二次創作
イカれたメンバーを紹介するぜ!
side ヒノ
「やぁ。」
「…またきさまか。」
チャイムが鳴ったと思い、ドアを開けてみるとそこには見慣れたくすんだ紅の髪が。いつものように他愛もない雑談を交わすが、今日は中々帰らない。ランの話は面白い。好奇心が満たされるような話ばかりだ。それに玄関先でずっと立っているのも面白くない。どうせなら家の中に招待してやろう。
「そうだね…よかったらあがるかい?」
「ああ、ありがとう。お言葉に甘えるよ。」
今は何もないが話すぐらいならばいらないか。ランをリビングに案内し、とりあえず座らせた。私が客人用のコップにお茶を注いでいると、ランが口を開く。
「…みんなを、呼んできてくれるかな?」
「ン? ああすまない。今はみな出掛けていてね。」
そう彼に告げると、「そっか。」と微笑んだ。そんな質問する意味が分からない。いつもならば『たった一人だけでも話せただけで充分だよ!』と笑っているはずなのに。どういう風の吹き回しなのだ。そういう気分、で説明がつかない。
「それじゃあ、ヒノくんだけに伝えておくよ。今はね。」
含みを持たせた言い方。怪しいとしか表現出来ない。こいつは何を企んでいるのだ。一度話を聞いておくのもありだろう。まずはそれからだ。交戦準備の一つもしていないが、包丁で充分。もし怪しい動きをしようものならこれで____
「…それで、なんだい?」
警戒心丸出しの声色で訊いてしまう。こいつが何かを企んでいるとするならば今日中々帰路に就かなかったのにも説明がつく。私が思っているもの以上に深刻ではなく、しょうもないものかもしれないが一度浮かび上がってしまった思想はそう簡単に消えやしない。私が警戒していると、ランの口から飛び出たものは意外性を含んでいた。
「君達の邪魔になるであろう人間、いや組織を見つけてしまった。」
「なに?」
邪魔になる、確かに犯罪行為をしたり薬物を入手したりはするが何がお気に召さなかったのだろうか。心当たりが完全的にない。もちろん多少裏社会の人間との関係はあるが、それ以外は何もないはずなのだが。いやそもそもこいつすらも信じていいのか分からない。一度話を聞いてみよう。それが吉だ。
「そいつらは何を言っていたんだい? 教えてくれ。」
「確か…君達を殺すと言っていたよ。自分達の邪魔になるからと言ってね。オレに襲い掛かって来た野郎は返り討ちにしたが…君達とオレの関係性がある事を知っている以上、君達に魔の手が襲いかかるのも遅くないだろうね。君達は元幹部という事で顔も広くそれに名前も知られている。住所もいつかは知られるだろうね。確か、だけど…あいつらの組織名は『ザ・カンパニー』、だったはずだよ。」
ふむ。どうやら戦闘は避けられないようだ。殺される前に殺す。そして邪魔者は排除する。これが常識だ。あちらには私達の名前と顔を知っているというアドバンテージがある以上、不利な状況に陥るのは避けられないだろう。
「情報提供、感謝するよ…だが…私達は君を信じていいのか? きさまも[漢字]反社組織[/漢字][ふりがな]あちら[/ふりがな]の人間ではあるまいな?」
この疑問だけは解消しておきたい。こいつに変な行動をとられてしまっては困るから。勘ぐり続け悪い方向ばかりに走る思考を置いて、こいつの観察に意識を集中させる。ランは驚いたかのように目を見開いてから口を開けた。
「まさか! そんなわけないじゃないか。オレは君達の事を尊敬している。そんな大好きな人達を殺す愚かな事はしないよ。」
偽の情報を掴まされている可能性もある。一度思い浮かんでしまった疑り 深い思考はどうしても払拭出来ない。いや、もしかすればここは信じてしまっていいだろう。こいつの過去の行動を見ている限り、そんな愚かな事をしでかした記憶はない。それに今はクイすらも誰もいない状況なのだから、今のうちに殺せばよかった話だ。私を殺す素振りすらも見せないという事は、私を殺す気がないという事でいいだろう。
「…それもそうだね…それじゃあ、彼らには私から伝えておくよ。」
「ありがとう。ヒノくん。それで………。」
一瞬だけランが息を呑んだ。何が口から飛び出てくるのか、わくわくしつつそれを見守っていると、直ぐに彼は口を開く。
