駒が欲しいだけ。今まで支配してきた人間も大量にいるのだからそいつらも使えばいい。私達が面倒で出来ない事をやってくれる馬鹿が必要なのだよ。それが心酔してしまった人間というものだ。
「ボクも、ノア様とカノ様とヒノ様がいいとおっしゃるのならば。」
普段のようにふるまっているクイ。彼は相変わらず、私達が幸せならば自分も幸せだという姿勢を貫いている。彼も勿論心酔しきっているが、大事な大事な従者である限り、駒として扱う事は出来ない。
「面白そうですし…僕も賛成です。」
ふにゃりと笑いながらレノは言葉を放つ。これでここにいる五人全員がこの案に賛成の意見を出した。これでこの計画を実行する事が出来る。カノはとても楽しそうににやにやとしているが、それ程に小説のネタ後して扱いたいのだろう。彼を観察していると、ノアが口を開く。
「それじゃあ…組織名でもつけようか。」
そうだったそうだった。組織として活動するのだから名前をつけなければ。どんな組織名にしようか。特徴的な名前にしたいのだが。
「どうせならちょっと格好いい名前つけましょう。」
レノがそう提案する。どうせならば私達を体現したような名前にしてやりたい。私達と言えばなんだろうか。
「わたし達と言えば芸術だよね…だから…。」
うーん、とノアが考え込む。すぐさま彼は思いついたと言わんばかりにがたりと椅子から立ち上がった。
「『アルテ』…『アルテ』はどうだい? 確か芸術という意味だったはずだが。」
『アルテ』。芸術という意味。確かにこれは私達を体現させたような名前だ。納得さえ出来れば名前などどうでもよく、あとは独創性すらあればよかったので、私はノアの案に賛成しておいた。
「うーん…いいじゃないか。ワタシはそれでいいんじゃないか? 正直な事を言ってしまうと、どうでもいいしね。」
何を言っている小説家。きさまは仮にも小説を世に出している人物だろう。ならば名付けの大切さはこの中で一番理解しているはずじゃないのか。まあいい。そんな事は結局はどうでもいいのだから。
「うーん…やる事ないですし、僕そんな器用に名付け出来ないので…いいんじゃないんすか?」
「ノア様とカノ様とヒノ様がいいとおっしゃっておられるのでボクもノア様の案に賛成させていただきます。」
これで大体の事は決まったはずだが、あとは何を決めるべきだろうか。思いつくものは何もないが。こうやって考えていると、カノが口を開いた。
「…この組織のボス、というものは誰になるんだい?」
「ボスはノアじゃないか? この計画の提案者じゃないか。それに、名付けをしたのもノアだからね。」
ノアの「わたしか?」という意外そうな腑抜けた声色が響く。まあ、私もボスの座に興味はない、といえば嘘になってしまうがどうでもいい。いつかしらは解散させるであろうから。私達の平穏な創作活動を守る為だけに作るのだからね。まあノアはなんやかんやで私達の中で一番の野心家なのだ。その分、いい指揮を執ってくれると信じ彼について往ではないか。だがへーこらして部下として扱われるのは不満な為、到底ノアに従う気はない。権力者に振り回されるというものは嫌いだからな。
「まあ、そのボスの座には興味がない…だがね。」
「服従する気はない。ボスというトップの人間になったからといって調子に乗らない事だね。横暴になるようなものならばきさまの首を狙う事だってあるのだからな。」
「もちろんさ。ボスという肩書はただそこにあるだけに過ぎない。」
「ちゃんと理解しているではないか…それでいいのだよ。」
理解していないのならば服従する気など微塵もなかったが、ここは大人しくしておいてやろう。完全服従するなど考えただけでヘドをぶちまけてしまいそうだ。
「参謀は…レノ、君で。」
ノアがレノを指差す。レノの方がびくりと跳ね、「ぼ、僕っすか?」とノアを驚愕したような視線んを送った。
「レノは幹部職としては軍人の頃から優秀だった。ならば君を指名するのは当たり前だろう?」
私は幹部ではなかったから知らなかったが、レノが優秀だとは。それならばナンバーツーの座は譲ってもいいだろう。優秀で自分より秀でている者にはちゃんと服従すべきだからな。まぁ、こうなると私がノアを見下しているという事になるが。
「…確かに…そっすね…ノア兄貴の指名なんで、僕、やってみます!」
レノはにっこりと口角をあげる。レノもこの国の幹部になるぐらいなのだから、野心はもちろんの事あるのだ。
「じゃあその他三人は幹部で。それでいいか?」
