【参加型】奇病棟
”奇病棟”は想像していたよりキレイだった。
真っ白の四角い建物で、漫画とかアニメで見る研究所みたいだと思った。
「すみません、先日連絡した梶原ですが……」
「ああ、梶原様ですね。ではこちらの用紙にお名前などをお書きください」
受付の人に渡されたのは病院とかで書く受付用紙だ。
そこに、名前と生年月日、年齢などを書いて自分の病気名を書いた。
どうやら、今のところの症状も書くみたいだったけど私はまだ芽までしか出てないから、症状も何もない。
”症状”のところは空白だった。
紙を受付の人に渡して、待合室に戻る。
これからどうなるんだろうな、私。
天井を見上げて、ぼーっとしてた。
すると、名前を呼ばれる。
「梶原楓様、診療室にどうぞ」
「あー”花咲病”ねー」
目の前のお医者さんがさっき書いた紙と私を交互に見る。
そして、手首の”芽”を見て、眼鏡を上げ、
「この病気は治療法がしっかり分かっていなくてねぇ…病気の進行を遅らせることはできるけど」
「遅らせたらどれくらい生きれるんですか…?」
「うーん、この娘の場合ならもって3年だね」
それを聞いた瞬間、また両親が泣き崩れた。
「この病棟に通院するか、入院するかの二つあるけど……」
「……入院でお願いします」
___こうして、私の”奇病棟”生活が始まった。
真っ白の四角い建物で、漫画とかアニメで見る研究所みたいだと思った。
「すみません、先日連絡した梶原ですが……」
「ああ、梶原様ですね。ではこちらの用紙にお名前などをお書きください」
受付の人に渡されたのは病院とかで書く受付用紙だ。
そこに、名前と生年月日、年齢などを書いて自分の病気名を書いた。
どうやら、今のところの症状も書くみたいだったけど私はまだ芽までしか出てないから、症状も何もない。
”症状”のところは空白だった。
紙を受付の人に渡して、待合室に戻る。
これからどうなるんだろうな、私。
天井を見上げて、ぼーっとしてた。
すると、名前を呼ばれる。
「梶原楓様、診療室にどうぞ」
「あー”花咲病”ねー」
目の前のお医者さんがさっき書いた紙と私を交互に見る。
そして、手首の”芽”を見て、眼鏡を上げ、
「この病気は治療法がしっかり分かっていなくてねぇ…病気の進行を遅らせることはできるけど」
「遅らせたらどれくらい生きれるんですか…?」
「うーん、この娘の場合ならもって3年だね」
それを聞いた瞬間、また両親が泣き崩れた。
「この病棟に通院するか、入院するかの二つあるけど……」
「……入院でお願いします」
___こうして、私の”奇病棟”生活が始まった。
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