「よかったら、の話になるが…オレも君達の為になろう。君達に何かあるのならば…オレも戦闘に参加するよ。」
また度肝を抜かれてしまった。ただ教えてくれただけ、ただ情報を提供してくれただけというのに。ランはただ巻き込まれただけの一般人に過ぎないだけのはず。そうだというのに、彼は自ら危険に身を置く事を望んだ。
「…それは、なぜだい? 君はただ教えてくれただけのはずだろう? 君は戦闘に参加しなくてもいいはずじゃないか。」
ランは軽く首を振る。微笑みながら彼は言葉を放った。
「大好きな君達をオレは守りたい。だからオレも戦闘に参加したり情報収集をするよ。それに、漫画のネタになるだろうしね。」
その眼差し、そしてその覚悟。実に[漢字]気[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな][漢字]に[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな][漢字]入[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな][漢字]っ[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな][漢字]た[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]。面白いではないか。『自分には関係ない』という理由で身を引いてもいいのにも関わらず、ランは自ら戦闘に巻き込まれる事を選んだ。だから気に入った。
「その心意気…素晴らしいね。気に入ったよ。」
「お気に召したようならなによりさ。」
私達は握手を交わした。共に戦うという事で。これから未来がどう動いていくのか観察するのが何よりも楽しみになってきた。これを一つの物語として、私を一人の登場人物として観察してやろうではないか。
「それじゃあ、オレはもう帰るよ。」
彼は玄関へと足を運ばせる。帰るのならと私はランを見送った。さて、どうなる事やら。その未来への好奇心が私を駆り立てる。
「やぁ。」
「…またきさまか。」
チャイムが鳴ったと思い、ドアを開けてみるとそこには見慣れたくすんだ紅の髪が。いつものように他愛もない雑談を交わすが、今日は中々帰らない。ランの話は面白い。好奇心が満たされるような話ばかりだ。それに玄関先でずっと立っているのも面白くない。どうせなら家の中に招待してやろう。
「そうだね…よかったらあがるかい?」
「ああ、ありがとう。お言葉に甘えるよ。」
今は何もないが話すぐらいならばいらないか。ランをリビングに案内し、とりあえず座らせた。私が客人用のコップにお茶を注いでいると、ランが口を開く。
「…みんなを、呼んできてくれるかな?」
「ン? ああすまない。今はみな出掛けていてね。」
そう彼に告げると、「そっか。」と微笑んだ。そんな質問する意味が分からない。いつもならば『たった一人だけでも話せただけで充分だよ!』と笑っているはずなのに。どういう風の吹き回しなのだ。そういう気分、で説明がつかない。
「それじゃあ、ヒノくんだけに伝えておくよ。今はね。」
含みを持たせた言い方。怪しいとしか表現出来ない。こいつは何を企んでいるのだ。一度話を聞いておくのもありだろう。まずはそれからだ。交戦準備の一つもしていないが、包丁で充分。もし怪しい動きをしようものならこれで____
「…それで、なんだい?」
警戒心丸出しの声色で訊いてしまう。こいつが何かを企んでいるとするならば今日中々帰路に就かなかったのにも説明がつく。私が思っているもの以上に深刻ではなく、しょうもないものかもしれないが一度浮かび上がってしまった思想はそう簡単に消えやしない。私が警戒していると、ランの口から飛び出たものは意外性を含んでいた。
「君達の邪魔になるであろう人間、いや組織を見つけてしまった。」
「なに?」
邪魔になる、確かに犯罪行為をしたり薬物を入手したりはするが何がお気に召さなかったのだろうか。心当たりが完全的にない。もちろん多少裏社会の人間との関係はあるが、それ以外は何もないはずなのだが。いやそもそもこいつすらも信じていいのか分からない。一度話を聞いてみよう。それが吉だ。