ノアが私、カノ、クイの順番で目を配る。
「どうぞ~。」
「階級などには興味がないから。いいんじゃないかい?」
カノも一応野心家のはずなのだが、もしかしてあまり高い階級だと仕事が増え小説に割ける時間がなくなるという事を懸念しているのだろうか。それはそうだが。
「ノア様の仰せのままに。」
クイはもう少し自分の意見を発信してもいいと思う。教育を間違えたかもしれない。便利だし本人もきっとこの環境を望むだろうから、別にどうでもいい話なのだが。
「さて、反社組織『アルテ』始動といったところか。」
先の見えぬ未来程心躍るものはないと、今日日も味わえる。どうこの奇怪な毎日をデコレーションしてあげようか。
「ただいま~。」
買い物に行っていた彼らが帰って来た。カノの口が少し綻んでいる。あれは小説にしたくなるような面白いネタを見つけたのだろう。
「ああ、帰ってきて早速すまないが…少し話を聞いてくれないかい?」
ついつい神妙な面持ちで彼らに話しかけてしまう。少し驚いたようにみな目を見開いてから、直ぐにダイニングの席に着く。ノアは買ってきたのであろう食材を冷蔵庫に入れてから席に着いた。
「それで…どうしたんすか?」
レノが緊迫した様子で私を見つめる。彼ら四人の視線がどれも私に向けられていた。私は、今もどうしようかと思考を巡らせながら言葉を発する為口を開く。
「…ああ、この私達の邪魔になるような組織がいるんだ。」
彼らの目が見開く。予想していた通りの行動だが、今はそんな事を考えている暇ではない。この状況をどう切り抜けるか、という話し合いをしたいのだ。交戦は避けられないだろう。その組織とやらは必ず私達を襲ってくるのだから。
「ほう…それで?」
ノアが腕を組んで私に問いかける。なぜか彼の口角はあがっている。恐らく波乱になるであろう未来を想像したようだ。
「まぁ、つまりはその組織を潰さないかという事さ。」
「面白そうな提案ではないか。」
即座に彼は反応する。こんないきなりな提案に飛びついてくるという事は充分に予測出来ていたが、ここからどんな事を口走るのだろうか。私が予想つかない事を語ってくれると嬉しいのだが。
「私達の仲間となるのはランのみだ。だから合計六人で争う事になるね。」
ずっと考えを巡らせていたのだが、いくら何でも六人、という数字が少なすぎるのだ。六人で不特定多数に挑み勝てるわけがない。多勢に無勢状態だ。その人数不利を埋める為の策が必要になる。その策をどうやって練るか。それを告げると、ノアがにやりと笑いながら口を開いた。
「たった六人で争うのには時間がかかる………ならば、作ってしまえばいいじゃないか。組織をねッそこで人間どもを集めればいいのさ。」
まさかそんな奇想天外な事を。カリスマ性のようなものがあるノアだからこそだろう。がたっ、とカノが席から立ち上がる。あまりにもテンションが上がってしまった結果だ。
「ほう…小説のネタになりそうではないかッ! 最高だねッ!!」
カノのテンションがすぐジェットコースターかのように急上昇してゆく。そりゃあ独創的でリアリティのある小説を書く事にカノは命をかけているのだからこうなる事は明らかだ。そもそもみな『独創的でリアリティのある芸術』を求めているのだから。
「人間などいくらでも支配出来るのだ…実に簡単だろう?」
「自画自賛にはなるが…ククッ。実にいい案だ。」と楽しそうに笑っている。確かにノアは誰かを誘惑しては支配する事に長けている。それでどれだけ人間を利用し殺してきたか。人間たった一人の心ぐらいあっさりと掌握出来る。弱き心に私達で慈悲の手を差し伸べてやろうではないか。
「ほお…中々に面白い提案じゃないか。」
私は髪をくるくると巻きながらいざとなれば少数だけでもいいのだ。ただ駒が欲しいだけ。今まで支配してきた人間も大量にいるのだからそいつらも使えばいい。私達が面倒で出来ない事をやってくれる馬鹿が必要なのだよ。それが心酔してしまった人間というものだ。
「ボクも、ノア様とカノ様とヒノ様がいいとおっしゃるのならば。」
普段のようにふるまっているクイ。彼は相変わらず、私達が幸せならば自分も幸せだという姿勢を貫いている。彼も勿論心酔しきっているが、大事な大事な従者である限り、駒として扱う事は出来ない。
「面白そうですし…僕も賛成です。」
ふにゃりと笑いながらレノは言葉を放つ。これでここにいる五人全員がこの案に賛成の意見を出した。これでこの計画を実行する事が出来る。カノはとても楽しそうににやにやとしているが、それ程に小説のネタ後して扱いたいのだろう。彼を観察していると、ノアが口を開く。
「それじゃあ…組織名でもつけようか。」
そうだったそうだった。組織として活動するのだから名前をつけなければ。どんな組織名にしようか。特徴的な名前にしたいのだが。
「どうせならちょっと格好いい名前つけましょう。」
レノがそう提案する。どうせならば私達を体現したような名前にしてやりたい。私達と言えばなんだろうか。
「わたし達と言えば芸術だよね…だから…。」
うーん、とノアが考え込む。すぐさま彼は思いついたと言わんばかりにがたりと椅子から立ち上がった。
「『アルテ』…『アルテ』はどうだい? 確か芸術という意味だったはずだが。」
『アルテ』。芸術という意味。確かにこれは私達を体現させたような名前だ。納得さえ出来れば名前などどうでもよく、あとは独創性すらあればよかったので、私はノアの案に賛成しておいた。
「うーん…いいじゃないか。ワタシはそれでいいんじゃないか? 正直な事を言ってしまうと、どうでもいいしね。」
何を言っている小説家。きさまは仮にも小説を世に出している人物だろう。ならば名付けの大切さはこの中で一番理解しているはずじゃないのか。まあいい。そんな事は結局はどうでもいいのだから。
「うーん…やる事ないですし、僕そんな器用に名付け出来ないので…いいんじゃないんすか?」
「ノア様とカノ様とヒノ様がいいとおっしゃっておられるのでボクもノア様の案に賛成させていただきます。」
これで大体の事は決まったはずだが、あとは何を決めるべきだろうか。思いつくものは何もないが。こうやって考えていると、カノが口を開いた。
「…この組織のボス、というものは誰になるんだい?」
「ボスはノアじゃないか? この計画の提案者じゃないか。それに、名付けをしたのもノアだからね。」
ノアの「わたしか?」という意外そうな腑抜けた声色が響く。まあ、私もボスの座に興味はない、といえば嘘になってしまうがどうでもいい。いつかしらは解散させるであろうから。私達の平穏な創作活動を守る為だけに作るのだからね。まあノアはなんやかんやで私達の中で一番の野心家なのだ。その分、いい指揮を執ってくれると信じ彼について往ではないか。だがへーこらして部下として扱われるのは不満な為、到底ノアに従う気はない。権力者に振り回されるというものは嫌いだからな。
「まあ、そのボスの座には興味がない…だがね。」
「服従する気はない。ボスというトップの人間になったからといって調子に乗らない事だね。横暴になるようなものならばきさまの首を狙う事だってあるのだからな。」
「もちろんさ。ボスという肩書はただそこにあるだけに過ぎない。」
「ちゃんと理解しているではないか…それでいいのだよ。」
理解していないのならば服従する気など微塵もなかったが、ここは大人しくしておいてやろう。完全服従するなど考えただけでヘドをぶちまけてしまいそうだ。
「参謀は…レノ、君で。」
ノアがレノを指差す。レノの方がびくりと跳ね、「ぼ、僕っすか?」とノアを驚愕したような視線んを送った。
「レノは幹部職としては軍人の頃から優秀だった。ならば君を指名するのは当たり前だろう?」
私は幹部ではなかったから知らなかったが、レノが優秀だとは。それならばナンバーツーの座は譲ってもいいだろう。優秀で自分より秀でている者にはちゃんと服従すべきだからな。まぁ、こうなると私がノアを見下しているという事になるが。
「…確かに…そっすね…ノア兄貴の指名なんで、僕、やってみます!」
レノはにっこりと口角をあげる。レノもこの国の幹部になるぐらいなのだから、野心はもちろんの事あるのだ。
「じゃあその他三人は幹部で。それでいいか?」
ノアが私、カノ、クイの順番で目を配る。
「どうぞ~。」
「階級などには興味がないから。いいんじゃないかい?」
カノも一応野心家のはずなのだが、もしかしてあまり高い階級だと仕事が増え小説に割ける時間がなくなるという事を懸念しているのだろうか。それはそうだが。
「ノア様の仰せのままに。」
クイはもう少し自分の意見を発信してもいいと思う。教育を間違えたかもしれない。便利だし本人もきっとこの環境を望むだろうから、別にどうでもいい話なのだが。
「さて、反社組織『アルテ』始動といったところか。」
先の見えぬ未来程心躍るものはないと、今日日も味わえる。どうこの奇怪な毎日をデコレーションしてあげようか。