「そいつらは何を言っていたんだい? 教えてくれ。」
「確か…君達を殺すと言っていたよ。自分達の邪魔になるからと言ってね。オレに襲い掛かって来た野郎は返り討ちにしたが…君達とオレの関係性がある事を知っている以上、君達に魔の手が襲いかかるのも遅くないだろうね。君達は元幹部という事で顔も広くそれに名前も知られている。住所もいつかは知られるだろうね。確か、だけど…あいつらの組織名は『ザ・カンパニー』、だったはずだよ。」
ふむ。どうやら戦闘は避けられないようだ。殺される前に殺す。そして邪魔者は排除する。これが常識だ。あちらには私達の名前と顔を知っているというアドバンテージがある以上、不利な状況に陥るのは避けられないだろう。
「情報提供、感謝するよ…だが…私達は君を信じていいのか? きさまも[漢字]反社組織[/漢字][ふりがな]あちら[/ふりがな]の人間ではあるまいな?」
この疑問だけは解消しておきたい。こいつに変な行動をとられてしまっては困るから。勘ぐり続け悪い方向ばかりに走る思考を置いて、こいつの観察に意識を集中させる。ランは驚いたかのように目を見開いてから口を開けた。
「まさか! そんなわけないじゃないか。オレは君達の事を尊敬している。そんな大好きな人達を殺す愚かな事はしないよ。」
偽の情報を掴まされている可能性もある。一度思い浮かんでしまった疑り 深い思考はどうしても払拭出来ない。いや、もしかすればここは信じてしまっていいだろう。こいつの過去の行動を見ている限り、そんな愚かな事をしでかした記憶はない。それに今はクイすらも誰もいない状況なのだから、今のうちに殺せばよかった話だ。私を殺す素振りすらも見せないという事は、私を殺す気がないという事でいいだろう。
「…それもそうだね…それじゃあ、彼らには私から伝えておくよ。」
「ありがとう。ヒノくん。それで………。」
一瞬だけランが息を呑んだ。何が口から飛び出てくるのか、わくわくしつつそれを見守っていると、直ぐに彼は口を開く。
「よかったら、の話になるが…オレも君達の為になろう。君達に何かあるのならば…オレも戦闘に参加するよ。」
また度肝を抜かれてしまった。ただ教えてくれただけ、ただ情報を提供してくれただけというのに。ランはただ巻き込まれただけの一般人に過ぎないだけのはず。そうだというのに、彼は自ら危険に身を置く事を望んだ。
「…それは、なぜだい? 君はただ教えてくれただけのはずだろう? 君は戦闘に参加しなくてもいいはずじゃないか。」
ランは軽く首を振る。微笑みながら彼は言葉を放った。
「大好きな君達をオレは守りたい。だからオレも戦闘に参加したり情報収集をするよ。それに、漫画のネタになるだろうしね。」
その眼差し、そしてその覚悟。実に[漢字]気[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな][漢字]に[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな][漢字]入[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな][漢字]っ[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな][漢字]た[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]。面白いではないか。『自分には関係ない』という理由で身を引いてもいいのにも関わらず、ランは自ら戦闘に巻き込まれる事を選んだ。だから気に入った。
「その心意気…素晴らしいね。気に入ったよ。」
「お気に召したようならなによりさ。」
私達は握手を交わした。共に戦うという事で。これから未来がどう動いていくのか観察するのが何よりも楽しみになってきた。これを一つの物語として、私を一人の登場人物として観察してやろうではないか。
「それじゃあ、オレはもう帰るよ。」
彼は玄関へと足を運ばせる。帰るのならと私はランを見送った。さて、どうなる事やら。その未来への好奇心が私を駆り立てる。